カーソムリエCEOさんの2シリーズアクティブツアラーの試乗レポート・評価

投稿日： 2015-07-08 22:36:10.0

BMW

2シリーズアクティブツアラー

2014-10-01 00:00:00.0 発売

このクルマを一言で表すと？

カーソムリエCEO
FFの毒が回ったディーゼル　ビーエム

このクルマの評価

総合評価
2.8
外観デザイン
2.0

インテリア
3.0

走りやすさ
3.0

2シリーズアクティブツアラーについてのオススメポイント

ガソリン車でも触れましたが
外車買うのって、ビーエムを買うのって、どんだけ覚悟がいるか。
どんだけ力はいるか。
どんだけ夢みるか。
どんだけ妄想するか。

あのキドニーグリル
　（ビーエムのアイデンティティやん）
あのBMWエンブレムマーク
　（プロペラ飛行機をモチーフにした独創的なデザインやで）　
あのプロポーション
　（均整のとれたフロントオーバーハングの短さは絶品やで）
あのエクステリアデザイン
　（計算されたエモーショナルなデザインって、これのことなんやで）　
あの彫刻的なプレスライン
　（元祖キャラクターライン発祥の地、それがビーエムなんやで）
あのアバンギャルドでクールなインテリア
　（これも元祖ちょっとコッチ向いたダッシュボードやで）
あの質感高い乗り心地
　（脚が仕事してるって、こういうことなんや）
あの軽やかで頼もしいハンドリング
　（ハンドル操作のダイレクト感がハンパないやん）
あの官能的なエンジン
　（1.5Lターボ/直噴2.0L共に実用トルクのある使いやすいエンジンやで）

妄想は膨らむばかりで
自分の駐車場に収めた時の風景とかメッチャ想像するし
洗車とかもスンゴイしたいし、友達に自慢したいし、ご近所さんの熱い視線も気になるし。

これらが一つでも抜けたら、ビーエムと違うねんで。
みんなこれを味わいたし、確かめたいからビーエム買いに来るねんで。

2シリーズアクティブツアラーについての不満な点

でもこの2シリーズアクティブツアラーには残念ながら
美しいプロポーションが微塵もありゃしまへん。
自分の駐車場に収めた風景も想像出来ないし
洗車もしたくないし、友達にも言いたくないし、ご近所さんにも見せたくないのよ。
ユーザーに媚びたデザインなんて最悪！

FRでもFFでも何でしたらMRでもRRでも何でもいいのよ。
要はビーエムのポリシーが感じられたら。
今までのビーエムやったら、よくできた執事の如く
『FFの件、かしこまりました。どうぞお任せ下さい、ご主人様』とカッコ良く言い放って
『これでいかかでしょうか。ご主人様』
出来上がった車見せてもらって
エッエー！これがビーエムが初めて作ったFFなん。スンーゲーかっこいいやん。
『我々BMWの手に掛かれば、FFなど造作もないことです　　ご主人様』
ってサラッと言ってほしかったわ。

2シリーズアクティブツアラーを運転した後の感想

乗る前と乗った後、クルマのイメージは同じでしたか？
運転後の感想について
私が知ってる今までのビーエムなら、FFの制約＝毒(フロントオーバーハングが長く
全高1555mmでプロポーションが悪くなる＋低価格化によるユーザーの拡大⇒利益追求)なんて
ビーエムジャーマン酵素で見事に分解し、FF化に対する画期的な新薬を発表するはずでした。
しかし残念ながらFF毒は、ビーエムの気がつかない内に全身を駆け巡り
FF車導入大成功によるシェア拡大の幻想を見ながら、今まさに高熱にうなされています。

ビーエムのマークを付けただけの、ブッサイクなFF車なんて、誰もイランのです。

解毒剤は簡単です。
マーケティングやユーザーの声ばかりに問らわれず
今まで通りビーエムのポリシーをユーザーに見せつければいいんです。
ユーザーに先導されるビーエムから、ユーザーを先導するビーエムに戻れば
答えはおのずと生まれるはずです。
ビーエムファンは、それを望んでいます。

でも21万円高でディーゼルが手に入るのはお得です。