bellmarkさんのパサートヴァリアントの試乗レポート・評価

投稿日： 2015-08-30 06:33:41.0

フォルクスワーゲン

パサートヴァリアント

2015-07-01 00:00:00.0 発売

このクルマを一言で表すと？

bellmark
先代からの進化は果てしない。

このクルマの評価

総合評価
4.3
外観デザイン
4.4

インテリア
4.3

走りやすさ
4.0

パサートヴァリアントについてのオススメポイント

コンフォートラインに試乗しました。
父親が先代B７パサートセダンのハイラインを所有しており、先代からの進化を中心に述べていきます。

このクルマ、かっこいいです。サイドから見ると、アウディ的な雰囲気があります。というのも、やや無機的なライトの意匠、そして、非常に尖っているサイドライン。VW、アウディのボディプレスの技術は本当にすごいです。ヘッドライトは横に長く、非常に低く構えているように見えます。動物に例えるなら、間違いなくサメでしょう。あの人を食うやつ。とにかく、「モダン」・「洗練」・「地道」という言葉がこのデザイン、と言いますか、パサート全体に言えると思います。

普段先代B7パサートを良く運転するのですが、新型パサートで最も驚いたのが走り始めのスムースさ。搭載されているトランスミッションはのは乾式7速DSGとここまでは一緒なのですが、DSGはメカニズム的にはトルコンを用いず、コンピューター制御により、クラッチをつなげ半クラ（=クリープのような感じ）を作り出しているため、どうしても低速域でラグが生じ、レスポンスが悪くなってしまうのですが、このパサートではそのラグが非常に小さく抑えられています。先代ではああ、これはツインクラッチトランスミッションだなと発進するたび誰でも思うでしょうが、新型だと違和感がありません。このDSGは黒子です。

アイドリングストップもより洗練されており、再始動の振動や音、そしてラグが非常に小さくなっています。

また、乗り心地の良さ。これにも舌を巻きました。先代パサートはいかにもランフラット（正確にはモビリティタイヤで、普通のタイヤと構造的な違いがない）的な乗り味で、頻繁に横揺れを感じます。また。バウンドした時もその硬さを感じさせますが、新型ではそこが非常に丸くなっており、横揺れは感じませんでした。新型にもモビリティタイヤが搭載されているのですが、シャーシセッティングを緻密にやったのでしょうか。

エンジンについても、もう1.4Lと聞いても驚く人はいないでしょうが、先代の1.4Lよりパワーもトルクもアップされており、決して遅くは感じないです。もちろんレスポンスはNAのように俊敏ではありませんが。

また、装備についても一言。レーダークルーズコントロールを試してみたのですが、そのときのブレーキの踏み具合が非常にまろやか。乗員に優しい。そして、カーブのときにハンドルから手をなはしてみると、車線を認識して自動的に曲がってくれます。これは面白い。もちろん、パサートからは警告で怒られますが。