kazuさんのATS の試乗レポート・評価

投稿日: 2014-11-23 03:27:03.0

  • キャデラック
    ATS
    2013-03-01 00:00:00.0 発売
     

このクルマを一言で表すと?

  • kazu

  • これは久々の大物新人!

このクルマの評価

  • 総合評価

    4.2
  • 外観デザイン

    5.0

    インテリア

    4.0

    走りやすさ

    4.0

ATSについてのオススメポイント

  • 外観
    これはなかなかカッコいい!テイストは上級車種のCTSと同じで、一見区別がつかないくらい似ているが、ATSはサイズがひと回り小さく、全長で300mm短い4680mmに収まっている。これはアウディA4やBMW3シリーズあたりと同じカテゴリーに入る一番おいしいサイズだ。
    フロントオーバーハングの上に乗る縦に切れ長の目とキャデラックらしい大型グリル、かなり強そうな顔だ。まるで折り紙で折ったように面と直線で構成された外観は、シャープで未来的。サイドから見ると、窓がボディに対して小さめで、キャビンの小ささによってスポーティーさを演出している。そしてリアは伝統の縦型キャデラックテールだ。このタイプのデザインは、ヨーロッパ的でもなく日本車的でもない。似たテイストの車がない分すごく目立つし、実際目の前で見ると迫力があってカッコいい。
    高級感もあるし、適度な色気もあるし、サイズもちょうど良く、私の中ではこのATSのデザインはかなりの好評価だ。

    内装
    内装はこれまた結構質感が高い。黒基調にカーボンとピアノブラックのパネルでアクセントを付けており、テイストはCTSと同様である。シートヒーター付きの本皮シートもあしらわれ、それ以外にもダッシュボードなどいたるところに本皮を使い、全体として大人の上質な雰囲気がある。アウディのようにセンスを感じる美しさではないけれど、今までのアメ車のように「頑張ってるけど安っぽい」「組み立て精度が甘い」みたいなとこがなく、誰が乗っても高級車だと思う程度には高級なので、十分合格点だと思う。
    フロントウインドウが結構寝ているのもあって、天井スペースはそこまで余裕はない。特に後席は「天井が低いな」と感じるレベルで低い。まあデザインコンシャスにまとめた車だからそのへんはしょうがない。でも総じて内装も印象は良かった。

    走り
    このATSはキャデラックの中で一番軽いらしい。1580kgのボディに搭載されているエンジンは、CTSと同じ2リッター直4ターボエンジンだ。これがまた強力で、276ps、40.8㎏を発生する。このボディサイズでこのパワーは十分すぎる。どの回転からもトルクフルで気持ちよく回る。4気筒なので高回転では多少ざわついた感じがあるが、パワー的には申し分ない。一番びっくりしたのは、足回りのセッティングがいいこと。その乗り味は、アメ車生まれのゆったり感と、欧州のダイレクト感のいいとこ取りをしたような感じ。大径タイヤからくるガツンとくるショックを、強靭なボディと上手なサスセッティングで一発で収束させるのが最近の欧州的乗り味だが、それプラス、昔のキャデラック的なサスストロークを生かした接地感の高い乗り味がある。段差を一瞬で乗り越えつつも、ちゃんとストロークの長いサスが機能して、常にタイヤが路面にへばりついているような、粘り感もある。ヨーロッパ車は強靭な足でねじ伏せるような走りをするが、ATSは強靭さとしなやかさの両方を併せ持つような振る舞いなのだ。この乗り味は他車に対してアドバンテージになるかもしれない。

ATSについての不満な点

  • 左ハンドルしかないこと。これに尽きる。左ハンドルしかないんじゃ、今の日本人は指名買いの人以外ほとんど買わないだろう。こんなにいい車なのにもったいない!

ATSを運転した後の感想

  • 乗る前と乗った後、クルマのイメージは同じでしたか?
  • 運転後の感想について
  • いい車が出てきた!車そのものは、ジャーマンビッグ3を脅かす存在として、いいポジションに来ていると思う。このパフォーマンスでありながら、ビッグ3よりも手頃な価格で買えるのも大きい。ただ、日本でも本気で攻めるなら、ちゃんと右ハンドル仕様を用意するべきだし、販売店の拡充、サービスの充実もはかっていく必要がある。
    アメ車が日本で成功しないのは、外交と同様、日本に対して高飛車な姿勢でいるからじゃないかと思う。謙虚な姿勢でいかないと、いつまで経っても日本では売れない。
    ATSやCTSのように魅力的な車を用意してるんだから、ぜひとも頑張ってほしい。

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    ATS
    2013-03-01 00:00:00.0 発売
     

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この試乗レポート筆者のプロフィール

    • kazu さん

      検定ベストスコア: 70 点

      ランキング: 6位

  • オークション業を営んでいた経験のある40代男性です。 小さい頃から車が大好きで、自身も今まで30台ほど車を乗り継いできました。好きな車は、国籍、ジャンル問わず、「思想のある車」です。作り手の意志、意気込み、プライド、こだわり、文化、そういったものを感じる車は、どんな車でも魅力があります。単に数値的なものや装備などカタログを見ればわかる表層的なことではなく、物理的運動体としての車の良し悪し、さらには文化的な側面も交えて車を評価してみたいと思います。 机上の知識やわずかな試乗だけではわからないこと、身に付きにくい感覚がたくさんあります。今までたくさんの車を経験することで培ってきた自分の感覚、価値基準をもとに、1人でも多くの方の参考になる記事を提供出来たらなと思っています。よろしくお願いいたします。

    投稿者情報

     都道府県:千葉県
     年齢:40代
     性別:男性
     職業:事務系
     家族構成 : 独身

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