さろらく。さんのインプレッサG4 の試乗レポート・評価

投稿日： 2015-04-12 19:56:57.0

  • スバル
    インプレッサG4
    2011-12-01 00:00:00.0 発売
     

このクルマを一言で表すと？

  • さろらく。

  • なぜ1.6Lなのか？

このクルマの評価

  • 総合評価

    3.4

  • 外観デザイン

    3.6

    インテリア

    3.3

    走りやすさ

    3.7

インプレッサG4についてのオススメポイント

  • ※試乗時期の関係でマイチェン前1.6Lモデルについての記述です。

    インプレッサのモデルライフは初代は8年、2代目は7年。先代が売れなかったのか、トヨタからお金が入ってくるようになったからかは不明ですけど、3代目は異例の4年でのモデルチェンジとなりました。マイチェンで顔を替えまくった2代目、5ドアだけと宣言したのにセダンを追加した3代目と迷走続きで、スバルはどうにもインプレッサという車を売りあぐねていた感じです。

    特に三菱共々WRCから撤退して、インプレッサ=ラリー=走りの良さと言う売り方がしにくくなって以降、ランエボとのライバル関係が自動車雑誌の紙面を飾ることも少なくなり、インプレッサも一部の好事家以外には、過去の車のようになってしまったきらいがありました。そんな逆境のなか生まれた4代目は、ラリーというイメージなく売れる、真っ当なコンパクトセダンに仕上げようという思いが見えてきます。

    開発時に重要視されたのは、先代5代目レガシィとの関係性でしょう。先代レガシィはその販売の中心を北米と考え、一気にサイズアップを果たし、デザイン的にもそれまでのレガシィが持っていた凝縮感のようなモノを失ってしまいます。北米でヒットすることによって、この判断は経営的には成功したモノの、日本国内のレガシィファンからは、否定的な意見が多く上がります。

    そこでこのインプレッサG4の登場です。大きくなりすぎたレガシィに対して、日本国内で使いやすいサイズのG4を代替モデルとして買ってもらう。サイズは2代目レガシィ程度の大きさ、デザイン的にも先代レガシィのような腰高感は有りませんから、レガシィが失ってしまった凝縮感を上手く表現できている感じです。インプレッサらしいかと言われれば微妙ですが、初代ヒット以降は明確なキャラクターづけに失敗してきたインプレッサなので、インプレッサに見えるより、レガシィの小さいのに見える方が大事という判断でしょう。

    直線基調でボクシィなデザインは、華やかさには欠けますが、スバルらしい実直な印象を上手く表現できていると思います。少なくとも2.3代目のインプレッサの迷走感は払拭できてますし、レガシィの代替と考えても、その雰囲気はづくりは上手くできています。特にこのセダンG4は、明確にレガシィB4からの乗り換えを意識しているようで、リアにインプレッサの表記は無く、スバルマークと「G4」のエンブレムが有るのみです。これは「インプレッサ」でレガシィの格下と思われるより、レガシィ「Ｂ4」を連想させようという意図だと思います。

    乗ると走りの質感がとても素直なのも好感が持てます。段差などはトントン軽やかに跳ねますが、ボディ剛性感も高く収まりも良いので不快な感じはしません。こう言う乗り心地が好きな人も多いと思います。ブレーキやハンドルの立て付けもしかっかりしており、運転していてアレ？っと思うことはほとんどありません。意外とトヨタや日産の車ではこのあたりがグニャグニャしている車も有るので、乗り比べてみるとスバルの誠実さが解ると思います。

    昔はこのクラスのセダンこそが車の主役でした。各社が色々なセダンを準備し、ユーザーは好みにあったモノを選べば良かったわけですが、現在ではプレミオ/アリオンやブルーバードのような旦那仕様が主流となってしまいました。拘りが感じられるセダンに乗りたい。今までそう言う車はギャランフォルティスぐらいしかありませんでしたが、このG4はそれより一般的な格好良さがあると思います。さらに良く出来たアクセラが出てしまいましたから、今後販売は厳しくなるかも知れませんが、年次改良の得意なスバルですから、アクセラと共にこのクラスのセダンを盛り上げて欲しいと思います。

    衝突被害軽減ブレーキアイサイトはスバル車最大のセールスポイントでもありますが、試乗したマイチェン前1.6Lにはつけられませんでしたので、オススメできる点にはあげられません。

インプレッサG4についての不満な点

  • 内装質感がスバルらしいプラスチッキーで残念な仕上がり。先代に比べればマシになってるんでしょうけど、スバルの進歩のスピードより、他車の進歩の方がはるかに上で（笑）。スバルファンはここは目をつぶるところなのでしょうか？代々本当に質感が上がりません。デザイン的にも特に驚きの有るものではありませんが、今回は旧型レガシィの代替を狙っているわけですから、これぐらいコンサバなモノでよいのでしょう。

    タイヤ周りの遮音が全く出来てなくて、終始しゃーっと言う音が響き渡ります。雑誌提灯記事では「とても静かになった」的記述が多かったですが、ヤフーのユーザーレビューを見ると同様な書き込みをそこそこ見かけます。音に関してもう一つ。サンバイザーを跳ね上げると、それが天井に当たって屋根に音が響きます。今までこんな車経験したことがありません（笑）。天井内装パネルはぺらぺらでバイザーが直接天井に当たってる雰囲気です。大丈夫だとは思いますが、車横転時に不安が残りますよねぇ？

    アイドリングストップは、何の気配りもなくガッとブレーキを踏んで停止すると確実に反応しますが、停止直前にブレーキを抜いて停止時の揺れを軽減するようなていねいな運転をする人だと反応しないことが有るダメ設定です。アイドリングストップはまだまだ発展途上な技術なので仕方ないのかも知れませんが、今のところ雑な運転手向きな制御で残念に思います。コンピーターの設定の仕方の問題だと思うので、年次改良での修正を期待したいところです。

インプレッサG4を運転した後の感想

  • 乗る前と乗った後、クルマのイメージは同じでしたか？
  • 運転後の感想について
  • ただひとつ解らないのが、エンジンのラインナップが1.6Lと2.0Lと言うこと。先代の廉価版は1.5Lだったわけで、今時モデルチェンジでベースモデルの排気量が大きくなると言うのはどうでしょう？しかも日本では、1.5L以上では税金の区分けが変わるわけです。WRCの規定が1.6Lターボでしたから、その辺りを睨んでいるなんて話しもまことしやかに語られていましたが、今のスバルがWRCに復帰するのでしょうか？

    むしろこのターボエンジンの技術が有るのですから、むやみに排気量を拡大せずに、欧州車のように小さいエンジンにターボ付きで、エコイメージをアップさせるべきだったのではないでしょうか？G4発表時に、日本車で小排気量ターボでのエンジンダウンサイジングをしたメーカーは有りませんでした。その後トヨタやホンダが発表してしまいましたが、スバルのようなメーカーこそ一番乗りすべき技術だったと思います。

インプレッサG4関連ページ

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    インプレッサG4
    2011-12-01 00:00:00.0 発売
     

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この試乗レポート筆者のプロフィール

    • さろらく。 さん

      検定ベストスコア： 78 点

      ランキング： 77位

  • どうやらみなさんと比べて得点が辛い傾向があるようです。相当気に入ってベタ惚れでない限り、5点はそうそうつけないと思います。と言うかここまで細かく点数つける必要有るのでしょうか？全体で5項目ぐらいでよいと思うのですが（笑）。

    投稿者情報

     都道府県：埼玉県
     年齢：50代
     性別：男性
     職業：販売・接客系
     家族構成 : 独身

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