Ryo Furuichiさんのデミオの試乗レポート・評価

投稿日： 2014-11-01 12:33:18.0

マツダ

デミオ

2014-09-01 00:00:00.0 発売

このクルマを一言で表すと？

Ryo Furuichi
国産コンパクトの常識を遂に破った一台

このクルマの評価

総合評価
4.3
外観デザイン
4.0

インテリア
4.3

走りやすさ
5.0

デミオについてのオススメポイント

・このクラスにあえてハイブリッドではなくディーゼルで勝負してきたこと
・アイドリング時の振動や耳障りな音の侵入はかなり抑えられている
・軽いアクセルワークで実にスムーズに加速していく様子はクラスを超えた上質感さえ感じる
・パドルシフトが付いていること
・ステアリングは不自然な軽さなどなく実に自然
・ワインディングでもスムーズに一体感のある走りが体感できる
・急な上り坂でも３０００回転以下で十分な加速が得られる
・ドアミラーはマツダの上級車種同様立派なものがついているが、決して視界の邪魔にならないよう工夫されている
・LEDのライトもまた立派で美しい
・ヘッドアップディスプレイが便利
・シートはそれなりに大きめでホールド感もあり、ポジションも合わせやすく不満はない
※試乗車はXDツーリング

デミオについての不満な点

ここまで良くできていると、欧州同クラスと十分に比較対象となってくる。例えばVWポロなどはいい相手になると思うのだが、そう考えたとき、何が劣っているかと考えたら、塗装の質感ではないか。

デミオを運転した後の感想

乗る前と乗った後、クルマのイメージは同じでしたか？
理由:

前評判通りとてもいいクルマであると感じた。何が違うかといえば、その良さというのが想像を超えるほどであったこと。特にこのディーゼルエンジンによって、一クラス上の感覚を得られる。また、国産のコンパクトでは妥協せざるを得なかった走りの部分をしっかりと作っている。宣伝も決して過大ではなかったのだということもわかった。
運転後の感想について
まずは何と言っても、ハイブリッドブームの国内市場にあえてディーゼルをこのクラスに投入してきたことが何より素晴らしいことであり嬉しいことである。良い前評判ばかりを目にしたり耳にしていたので、このクルマに関しては何の疑いもなかったのだが、やはり噂通り良くできていると感じた。
エンジンをかけても車内には振動や耳障りな音も入ってくるという印象はなかった。もしもこの点で、ディーゼルに対して過去の悪いイメージをお持ちの方がまだいらっしゃるようであれば、これはぜひ一度体感していただきたいと思う。
いざ道路で走り出してみると、アクセルを少し踏んだだけでジワジワとクルマを引っ張って行ってくれた。決してそれは急激な加速をするというのではなく、豊かなトルクで実にスムーズに速度が乗るのである。とても上質感があると感じた。この時点でもう、どういったクラスのクルマに乗っているのか忘れてしまうのである。従来このクラスであれば、早い加速を求める際はエンジンを通常以上に回す必要があり、それに伴ってエンジンの音も大きくなり、次第に騒音と化してストレスとなることが常識であった。特に最近多く組み合わされるのはCVTなので、エンジンも高い回転を維持し続けることとなり、さらにストレスを招いていたという方も多いのではないか。また、多少急な登り坂も、３０００回転未満で満足に駆け上がっていくので、山道などは右足に力を入れて踏ん張る必要がないので、とても楽なのではないかと感じた。それからワインディングでも、不自然にステアリングが軽いといったこともなく実にスムーズに思い通りに曲がっていく印象も受けた。足回りも頼りがいがあるものに仕上がっていると感じた。
荷物をたくさん積載する必要があったりと、ユーティリティの面で考えたら、他社にも優れたクルマが多数存在するが、走行性能の面では他に比べる国産同クラスは存在しないのではないか。
プライベートでこのサイズのクルマを買うとしたらVWポロと考えていたのだが、非常に悩ませるクルマが登場した。