kazuさんのXTS の試乗レポート・評価

投稿日: 2014年12月06日

  • キャデラック
    XTS
    2012年06月 発売
     

このクルマを一言で表すと?

  • kazu

  • これぞ往年のキャデラックライド!

このクルマの評価

  • 総合評価

    4.1
  • 外観デザイン

    4.6

    インテリア

    4.0

    走りやすさ

    3.7

XTSについてのオススメポイント

  • 外観
    全長5130mmという巨大なセダン。現代的なスタイリングになったものの、存在感の大きさは相変わらずキャデラックだ。エッジの効いたデザインに、押し出しの強い顔。街中で走ってるのを見るとまさに「ザ・アメ車」といった迫力がある。最近のキャデラックのデザインは、個人的には結構好きで、他車にはないシャープさと強さがある。このXTSもそうで、かなり先進的なデザインでカッコいい。フロントからの眺めもいいが、特に好きなのはサイドからの眺めで、窓の面積が狭くシャープで、まるでクーペのようなスタイリッシュさがある。タイヤサイズはなんと20インチもある。これが違和感なく収まるボディデザインであることもすごい。そしてリアはお馴染みのキャデラックテールだ。やはりキャデラックはこのテールが一番似合うと思う。

    内装
    内装も豪華で質感高い。アメ車ならではのゆったり大らかな雰囲気もあり、居心地はとても良い。木目やピアノブラック、メタルも織り交ぜ、実に高級な雰囲気だ。フルレザーのシートはアメ車らしくサイズもLクラス。ドイツ車のような硬質な感じではなく、適度に柔らかく気持ちがいい。空間サイズも申し分なく、前席、後席ともに十分広い。
    トランクは形状があまり良くないけれど、車そのものが大きいので、結果として十分な容量を備えている。
    このキャデラックの室内空間はすごくいいと思う。昔のアメ車っぽい大らかで鷹揚な雰囲気もありながら、より現代的、先進的に仕立てられており、国産車や欧州車にはない独特の世界観がある。特におじさん世代にはこの内装を気に入る人は多いのではないだろうか。

    走り
    ATSもCTSもそうだが、最近のキャデラックは世界に目を向けた乗り味になっている。ざっくり言えば、従来のゆったりふわふわのキャデラックライドから、欧州車のような引き締まった乗り味にシフトしているのだ。しかし、このXTSだけは別。往年のキャデラックライドが健在だ。この空飛ぶ絨毯の上に乗っているかのような、ふわんふわんした乗り心地は、私が若い頃にハワイで乗ったキャデラックの乗り味とテイストは同じだ。すべての挙動がマイルドで棘がなく、まあるい。段差を乗り越えるとふわんふわんと揺れ、片手で回せる軽~いハンドルを回すと、大きくぐらんとロールする。左右にも前後にも揺れてまるで大型の船に乗っているような感覚におそわれる。
    でもこれはこれでいい。自分が若い頃は、この締まりのない走りに対して、「高級を履き違えてる!」と思ったものだが、おじさんになった今乗ると、このキャデラックライドはなんとも味わい深くて体にすーっと馴染む。
    308ps、36.5㎏mという十分すぎるパワーを持つ3.6リッターV6エンジンを積んでいるが、XTSの室内にいると、不思議と全然飛ばす気にならない。ゆったりゆらゆらしながら細かいこと何も考えずにのーんびり走るのが一番幸せなのだと言ってるかのように、ただ走ってるだけで心が充足される。
    世界的な風潮として、高級車の走りは、「ドイツ3強のような、高速域になればなるほどビシッと安定する剛性の高い引き締まった走り」という価値観があるが、決してそれだけが正解ではない。こういうキャデラックみたいな乗り味も、これはこれで一つの正解だと思う。

XTSについての不満な点

  • 左ハンドルしかないのは、さすがに日本では辛い。昔からのキャデラックファンにとっては左の方がいいのかもしれないが、新規の客にとってはこの巨体で左ハンドルというのは大きな壁になる。

XTSを運転した後の感想

  • 乗る前と乗った後、クルマのイメージは同じでしたか?
  • 運転後の感想について
  • 「あーこういう乗り味っていいなあ!」と思うようになったのは、自分が年を取ったからなのか、あるいはすべての高級車がみんな同じ方向に向かっている中で、逆に新鮮に感じるからなのか、そのへんはわからないけれど、でもこういう乗り味の車もあっていいと素直に思った。締まりがなく、長く乗ってると「もうちょっとシャキッとしろよ!」って言いたくなってくるんだけど、何も考えずに車の揺れに身を任せてゆらんゆらんと走っているのも、それはそれで精神的に心地良いものだなと思った。
    ATSやCTSなど魅力的な車がどんどん出てきているけど、往年のキャデラックライドを味わえるのは、キャデラックのフラッグシップ、XTSだけだ。

XTS関連ページ

  • キャデラック
    XTS
    2012年06月 発売
     

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この試乗レポート筆者のプロフィール

    • kazu さん

      検定ベストスコア: 70 点

      ランキング: 6位

  • オークション業を営んでいた経験のある40代男性です。 小さい頃から車が大好きで、自身も今まで30台ほど車を乗り継いできました。好きな車は、国籍、ジャンル問わず、「思想のある車」です。作り手の意志、意気込み、プライド、こだわり、文化、そういったものを感じる車は、どんな車でも魅力があります。単に数値的なものや装備などカタログを見ればわかる表層的なことではなく、物理的運動体としての車の良し悪し、さらには文化的な側面も交えて車を評価してみたいと思います。 机上の知識やわずかな試乗だけではわからないこと、身に付きにくい感覚がたくさんあります。今までたくさんの車を経験することで培ってきた自分の感覚、価値基準をもとに、1人でも多くの方の参考になる記事を提供出来たらなと思っています。よろしくお願いいたします。

    投稿者情報

     都道府県:千葉県
     年齢:40代
     性別:男性
     職業:事務系
     家族構成 : 独身

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