bellmarkさんのV70 の試乗レポート・評価

投稿日： 2014-09-05 01:00:02.0

ボルボ

V70

2007-11-01 00:00:00.0 発売

このクルマを一言で表すと？

bellmark
正論を身をまとったスカンジナビアンカー

このクルマの評価

総合評価
4.2
外観デザイン
3.8

インテリア
4.3

走りやすさ
4.0

V70についてのオススメポイント

デビューからはよく考えると結構な年月が経っています。しかし、エクステリアから感じる、クリーンで聡明な感じが独特のスカンジナビアデザインは健在。数年前にフェイスリフトを施し、現代的な要素もプラスされてまだまだデザイン的な衰えは全くといってよいほど感じられません。

それは、インテリアデザインや、搭載されてる数々の安全装置に付いても同様。フリーフローティング・センタースタックと呼ばれる「浮いている」センターパネルもそうですが、例えば革の使い方、間接照明などに北欧のセンスを感じられずにはいられないでしょう。ドイツ車やイタリア車のような、乗り込むと、さぁ走るぞ！となるようなインテリアではなく、あくまで自宅に帰ってきたような落ち着きあるインテリア。アドレナリンを放出するというよりは、吸い取るようなインテリア。

安全装置に付いては、ボルボの最新技術が詰まっております。といっても、それらに助けられるようなシチュエーションにはなっていないので、インプレッションは出来ませんが、死角を監視するBILSシステムや、レーンキープアシスト、レーダークルーズコントロールなど、安全を求めてボルボを買った人を決してがっかりさせない装備が搭載されています。

足回りの設定は、明らかにコンフォート。Eクラスよりも柔らかく感じました。すごくゆったりとした動きをして、すこぶる快適な乗り心地です。そのことと車重も重いこともあって、がんがんに飛ばすような乗り方には適さないように感じます。というか、このクルマに乗り込んでしまうと、逆にゆったり走ろうという気になってしまうので、そこは問題ないと思われます。

エンジンは1.6Lターボ。特に不満は出ない、優秀なダウンサイジングエンジンです。遮音性が高く、走行時はほとんどエンジンの音は聞こえませんでした。トランスミッションはトルコン6ATで、これも特に言うことなし。

V70は総じて、非常にバランスのとれたクルマだなと感じました。デザインと乗り味が非常に良くまとまっていて、少し古典的だけど、少しスポーティーに振りすぎているベンツなどに比べても多いに競争力のあるクルマだなと思いました。