kazuさんのTT RSプラスクーペ の試乗レポート・評価

投稿日: 2015-04-20 07:29:38.0

  • アウディ
    TT RSプラスクーペ
    2013-02-01 00:00:00.0 発売
     

このクルマを一言で表すと?

  • kazu

  • 最速TT

このクルマの評価

  • 総合評価

    4.1
  • 外観デザイン

    5.0

    インテリア

    4.0

    走りやすさ

    4.0

TT RSプラスクーペについてのオススメポイント

  • アウディTTをベースに、アウディのスポーツモデル開発部門であるクワトロGmbHが開発した究極のハイパフォーマンスモデルがTTプラスクーペ。
    他グレードとは、TTRS専用の網網のシングルフレームグリルや、真っ黒いカーボンミラーで区別できる。タイヤサイズも違うし、差異は控えめながら、ただ者ではない雰囲気は感じられる。
    搭載されるエンジンは、2.5リッター直列5気筒直噴ターボ。専用チューンにより最高出力360ps、最大トルクは47.4㎏mを発生する。これに、次々と瞬間変速していく7速Sトロニックとアウディ自慢のクワトロシステムが組み合わされる。

    TTRSプラスクーペの小さくて軽いボディ(1530㎏)に詰め込まれた最強のドライブトレインによって、0-100km/h加速はなんと4.1秒と、恐ろしく速い。軽さとクワトロシステムが加速性能に大きく貢献しているようだ。これだけのパフォーマンスを誇りながら、燃費はリッター10kmと優秀なのだから素晴らしい。

    TT最速のスペシャルモデルだけに、走りは文句なしに速い。自分の腕よりも車の方が上をいっているので、私には限界性能などは計り知れないが、街中プラスαレベルの走りでも、TTRSプラスクーペの底知れぬポテンシャルを垣間見ることができる。これだけの性能を持ち合わせていながら、RSは過激過ぎて手に負えない類の車ではなく、しっかり上質さもあり、高級への配慮も忘れていない。

    個人的に感じているTTの一番の良さは、コーナリング性能である。TTはホイールベースが2465mmと短く、トレッドが1560mmと広い。この縦横比だけを見ても旋回性に適しているのがわかる。また、60対40という元々FFベースの車だったことを考えれば、かなり理想的な前後重量配分を持っている。これは5気筒エンジンを横置きに搭載したことで、鼻先が軽くなったことも影響している。そしてクワトロシステムが安定感ある走りを下支えし、FFベースのアウディラインナップの中では飛びっきりキレのいいコーナリングを見せてくれる。フロントヘビーで直進安定性を高める思想を持っていたアウディからしたら、このコーナリング性能は嘘のようにクイックで反応が良い。

    もう一つのハイパフォーマンスモデルTTSよりもさらに200万円ほど高いが、走行性能を最大限重視する人は、実用性とスポーツ性のバランスを大事にしたタイプのTTSでは満足しないかもしれない。プラス200万出してRSを買うべきだろう。

TT RSプラスクーペについての不満な点

  • 猛烈に速いし、内装の質感の高さ、外観のカッコ良さ、ドライブトレインの優れたパフォーマンス、どれも文句なし。

TT RSプラスクーペを運転した後の感想

  • 乗る前と乗った後、クルマのイメージは同じでしたか?
  • 運転後の感想について
  • いろんなRSモデルがあるけれど、このTTRSは、RSの良さが一番ストレートに伝わるいい車だなあと思った。つまりは違和感がない。
    それはなぜだろう?と考えると、TTという車は、元々アウディの作る「コンパクトスポーツカー」だからだ。
    他のシリーズは、出自がスポーツカーではない。ラグジュアリーセダンであったり、より実用性を追求したアバントだったり、雰囲気を味わうオープンだったり、スタイリッシュさを味わう4ドアクーペだったり、クロスオーバーSUVだったり。。そういう元々がスポーツカー的な立ち位置ではない車を、ハイパフォーマンス化して、スポーツカー顔負けの超高性能モデルに仕立てるもんだから、その存在理由というか、「何がしたいの??」みたいな、どこか引っかかるものがあった。
    しかし、TTRSにはそれがない。「コンパクトスポーツカーのスポーツ要素をより洗練、強化させていったモデルなんだな。これは純粋に素晴らしい!!」と、なんの違和感もなく受け入れられる。だから、乗っていても一番しっくりきたし、一番欲しいと思えた。
    高性能化の方向と、元々の車が向かう方向が一致していなければ、それはその車にとって高性能化ではなかったりするわけで、何でもかんでもハイパフォーマンス化するのは、やはり何か根本的に違う気がした。ということは、こういうジャンルにあえて価値をもたらすには、やはりある程度人工的に価値を作り出す作業が必要なのかもしれない。そういうところに価値を感じ、そこに大金を払ってくれる、上客を創造すること、それが重要なのだろう。

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  • アウディ
    TT RSプラスクーペ
    2013-02-01 00:00:00.0 発売
     

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この試乗レポート筆者のプロフィール

    • kazu さん

      検定ベストスコア: 70 点

      ランキング: 6位

  • オークション業を営んでいた経験のある40代男性です。 小さい頃から車が大好きで、自身も今まで30台ほど車を乗り継いできました。好きな車は、国籍、ジャンル問わず、「思想のある車」です。作り手の意志、意気込み、プライド、こだわり、文化、そういったものを感じる車は、どんな車でも魅力があります。単に数値的なものや装備などカタログを見ればわかる表層的なことではなく、物理的運動体としての車の良し悪し、さらには文化的な側面も交えて車を評価してみたいと思います。 机上の知識やわずかな試乗だけではわからないこと、身に付きにくい感覚がたくさんあります。今までたくさんの車を経験することで培ってきた自分の感覚、価値基準をもとに、1人でも多くの方の参考になる記事を提供出来たらなと思っています。よろしくお願いいたします。

    投稿者情報

     都道府県:千葉県
     年齢:40代
     性別:男性
     職業:事務系
     家族構成 : 独身

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