kazuさんのS6 の試乗レポート・評価

• 

• アウディ

  S6

  2012-08-01 00:00:00.0 発売

  

     

このクルマを一言で表すと？

• 

  kazu

• 洗練の極み

このクルマの評価

• 総合評価

  4.3

• 外観デザイン

  5.0

  インテリア

  4.1

  走りやすさ

  4.7

S6についてのオススメポイント

• Ａ６をベースに高性能化したハイパフォーマンスモデルがＳ６。エンジンは、４リッターＶ８ターボで、４２０ｐｓと５６．１㎏ｍを発生。従来モデルは５．２リッターのＶ１０だったので、このＳ６もまたダウンサイジングされたことになる。といっても、このスペックであるから、ひとたびアクセルを踏もうものなら、滅法速い。そして、この強力なエンジンにアウディ自慢のクワトロシステムと瞬間変速する７速Ｓトロニックの組み合わせとなる。
  
  Ｓ６の洗練度は素晴らしいの一言！アウディはこの上にＲＳモデルが用意されているけれど、大型ラグジュアリーサルーンをベースとした高性能モデルとしてのバランス、完成度はＳの方が上だと思う。エアサスの乗り心地といい、大型ボディとクワトロシステムがもたらす直進安定性、静粛性、コーナリング性能、内外装の高級感、普段は大人しくジェントルだけれども、いざとなったら猛烈に速いエンジン、何もかもが超一級品で、粗さが一つもない。
  
  さらに、シリンダーオンデマンドシステムにより、一定の条件下で８気筒のうち半分が休止し、４気筒で走ることにより、燃費性能も向上している。しかも、音振関係にその変化がまったく見られず、インジケーターで把握しない限り体感では全然わからない。最新テクノロジーさえもこれだけ洗練されているのだから恐れ入る。
  
  もっと尖った過激さを求める人には、「Ｓの称号の割りにもっさりしてるなあ」と思うかもしれないが、そういう人はＲＳを求めればいいのであって、個人的にはサルーンとしての上質さとハイパフォーマンスの融合という点において、このＳ６はベストバランスなのではないかと思う。願わくば、もう少し軽ければ、走りの印象がより洗練されたものになったかもしれない。

S6についての不満な点

• パーフェクトに近いので、不満な点はほぼない。強いて挙げれば重いこと。Ａ６は２．０ＴＦＳＩが１６６０㎏、上級グレードの３．０リッターＴＦＳＩでも１８５０㎏。このＳ６は２０４０㎏もある。重さが重厚感、直進安定性にプラス作用する面はあるけれど、せっかくの高性能エンジンなのだから、もう少しキレのある走りが出来るようにしても良かった。
  

S6を運転した後の感想

• 乗る前と乗った後、クルマのイメージは同じでしたか？
• 運転後の感想について
• 個人的な好みでもあるけれど、この手のラグジュアリーサルーンの高性能モデルは、せいぜいＳ６くらいまでのバランスがいいと思う。これ以上ハイパフォーマンス化すると、バランスが取りにくく、高級サルーンの側面とハイパフォーマンスの側面との、互いが互いの足を引っ張る面が露見してくる。Ｓ６だって恐ろしく速いので、よほどマニアじゃない限り、これ以上のハイパフォーマンスはいらないだろう。こういう均整の取れた、洗練度の高い車に乗ると、アウディは本当にいい車だなあと思う。

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