kazuさんのMKX の試乗レポート・評価

投稿日: 2014年11月27日

  • リンカーン
    MKX
    2008年09月 発売
     

このクルマを一言で表すと?

  • kazu

  • 国産、欧州にはないゆったりテイストSUV

このクルマの評価

  • 総合評価

    3.9
  • 外観デザイン

    3.6

    インテリア

    4.0

    走りやすさ

    3.7

MKXについてのオススメポイント

  • 外観
    リンカーンブランドのアメリカンSUV。ハリアーやレクサスRXなどと同様の形状。全長は4740mmとさほど大きくはないが、全幅が1930mmもある分、ひと回り大きいサイズに感じる。外観上の最大の特徴はグリル。「スプリットウインググリル」という名の通り、鳥が翼を広げたような形をした大型メッキグリルがドーンと鎮座している。こいつの迫力がなかなかすごく、車幅もあって横方向に大きな広がりがあり、しかも厚みがある。国産や欧州で流行の尖がった感じの厳ついグリルとはだいぶ方向性が違う。
    その他は案外シンプル。リアもすっきりまとまっており、フロントのような迫力はない。顔のインパクトはあるものの、全体的な印象は決して刺々しくなく、大らかな雰囲気の車だ。

    内装
    内装は本皮と木目を使って高級感を演出している。アメ車の本皮は張り方が緩いというか、ブワブワした感じのが多く、このMKXもまたそっち系のソフトな肌触りの皮である。高級そうではあるものの、ドイツ車のような襟足正しくピシッとした高級とはテイストが違う。こういうゆったりテイストの高級インテリアもこれはこれで落ち着く。
    シートだけでなく、ステアリングにもヒーターが付いているのは、北米らしい機能だ。
    面白いのは、センターコンソールのタッチ式パネル類。レクサスなどがノートパソコンのマウスのように操作するリモートタッチというのを採用しているが、正直私はあれは操作性が悪いと思っていて、まず左手でやらなければいけないことと、目の前に画面がありながら遠隔操作をわざわざしてるようなもどかしい気持ちになること、操作反応に若干のクセがあることから、あまりいいと思っていない。その点、MKXのように画面に直接タッチするタイプは直感的でわかりやすい。スマホが使いやすいのと同様、こういう方が圧倒的に使い勝手はいい。画面下のボリュームやエアコンの風量を変える部分もタッチ式となっており、指をスライドさせて調整するやり方は、スマホ的で扱いやすい。こういったスイッチ類は、ダイヤル式のような形状がはっきりしていて手探りでも操作できるタイプを採用するか、もしくは画面に直接タッチが好ましいと思う。
    ツインサンルーフが付いているのもあって室内は明るいし、昔のアメ車のような粗さ、建て付けの悪さもなく、総じて良い印象だった。

    走り
    MKXのエンジンは、3,7リッターV6。309psと38,7㎏mを発生する。車重が2トンを超える重量級なので、これくらいパワーがあるとありがたい。
    エンジンはとてもスムーズで静かに回る。室内の静粛性も高く、ジェントルな乗り味だ。
    最近のSUVは外観だけでなく、走りもスポーティーな味付けのものが多い。見た目最優先で大径ホイールを履かせ、固めの足回りセッティングで、衝撃を瞬間収束させる系のものが多い。しかし、こういうSUVは本来そういうセッティングが向くような走りをする車たちではない。その点、このMKXは、ゆったりのんびり大らかな走りっぷりで、至極快適だ。これの方がSUVらしい走りと言える。国産も欧州勢も、今ではこういう乗り味のSUVをとんと見なくなった。それゆえにこのMKXの走りは逆に特徴があっていいと思う。

MKXについての不満な点

  • 左ハンドルしかないこと。今の時代、好んで左ハンドルに乗る人はほとんどいない。ひと昔前、バブルの頃は、左ハンドル車がステイタスだったというアホな時代もあったが、日本の道路事情において左ハンドルの方が好ましい合理的理由は今や1つもない。にもかかわらず、こういう大型ボディの車に右ハンドル設定がないのは致命的だ。
    本気で日本市場でも売り上げ伸ばしたいと考えているなら、右ハンドルを設定しないと話にならないと思う。

MKXを運転した後の感想

  • 乗る前と乗った後、クルマのイメージは同じでしたか?
  • 運転後の感想について
  • 本来のSUV的乗り味の車だった。その点についてはとても魅力的に感じた。
    最近のアメ車は、かつてのアメ車のようにただふわんふわんしてコシのない乗り味ではなく、おっとりしたソフトな乗り味だけど、ちゃんと締めるところは締めるというバランスの良いものになっている。
    昔、ハワイでレンタカーを借りた時の車がリンカーンコンチネンタルだったのを思い出したが、あの時代のアメ車に比べて、今のアメ車は格段に進歩している。しかし、日本人はまだアメ車に対して色々な偏見を持っているように思う。大味だとか、工作精度が低いとか、建て付けが悪いとか、メカが古いとか・・。そんな人こそ一度こういうアメ車に乗ってもらいたい。今のアメ車は、ネガが大分なくなって、いい車になっていることがわかると思う。
    それゆえに、右ハンドルを設定しないなど、イマイチ本気度が伝わらないメーカーの販売姿勢がもどかしい。

MKX関連ページ

  • リンカーン
    MKX
    2008年09月 発売
     

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この試乗レポート筆者のプロフィール

    • kazu さん

      検定ベストスコア: 70 点

      ランキング: 6位

  • オークション業を営んでいた経験のある40代男性です。 小さい頃から車が大好きで、自身も今まで30台ほど車を乗り継いできました。好きな車は、国籍、ジャンル問わず、「思想のある車」です。作り手の意志、意気込み、プライド、こだわり、文化、そういったものを感じる車は、どんな車でも魅力があります。単に数値的なものや装備などカタログを見ればわかる表層的なことではなく、物理的運動体としての車の良し悪し、さらには文化的な側面も交えて車を評価してみたいと思います。 机上の知識やわずかな試乗だけではわからないこと、身に付きにくい感覚がたくさんあります。今までたくさんの車を経験することで培ってきた自分の感覚、価値基準をもとに、1人でも多くの方の参考になる記事を提供出来たらなと思っています。よろしくお願いいたします。

    投稿者情報

     都道府県:千葉県
     年齢:40代
     性別:男性
     職業:事務系
     家族構成 : 独身

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