のぉーぶるさんの595 の試乗レポート・評価

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• アバルト

  595

  2013-01-01 00:00:00.0 発売

  

     

このクルマを一言で表すと？

• 

  のぉーぶる

• 外に聴かせるサソリの咆哮

このクルマの評価

• 総合評価

  2.9

• 外観デザイン

  3.6

  インテリア

  2.8

  走りやすさ

  3.0

595についてのオススメポイント

• 試乗車：
  595TURISMO　(1368cc　160ps/21.0kgm)
  試乗コース：
  横浜市内のバイパスと住宅街を抜ける一般道
  
  素のアバルトでも、ベースの500に比べれば十分にスポーティと言えますが、それではちょっと物足りないという方はこちら。
  1.4Lの排気量は同じなものの、更なるチューンで140ps→160psに出力アップ。今回の試乗コースでは踏み込みきれないほど。正直なところこのコースだけではアバルトを評価云々するには少々不足ですが、その前提条件で、以下良かった点。
  
  (1) アクセルの"ツキ"はとても良く、右足についてくる感じが気持ちいい。やはりホットハッチはこうでなければ。
  
  (2) ブレーキのタッチもリニアで好ましいもの。街中でキュンキュン走らせるのに、こういう上質なブレーキシステムは欠かせません。
  
  (3) 車体の剛性感は小さいボディと相まって高く、間延びした感じがありません。試乗コースの路面はあまり悪いものではなかったので判定は控えますが、おそらくギャップ越えでも歪む感じは無いのでは。
  
  (4) 排気音がきれいに整えられており、雑味が少ないので静かにすら感じます。ただ個人的には、そこは「不満な点」へ。
  
  (5) センスの良いカラーリング。試乗車は日本語で書けば"グレー"(カタログ表記もこれ)なのですが、深みと色味が一味違う。しかも重過ぎないので車体サイズに過剰な感じも無い。こういう部分はいまだにイタ車に勝てないなあと思わされる部分です。
  
  (6) エアコンが普通に効くこと(笑)。いや、笑いごとではないです。試乗した日は37度に届こうかという酷暑日で、こんな日にイタ車で走るなんて昔じゃ自殺行為です。なのにエアコンが良く聞いた涼しい室内。オーバーヒートの気配すらない。ラテン系チューニング車にあって、これはもう「オススメできる点」でしょう。
  

595についての不満な点

• (1) 静かなのはオススメしても良いのですが、気合を入れて吹かしても、せっかくの良い音がちっとも社内には伝わってこないことは不満な点。試乗中は酷暑の炎天下だったので窓を閉めていたのですが、本当に「あれ？」とビックリするほどに静か。
  ところが試乗が終わって駐車場で先に降りて、担当者が移動させるときに(わざと)「ブォン！」と吹かすと1.4Lの4発離れしたイイ音が響き渡って二度ビックリ。
  実はアバルトのチューニングは外部に聴かせるようなチューニングになっており、車内へ導入するような仕組みにはしていないとのこと。
  音はスポーツドライビングの重要な要素だと思っているので、これだけの音をオーナーが聴けないなんてモッタイナイ。ぜひ車中に導入できるような(さらに希望するのなら切り替えスイッチのようなもので静かにすることも可能な)機構を今後希望します。
  
  (2) 個人的には異形D型のステアリングの感触がイマイチだと思いました。太さが中途半端で、表皮のちょっと滑るような感じがあるのがマイナス。人によってはちょうど良いと思うかもしれませんが。
  
  (3) 燃料タンクが35Lしかないこと。軽自動車並みのボディなのでタンク容量も同じくらいなのは仕方ないのかもしれませんが、それにしてもロングツーリングには向かないなと改めて思わされます。グラム単位でダイエットさせたようには思えないので、不安なくアクセルを踏み込めるように少し増やしてほしいものです。
  
  (4) エンジンの迫力に欠けること。パワーはきちんと出ているのかもしれないけれど、優等生的な特性なので、全くドラマティックではない。こういうクルマでしかも上級車種ならば、もっと期待に応える味付けにしてほしい。
  
  (5) 総じて340万円は少々高い。

595を運転した後の感想

• 乗る前と乗った後、クルマのイメージは同じでしたか？
• 理由:

  思っていたより室内で聴くその音は、静かすぎ。
• 運転後の感想について
• 私がこの手のメーカーチューニング車にまず期待するのはエンジン。それも基準は「力強さ」ではなくて「面白さ」。実際、今はたとえベース車でも滅多なことでは力不足を感じさせられることも無くなったので、余計に。
  しかしこのアバルトはとてもおとなしくて、サソリっぽくない。そこはちょっと残念でした。
  しかし一方、炎天下で快適に不安なく走らせることができるのは、「クルマ」としては正しいわけで、そのあたりの両立はきっと難しいのだろうなと思わされました。

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  595

  2013-01-01 00:00:00.0 発売

  

     

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