kazuさんのGS の試乗レポート・評価

投稿日: 2014-12-29 01:24:24.0

  • レクサス
    GS
    2012-01-01 00:00:00.0 発売
     

このクルマを一言で表すと?

  • kazu

  • ドイツ御三家と戦える車になるには

このクルマの評価

  • 総合評価

    4.1
  • 外観デザイン

    4.0

    インテリア

    4.1

    走りやすさ

    4.0

GSについてのオススメポイント

  • 外観
    古くはトヨタアリストの後継からスタートしたGS。レクサスのセダンラインナップでいうとミドルクラス。ベンツEクラスやBMW5シリーズをライバルとする国産プレミアムセダンだ。サイズはライバル達と同等。全長4850mm、車幅1840mmもこのクラスの標準サイズだ。
    レクサスの記号としておなじみのスピンドルグリルを付け、派手なフロントバンパーとつり目によって、顔つきは厳つい。全体のスタイリングもアグレッシブだし、19インチという超偏平タイヤの影響もあって、ドイツ御三家以上にスポーツ色の強い外観である。

    内装
    内装は相変わらずレクサスは上手い。GSのインパネは今時珍しいオーソドックスな直線基調なのだが、皮やメタルなど素材の使い方も上手く、上質感がすごくある。しかも、ドイツ車の高級とは違って、レクサスの内装はどこか柔らかみがあるのがいい。皮の質感だとか、全体の雰囲気だとか、圧力がなくて心地良いのは、ほのかに和のテイストが盛り込まれているように思える。クールなのに冷たさがなく、上質なのに敷居の高さをさほど感じない。レクサスの内装は他社にはない「おもてなし内装」である。
    シートも掛け心地良く快適。前席後席ともに広さも十分だし、トランクも横に広く使いやすい。セダンとしての機能性もしっかり備わっている。

    走り
    試乗したのは、350Fスポーツ。搭載される3.5リッターV6エンジンは、318ps、38.7㎏mを発生。このエンジンパワーは、ドライブモードセレクトによって発揮される度合いがだいぶ違う。エコモード、ノーマルモードよりも、「スポーツ」、さらに上の「スポーツ+」の時の方が鋭さが数段増す。パワー感も切れ味も音もすべてがスポーティーだ。特に「スポーツ+」の時は、ステアリングのクイックさが凄く、遊びがほぼない。ちょいと曲げるとすぐ車が動く。緊張感が楽しい。
    足回りは結構ガチガチ。19インチもの偏平タイヤなのである程度我慢だ。まあ、逆に言えば19インチの割には乗り心地はいい方なのかもしれないが、私にははっきりと固かった。
    いわゆる4WS機構が付いているが、その良さはよくわからなかった。ただ、回転半径は小さく小回りは利く。

GSについての不満な点

  • リモートタッチが個人的には好きではない。スマホのように画面を直接タッチするほうが圧倒的に使いやすいと思うのだけど。。
    ただ、リモートタッチを褒めてる人も多くいるようだし、最終的には好みによるのかもしれない。
    もう一つ全体の高級感に欠ける。重厚な乗り味という意味ではドイツ車にはかなわないし、なんていうか、クラウンの延長上にいるような、プレミアム感が薄い印象なのだ。
    まだ御三家に肩を並べるには至ってないように思う。

GSを運転した後の感想

  • 乗る前と乗った後、クルマのイメージは同じでしたか?
  • 運転後の感想について
  • よく出来た高級スポーツセダンではあるけれど、じゃあベンツ、BMWを差し置いて、こっちを選ぶほどの魅力があるかというと、車単体で見るとやはり難しい。単に伝統とか歴史が醸しだすものの差という前に、車としての完成度の高さにまだ差があるように思う。
    GSは、あらゆる技術、良いもの、を盛り込んではいるけれど、それが一体化、連動していないような感じを受ける。素晴らしい内装が奢られている、ハンドリングはクイックにしている、タイヤは19インチを履いている、パワーは十分ある、ドライブモードも色々ある、サスは適度に固くスポーティー、などなど、単体で見ると良く出来ているのだけれど、それらが全体として相乗効果を発揮し、高みに昇らせてないというか、一体感が弱い。BMWにはBMWワールドがあって、ベンツにはベンツワールドがある。でも、レクサスにはそれがない。レクサスにしかない、「これがレクサスワールドだよね!」と乗ればわかるような、そういう世界観が構築されていない。
    レクサスは、壊れないという信頼性と、サービスを含めた全体のおもてなしで勝負し、ライバルとの差別化をはかっている。それはすごくいいことだと思う。ただ、それは+αの価値部分であって、肝心の車に独自のワールドがなければ、このへんの購買層を惹きつけることは難しい。
    この車に乗ると、ベンツやBMWのいる世界がどんなに奥深い世界なのかがよくわかる。

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    GS
    2012-01-01 00:00:00.0 発売
     

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この試乗レポート筆者のプロフィール

    • kazu さん

      検定ベストスコア: 70 点

      ランキング: 6位

  • オークション業を営んでいた経験のある40代男性です。 小さい頃から車が大好きで、自身も今まで30台ほど車を乗り継いできました。好きな車は、国籍、ジャンル問わず、「思想のある車」です。作り手の意志、意気込み、プライド、こだわり、文化、そういったものを感じる車は、どんな車でも魅力があります。単に数値的なものや装備などカタログを見ればわかる表層的なことではなく、物理的運動体としての車の良し悪し、さらには文化的な側面も交えて車を評価してみたいと思います。 机上の知識やわずかな試乗だけではわからないこと、身に付きにくい感覚がたくさんあります。今までたくさんの車を経験することで培ってきた自分の感覚、価値基準をもとに、1人でも多くの方の参考になる記事を提供出来たらなと思っています。よろしくお願いいたします。

    投稿者情報

     都道府県:千葉県
     年齢:40代
     性別:男性
     職業:事務系
     家族構成 : 独身

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