kazuさんのLSハイブリッド の試乗レポート・評価

投稿日: 2014年12月31日

  • レクサス
    LSハイブリッド
    2007年05月 発売
     

このクルマを一言で表すと?

  • kazu

  • ハイブリッド版、国産最高峰サルーン

このクルマの評価

  • 総合評価

    4.3
  • 外観デザイン

    4.6

    インテリア

    4.2

    走りやすさ

    4.3

LSハイブリッドについてのオススメポイント

  • 外観
    レクサスブランドのフラッグシップセダンLS。ライバルはベンツSクラス。あとはBMW7シリーズ、アウディA8など。国産車でドイツ御三家の最上級セダンに対抗できる車は、このレクサスLSしかない。
    レクサスの威信を賭けた車だけに、すべてにおいてハイレベルだ。
    外観は、大幅なマイチェンによりスピンドルグリルとなったことが大きい。セダンの割に流麗なボディのLSは、街中では実際のサイズほど大きさ、威圧感を感じなかったりするが、この押し出しの強い顔になって、全体の存在感もぐっと増したように思う。「LSってこんなに大きくて立派なサイズの車だったのか!」と改めて思った。
    スタイリッシュでシャープなボディはバランスよくまとまっており、コンフォートというよりはスポーティーなデザインだ。もう少し全体としての強い個性があってもいいかなと思ったりもするが、近くでみると、大きさといい質感といい、さすがはレクサスブランドの最高級車だなと思わせる風格がある。

    内装
    インパネデザインもマイチェンでだいぶ変わった。新しいLSは、水平基調、平面基調となった。従来のはオーソドックスなトヨタ流の造形だったが、それとはまた違うテイストとなっている。特に、12インチの大きなモニターが、メーターパネルの横に置かれており、視認性が大分向上した。
    内装の質感の高さは申し分なく、この分野に関してはレクサスは本当に素晴らしい。皮、メタル、木目、ステッチなどそれぞれの素材の良さを生かしながら組み合わせるのも見事だし、色合いも含めた質感もすごくいい。ドイツ車のイイモノ感は、どこか硬質な味わいがあるけれど、レクサスの質感はソフトで肌に馴染んでくる。最高級素材で組み立てつつも、日本独自の「おもてなし」テイストをしっかり盛り込んでいるようで、なんとも心地良い。
    好みはあるが、個人的には、内装の心地良さを含めた質感の高さは、レクサスはドイツ御三家よりも上回っているように思う。
    広さなども文句なし。5mを超える車だから余裕のスペースだ。
    ちなみに、ボンネットを開けたときの、エンジンが面一に埋め込まれているように見える光景は美しく、一見の価値あり。

    走り
    試乗したのは、LS600h。エンジンは5.0リッターV8で、394ps、53.0㎏mを発生する。それプラスモーターで、システム出力はなんと445psもの怒涛のハイパワーである。2。4トンもの巨体でありながら、0-100km加速は5.5秒というスポーツカー顔負けの猛烈な加速性能を誇るスーパーセダンだ。もちろん動力性能にはまったく問題ない。これで力不足を感じる人はおそらくいないだろう。

    LSに乗って一番たまげるのは、なんといっても静粛性の高さだろう。25年も前に、初代LS(セルシオ)が世界を震撼させたあの静粛性は健在で、鬼のように静かだ。エンジン音、ロードノイズ、風切り音など、音という音がすべて遮断されている。また、エンジン、ミッションなど駆動系の動作にギクシャクしたところが全然なく、超絶スムーズ。昔セルシオに乗っていた頃を思い出したが、あの時代よりもさらに数段洗練されている。

    ただ、ドイツ車のような怒涛の剛性感はあまり感じない。どんな路面からのショックも強いボディが難なくいなしてしまうような、そういう「強靭さ」はなく、むしろ柔らかみのあるタッチで衝撃を吸収していく感じである。そして、ごく微細な揺れが完全に遮断されてないところは長時間乗っていると気になってくる。このへんは、セッティングの問題で、ドイツ車のように最初から固めのポジションにしていると、大きなショックの吸収が上手いうえに、小さい衝撃は押しつぶしてしまうから、乗員に気にさせなくしてくれるが、柔らかめのポジションにしていると、微細な衝撃に対しても車が対処しようとしてしまう分、処理の甘さが目立ってしまうということなのではないかと思う。
    もしかしたらレクサスの追い求めているところは、実はドイツ車の足回りよりも上のレベルなのではないか?と勝手に思っているのだが、実際どうなのだろう。

