狭霧さんのスカイラインの試乗レポート・評価

投稿日： 2015-08-11 10:47:19.0

日産

スカイライン

2013-11-01 00:00:00.0 発売

このクルマを一言で表すと？

狭霧
素晴らしい走りと残念なソフトウェア

このクルマの評価

総合評価
3.3
外観デザイン
3.8

インテリア
3.0

走りやすさ
4.0

スカイラインについてのオススメポイント

インフィニティブランド級の品質がある。という名目で、国内でもインフィニティバッジを装着した。ウインドウからナビの画面まで、日産のコーポレートマークは見当たらない。インフィニティのコンセプトカーであるエッセンスのデザインを受け継いでるだけあって、非常にシャープで素直にカッコイイと思える。それは内装も同じで、先代のV36の高級路線をさらに進め、欧州プレミアムセダンと比べても恥ずかしくないレベルに高められている。ただし、ツインモニターの操作感は最悪であった。それについては後述。肝心の走りはというと、3.5リッターエンジンとモーターによる加速はかなりスポーツマインドをくすぐられる。その他のメーカーの高級セダンと同じくドライブモードを選ぶことが出来るのだが、スカイラインにはパーソナルモードという自分好みに設定出来る機能がある。ステアリングのクイックさから踏み込んだ時の加速などなど、組合せは多岐に渡る。もちろんスカイラインの名に恥じないスポーツモードもあるのだが、そこは第二世代スカイラインとはもちろん大きく違った性格のもので、あくまで高級セダンといった印象。往年のスカイラインファンにとっては複雑なところだ。ただ、一気に方向転換を行ったV35、その方向を推し進めたが中途半端な印象だったV36とは違い、新しいスカイラインとして、成熟した走り、プレミアムな内外装は素直に素晴らしいと思えた。

スカイラインについての不満な点

上記でも触れたが、スカイラインのインストにはナビの画面の下に、各種装備を操作出来るモニターが全車標準で装着されている。これが非常にくせ者である。ナビ操作はもちろん、エアコンやオーディオ、車両の各種設定などを一括で管理しているシステムなのだが、誤作動が多く、階層の作りもかなり難解で不親切だ。目的地を入れようとしても操作出来るようになるまでかなり時間がかかる、そもそも操作出来ない。ユーザーを新規登録しようとすると、何故かオーディオが急に爆音になる、テレビスイッチを押しているのに流れるのは音声だけで画面はナビのまま（パーキングに入れてパーキングブレーキをかけている状態で）メニューの作りがデザイン重視なのか、やりたい操作がどのアイコンからどの階層まで行けばいいのか分かりにくい等、フラストレーションが溜まって、使うのを躊躇するレベルである。

スカイラインを運転した後の感想

乗る前と乗った後、クルマのイメージは同じでしたか？
運転後の感想について
大体想像していたような、高級セダンらしい乗り味。乗り心地も悪く無く、バランスのとれたスポーティ加減で、安心してずっと乗っていたくなる。各種安全装備の性能も素晴らしく、ドライバーの負担はかなり軽減される。惜しむはソフト面、スカイラインのイメージからかけ離れた値段設定だろうか。