kazuさんのSクラス の試乗レポート・評価

投稿日: 2015-03-14 16:01:53.0

  • メルセデス・ベンツ
    Sクラス
    2013-10-01 00:00:00.0 発売
       

このクルマを一言で表すと?

  • kazu

  • ジェントルな世界王者

このクルマの評価

  • 総合評価

    4.3
  • 外観デザイン

    4.2

    インテリア

    4.3

    走りやすさ

    4.3

Sクラスについてのオススメポイント

  • 自動車業界の頂点に立つメルセデスのフラッグシップがSクラス。5mを超える巨大なボディを持った威風堂々とした佇まいは、「さすが!」と思わせる。
    あのメルセデスの看板を背負って立つフラッグシップモデルだけに、外観から内装、走り、すべてにおいて最上級。

    外観は、自分がよく知っていた時代のSクラスに比べると、ずいぶんとおとなしくなった。昔のSクラスは、前の車を蹴散らすくらいのもの凄い威圧感があって、ちょっと「怖い車」的雰囲気もあったけど、現行Sクラスは品良くエレガント。
    特に、内装は雰囲気がある。白っぽいナッパレザーの風合いといい、濃い茶色の木目パネル、オールドデザインなハンドル、丸いエアコン噴出し口など、全体として昔のイギリス高級車のような佇まいだ。昔はSクラスでさえも実用性を最重視した、シンプルで無骨さのある内装だったが、今のSクラスは気品がある。それでいて12インチサイズの大型モニターなど最新の技術も盛りだくさんで、昔からある高級車の伝統と、最新テクノロジーを融合したバランス取りが素晴らしい。

    Sクラスはエアサスなのだが、これの出来がまた良い。メルセデスらしいフラットライドと魔法の絨毯のようなしっとりとしたエアサスの柔らかさ、しかしその奥にはしっかり太い芯がある。固さと柔らかさを同居させた足回り。ランフラットタイヤのゴツゴツ感が少し残念だけど、重みがあって深い味わいがある。

    試乗したのはS550ロング。ガソリンモデルは必然的にロングとなる。5220mmとノーマルよりも100mmストレッチされ、そのスペースのほとんどが後席スペースに充てられている。後席居住性は言うまでもなく、まさに至れり尽くせり。飛行機のファーストクラス以上の豪華さがある。
    動力性能も高く、4.7リッターV8ターボエンジンは、455ps、71.3㎏mと怒涛のパワーを発揮する。このパワーで物足りなさを感じることはまずないし、実際、エンジン性能の2割か3割くらいしか使うことはない。余裕がもたらす余韻、奥深さを味わわせるためのハイパフォーマンスエンジンなのだろう。
    静粛性も高く、回り方も超絶スムーズで、パワートレーンのすべての動きがどこまでも滑らか。完成度はもの凄く高い。

    Cクラスあたりでもベンツが他メーカーと異なるのはよくわかるが、Sクラスに乗ると、その力の差が圧倒的であることを思い知らされる。このS550ロングよりもさらに上のエンジンがあるとは、どんだけベンツは凄いのだろう。。ベンツの力をまざまざと見せ付けられた感じがした。

Sクラスについての不満な点

  • Sクラスはベンツのフラッグシップであるから、最高の性能と至れり尽くせりの機能を搭載した最上級のセダンにしなくてはならないという使命があるのだろうが、だとしてもこんなに大きい必要はないんじゃないだろうか。ロングボディはしょうがないとしても、ノーマルボディでも全長5120mmある。
    サイズを大きくしたり、あらゆる機能を盛って盛って仕上げることでしか、高級の表現はできないのだろうか?この論法は単純でわかりやすいけど、人間のサイズも道路や交通事情も大きく変わるわけではないので、やはり適当なサイズというものがあるわけで、それを逸脱するとおかしなことになる。ごはん茶碗が高級になればなるほど「つるとんたん」のどんぶりみたいになるわけではないのだから。

Sクラスを運転した後の感想

  • 乗る前と乗った後、クルマのイメージは同じでしたか?
  • 運転後の感想について
  • 昔、自分が乗っていたW126やW140のSクラスと比べると、現行Sクラスはずいぶんと現代的で洗練された。20~30年も経つと、こんなにも車は進化していくのだなあと実感。
    そういえばW140が出た当時、「いくらなんでもデカすぎる!」と不評、苦情があったのを覚えている。その反省から、次期Sクラスはひと回りコンパクトでスマートなサイズになった。そんな経緯がある。
    W140のサイズを調べたら、全長5120mm(ロングは5220mm)、全幅1880mm、重量2040~2240㎏とあった。
    そして現行Sクラスのサイズは、全長5120mm(ロングは5250mm)、全幅1900mm、重量2010~2330㎏である。
    結局はモデルチェンジするたびに肥大化していくスパイラルからは抜け出せないようで、20年後に元のビッグサイズに戻ってしまった。

Sクラス関連ページ

  • メルセデス・ベンツ
    Sクラス
    2013-10-01 00:00:00.0 発売
       

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この試乗レポート筆者のプロフィール

    • kazu さん

      検定ベストスコア: 70 点

      ランキング: 6位

  • オークション業を営んでいた経験のある40代男性です。 小さい頃から車が大好きで、自身も今まで30台ほど車を乗り継いできました。好きな車は、国籍、ジャンル問わず、「思想のある車」です。作り手の意志、意気込み、プライド、こだわり、文化、そういったものを感じる車は、どんな車でも魅力があります。単に数値的なものや装備などカタログを見ればわかる表層的なことではなく、物理的運動体としての車の良し悪し、さらには文化的な側面も交えて車を評価してみたいと思います。 机上の知識やわずかな試乗だけではわからないこと、身に付きにくい感覚がたくさんあります。今までたくさんの車を経験することで培ってきた自分の感覚、価値基準をもとに、1人でも多くの方の参考になる記事を提供出来たらなと思っています。よろしくお願いいたします。

    投稿者情報

     都道府県:千葉県
     年齢:40代
     性別:男性
     職業:事務系
     家族構成 : 独身

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