Ryo FuruichiさんのSクラスの試乗レポート・評価

投稿日： 2015-05-13 16:54:57.0

メルセデス・ベンツ

Sクラス

2013-10-01 00:00:00.0 発売

このクルマを一言で表すと？

Ryo Furuichi
先代と比較にならないほど進化した

このクルマの評価

総合評価
4.2
外観デザイン
4.8

インテリア
4.0

走りやすさ
4.0

Sクラスについてのオススメポイント

現行Sクラスに乗ったのは実は初めてであったが、ガソリン車やハイブリッド車を飛び越してS550プラグインハイブリッド（OP：AMGライン、ショーファーパッケージ）に乗った。走り出して真っ先に気付いたのは、ステアリング（試乗車はAMG3本スポーク）が先代と比べて小さくなったということ。角を曲がる際にそのメリットを実感した。実に切り易く軽やかであるところがまずオススメできると思った。先代は径が大きく「よっこらしょ」といったイメージが常にあった。それから、プラグインハイブリッドといった新種のパワートレインにもかかわらず実に自然で滑らかであるところもオススメである。通常、プラグインハイブリッドと聞くと重たいイメージがあるが、2トンを超える車体を実に静かに違和感なく前に進める様には驚いた。回生を使ったブレーキであっても「カックン」となることもなく実に自然で好感が持てた。更には実車重はあっても、身のこなしは非常に軽やかで、先述したように操作性の良いステアリングによってメルセデスならではの取り回し性の良さにも更に磨きがかかっており、大きいクルマに乗っているということを忘れてしまっていたほどである。その他レーダーセーフティパッケージを始めとする安全装備も当然ながら充実しており、無条件に安心感を与えてくれる部分はメルセデスならではである。付いている先進機能のすべてを試すには長い時間乗る必要があるが、少し乗っただけでも先代からの進化ぶりはもはや別のクルマということに気付く。

Sクラスについての不満な点

メーターがオールグラフィック化し横長になった上、スピード及びタコメーターが両端に来ている。そのため、径の小さくなったステアリングホイールとスピード及びタコメーターともろに重なり、視認性は決して良いとは言えないところ。その他不満な点は、プラグインハイブリッドなので仕方のないことであるが、大型バッテリーがトランクルームを狭めてしまっていることである。今回乗った限りではこれらの点しか気にならなかった。

Sクラスを運転した後の感想

乗る前と乗った後、クルマのイメージは同じでしたか？
理由:

内外装のデザインがガラリと変わったが、その中身の進化も予想以上であった。とにかく大きなボディサイズを意識させない程ステアリングが軽く、クルマ全体の動きも軽やかなのである。「ステアリングが軽い」と表現すると誤解を招くかもしれないが、軽すぎて操作感が希薄ということは一切なく、適度な重さである。また、ハイブリッドにもかかわらず出足やブレーキの初期タッチも実に自然で違和感のないものであったところもイメージと違った部分である。
運転後の感想について
先代オーナーは勿論のこと、乗ったことのある方であれば、必ずやこの進化ぶりに驚くのではないか。そして即買い替えをしたくなったり、促したくなることは間違いない。「最新が最高」といった言葉が試乗後真っ先に頭に浮かんだ。