のぉーぶるさんのGクラス の試乗レポート・評価

• 

• メルセデス・ベンツ

  Gクラス

  1990-01-01 00:00:00.0 発売

  

     

このクルマを一言で表すと？

• 

  のぉーぶる

• Gクラスを味わうのに必要にして十分

このクルマの評価

• 総合評価

  3.3

• 外観デザイン

  3.8

  インテリア

  3.1

  走りやすさ

  3.3

Gクラスについてのオススメポイント

• 試乗車のスペック
  G350 Bluetec
  ディーゼル
  3.0L　V6
  211PS/3400rpm
  55.1kgm/1600-2400rpm
  
  オフロードを試乗したわけではないので、これの真価の半分も語れないかと思いますが、一方、担当者の話では大部分のユーザーはほぼ都会のオンロードのみで使用しているとのことですので、問題無いかも。
  
  以前、実質的なトップレンジ、G63にも試乗しました。(試乗記事を書いているので、良かったら参照してください)
  それとの比較も交えながら書いていきます。
  
  (1) Gクラスにしか無い世界をリーズナブル(？)に
  およそ1000万円のクルマに対して「リーズナブル」と言うのも何ですが、今のラインナップの中では戦略的とも言える価格差。(G350：1018万円、その上のG550：1416万円、G63AMG：1867万円、、、G65AMG：3410万円)
  
  【外観】G63と比較すればスポイラーの類は少なく迫力という点では負けていますが、むしろ道具感があり、Gクラスの本来の性格にはこちらの方が好ましいとすら思えます。
  【内装】試乗したG63は特にデジーノオプションで覆い尽くされており、真っ赤なシートを始めとする特別なものと言うこともあって、世界が違ってました。
  しかしこちらのG350もシンプルながら外装と通じる道具感がありながらも、豊かなストロークを持つシートとあいまって、とても居心地の良い空間が提供されていました。
  
  (2) メカニカル(フェチ)感あふれるドアの開閉
  今ではすっかり珍しくなった、ドアノブが固定されていて開閉ボタンを親指で押してロックを解除するタイプ。この丸いボタンを押す、、それだけでも内部でギアとラッチとカム環が動いてる様子が伝わってきて、メカフェチにとってはもうこれだけでご飯がおかわりできそう。(笑)
  
  (3) このクラスでは随一の取り回しの良さ
  私は自分で所有することを基本的には念頭に置いて試乗記事を書くため、「デカイ」だけでかなりマイナスなスタートから始まります。しかしこのGクラス、存在感があるので大きく見えますが実は投影(占有)面積は現行モデルのCクラスよりも小さいという事実。
  Gクラス：全長4530mm×全幅1810mm
  Cクラス：全長4690mm×全幅1810mm
  スタンダードに位置付けられるCクラスと幅が一緒なのは偶然か。
  長さに至っては160mmも短い。
  ※ちなみにCクラスを160mm伸ばすと、ほぼEクラスのサイズ(4880mm)に。
  このサイズに視点の高さと垂直に切り立った側面パネル、異様に切れる前輪舵角でもって、思い通りに扱うことが可能に。日本の道路事情で問題ないことはもちろん、移動先の駐車場でも神経質になることもなく、真の移動の自由を味わうことができます。
  
  (4) 強固なシェルターに守られているような安心感
  今どきの省エネ技術とは無縁のボディ。ガツンとした硬質さが乗車中も常に感じられ「守られている感」は抜群。ふた回り以上大きいGLクラスにも試乗していますが、互角以上の安心感を感じさせてくれました。
  
  (5) そして必要十分な動力性能
  G63と比較してしまうのは酷ですが、もっさり感はGL550よりもずっと少なく普通に扱うことが可能です。加速を含めて慣れてしまえば残念な感じはミニマムで済むのでは。
  　

Gクラスについての不満な点

• Gクラスが好きな人、買いたい人にとってはOnlyOneなので不満も何も無いでしょうけれど、普通に自分で使うという視点でいくつか。
  
  (1) 7人乗りが無くなったこと
  みんなで出かけるのに、保険としてのアディショナルシートは貴重です。
  
  (2) 腰下の死角が多い
  デザインはこのままで、カメラ等で死角をカバーするような装備が欲しいですね。
  
  (3) もう少しゆったり回るエンジンがよい
  昔の5L(V8)、3.2L(直6)あたりの重厚感のある回り方の方が、このクルマのキャラクターに合っているように思います。このエンジンはディーゼルのくせに吹けあがりが軽やかすぎます。セダン等には軽いほうが良いですが、Gに合わせてこのあたりもセッティングで味付けは変えられなかったのでしょうか。

Gクラスを運転した後の感想

• 乗る前と乗った後、クルマのイメージは同じでしたか？
• 理由:

  もう少し動力性能に不満を感じると思ったが、G63の記憶が残っている状態でも違和感がほとんど無かった。
• 運転後の感想について
• 特筆すべきは内外装と動力性能の2点以外は、850万円高いG63とほぼ同じ体験が可能で、しかもそれらはGならではの部分。内外装のデジーノもV8エンジンも他のモデルでより濃密に味わえますが、ドアの開閉だけで悦に浸れるのはもはやGだけです。金庫に守られているような安心感も付いてきて、しかもCクラス並みに普段使いが可能。
  G63との価格差850万円と言えば、Eクラスの中級モデルE350が買えてしまう金額です。やはりこれは「リーズナブル」と呼べるでしょう。

Gクラス関連ページ

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