カーソムリエCEOさんのヴェルファイアの試乗レポート・評価

投稿日： 2015-03-07 18:36:49.0

トヨタ

ヴェルファイア

2015-01-01 00:00:00.0 発売

このクルマを一言で表すと？

カーソムリエCEO
外はカリっと中は半生

このクルマの評価

総合評価
3.8
外観デザイン
4.4

インテリア
3.7

走りやすさ
3.3

ヴェルファイアについてのオススメポイント

『あなた見かけにによらず、中身は真面目な人ねえ』
世間でよく耳にすると言うか、ＴＶドラマによく出る言い回しです。
これならヴェルファイアも良かったのに。
『外はカリっと中は半ナマ』
残念ながらヴェルファイアはこれです。
これって飴とかチョコの言い回しやん。
でもこれなんです。
順を追って説明しましょう。

ヴェルファイアはラージクラスミニバンです。
居住性に問題が有るはずも無く、エンジンも2.5Lで十分普通に走り普通に止まります。
しかぁ～しラージクラスミニバンは高級感が無いとお話になりません。
ステータスも必要です。
大枚叩いてせっかく買ってるのに、ただ広いだけなら業務用1BOXでいいやんって話です。

まずはエクステリアから見ていきましょう。
ヴェルファイアの一押しは、何を隠そうエクステリアです。
ヴェルファイアの1本筋の通った『硬質的』なエクステリアデザインは
ミニバンの帝王と呼ぶにふさわしいです。
ぎりオリジナルティー溢れるデザイン(エルグランドのフロント2段ライトが出ていなければ
この世に生れていないかもしれないデザインではあるが)で、十分にかっこいいです。
高級感溢れるエクステリアはヴェルファイア最大の魅力です。

エクステリアは高級感一杯ですが、はたしてインテリアはどうなのか。
その前に、ここで言うインテリアの高級感とは何ぞや。
見た目の質感と触った時(操作した時)の感触が上質であることだと思います。
ヴェルファイアの見た目の質感はどうなのか。
ダッシュボードもドアトリムも運転席近くは、本物のステッチでフェイクレザーを縫製し
少し離れた場所や目線より下の部分は、ステッチ形状の樹脂一体成形を使い分けています。
触った時の感触もフェイクレザーはフニャと、一体成形はプニッとして気持ちいいです。
本物のステッチでのフェイクレザー縫製は、一体成形のユルーイ質感と相まって感触は
『半ナマ』状態です。

鋭い方は、もうお分かりですね。
エクステリア（外）は『硬質的（カリッと）』とインテリア（中）は『半ナマ』で
『外はカリっと中は半ナマ』
・・・・えっ　何かご不満でも。

この大きさを気にせずに運転出来れば、オールマイティに使える車です。
高級ホテルにも乗り付けられるフォーマルさと、大容量の荷室にはキャンプ用品も収納できる
アクティブさを併せ持ちます。
まるでスーツを着たまま激しいラリーをする松岡修三さんのようです。

ヴェルファイアについての不満な点

これも当たり前の話ですが燃費が悪いです。
重い車重に2.5Lエンジンでエアコンをぶん回せば、燃費計街乗り7Km/Lの天罰がくだるでしょう。

ヴェルファイアを運転した後の感想

乗る前と乗った後、クルマのイメージは同じでしたか？
運転後の感想について
天罰がくだっても、高級ラージミニバンはヤッパシいいんです。
運転していて実に気持ちがいいです。
それは何故か。
高い運転席からは、ベンツだろうがベントレーだろうが上から見下ろすことができるからです。
正に座面高さ下克上です。車種フィロソフィーもへったくれもありません。ただ見下ろせばいいんです。

『それじゃあ、その白いやつ一つもらおうか』と回転焼きじゃあるまいし、中々言えない価格帯の車で
すが、その広さと使い勝手を1度味わうと、ヤミツキになること間違い無しの車です。