LSハイブリッドについての不満な点

  • 国産高級車として、本当に素晴らしい車だと思うけど、ベンツ等に比べるとまだまだ改良の余地はあるように思う。特に走りの面はもっと突き詰めていけるのではないか。剛性の高さ、細かい振動の制御、ビシッとした安定性、ダイレクト感、そういった要素はもっともっと磨けるように思う。どこかに和のテイストを持った超高級車はこのレクサスLSにしかないものだし、すでに独自性のある内装空間とか静粛性などライバル車を凌駕しているところも多く、素材としては申し分ないのだから、走りの面で精度を高めていけばライバル車を抜くことも可能な気がする。

    これだけ世の中にハイブリッド車が普及すると、ハイブリッドのブランド価値は相対的に小さくなってくる。LSもガソリンモデルよりハイブリッドシステムの増分として100万以上高いわけで、本当にその価格の増分に見合うものがあるかどうか、判断が分かれるところだ。

LSハイブリッドを運転した後の感想

  • 乗る前と乗った後、クルマのイメージは同じでしたか?
  • 運転後の感想について
  • LSは本当に素晴らしい車だった。新興メーカーであるうえに、ライバル車のベンツSクラス等の出来が良すぎるため、重箱の隅を突くレベルで比較がなされ、「ここがイマイチだ」とケチを付けられる運命にあるが、すでにものすごく高いレベルでいい車なのは間違いない。しかももっともっと高みにいける余地があって、その伸びしろが大きいように思える。

    レクサスの群を抜いて良いところは、工業製品としての信頼性の高さとサービスだ。ベンツなどはどうしても故障の不安がつきまとう。その点、レクサスはまず故障することはない。10年10万キロ走ってもほぼメンテナンスフリー状態で乗っていられる。この信頼性の高さは、実際長く所有しているとそのありがたみがよくわかる。いくら良い車に乗っていても、故障の不安を抱えたまま生活することのストレスや、故障したときのあらゆる手間が精神に及ぼす影響は、本当に煩わしくなってくる。その点、レクサスブランドならほとんど心配する必要がない。しかも万が一何かあっても、万全のサービス体制で「おもてなし」対応してくれる。この安心感はレクサスならではのもので、ライバルブランドに比べても圧倒的に優れている。
    レクサスブランドは、歴史や伝統が醸しだす目に見えない力は備えていないけど、年々着実にブランド力を強化している。あとは、車そのものにおいてもライバル車に負けないものを作ってしまえば、名実ともにトップに並ぶことができると思う。それを世界に知らしめるためには、このフラッグシップセダンであるLSの出来が大きく左右する。
    次期モデルは、あの初代セルシオのようなセンセーショナルなデビューをして、再び世界を震撼させてほしい。

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  • レクサス
    LSハイブリッド
    2007年05月 発売
     

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この試乗レポート筆者のプロフィール

    • kazu さん

      検定ベストスコア: 70 点

      ランキング: 6位

  • オークション業を営んでいた経験のある40代男性です。 小さい頃から車が大好きで、自身も今まで30台ほど車を乗り継いできました。好きな車は、国籍、ジャンル問わず、「思想のある車」です。作り手の意志、意気込み、プライド、こだわり、文化、そういったものを感じる車は、どんな車でも魅力があります。単に数値的なものや装備などカタログを見ればわかる表層的なことではなく、物理的運動体としての車の良し悪し、さらには文化的な側面も交えて車を評価してみたいと思います。 机上の知識やわずかな試乗だけではわからないこと、身に付きにくい感覚がたくさんあります。今までたくさんの車を経験することで培ってきた自分の感覚、価値基準をもとに、1人でも多くの方の参考になる記事を提供出来たらなと思っています。よろしくお願いいたします。

    投稿者情報

     都道府県:千葉県
     年齢:40代
     性別:男性
     職業:事務系
     家族構成 : 独身

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