さろらく。さんのクラウン の試乗レポート・評価

投稿日: 2019年07月31日

  • トヨタ
    クラウン
    2018年06月 発売
       

このクルマを一言で表すと?

  • さろらく。

  • なかなか良い新型マーク2。

このクルマの評価

  • 総合評価

    3.2
  • 外観デザイン

    3.0

    インテリア

    3.2

    走りやすさ

    3.3

クラウンについてのオススメポイント

  • ようやく15年ぶりにフルモデルチェンジのクラウンが出たこと。それまでのクラウンは大体1つのプラットフォームを2世代8年に渡り使用する形で代を重ねていました。ところが先代14代目クラウンは、アスリートの派手なギザギザグリルやピンククラウンなど、インパクト重視で新鮮味をこれでもかと出していましたが、実際は12代目ゼロクラウンから3世代同じプラットフォームを使い続ける、まやかしのフルモデルチェンジ車でした。

    その間世界中の高級車はどんどん進歩していたのですから、トヨタの最高級車が小手先の改良で誤摩化し続けるのには無理があります。またセドグロを捨てたフーガ、技術ヲタクの見本市で高級車として疑問のレジェンドと、実質日本の高級セダンはこのクラウン一択な状況です。そのクラウンがようやく本気を出して一から新型を開発したという事が、何よりのオススメポイントです。

    デザイン面ではついにCピラーの王冠マークと決別して6ライトウィンドーを導入。ファストバックスタイルと合わせ、派手なグリルで誤摩化さずとも「新型です」感がフォルムから漂います。その先代で話題となった派手なグリルは、ロイヤルとアスリートの間を取ったような形になり、キチンとデザインとして消化されています。

    また15年ぶりのフルモデルチェンジで全てを一新するチャンスにも関わらず、日本国内の最高級車として見事に全幅1800ミリに踏みとどまったこと。衝突安全基準を考えたらもっと全幅に余裕を持たせたい、また高級車らしいデザインという観点からもデザイン代としてもっと幅を使いたい。素人でもそんな事は想像つくのに、田舎の農道や都内の狭い住宅地でも乗れるようにと、いたずらに全幅を拡大しなかったのはクラウンの意地を感じます。

クラウンについての不満な点

  • 15年ぶりのフルモデルチェンジでクラウンらしさをずいぶん失ってしまったこと。開発陣に相当気合いが入った事は想像がつきますし、当然世界中の高級車を乗り比べたんでしょうけど、結果的に無味無臭のクルマが生まれてしまいました。

    サーキット走行や日本では常用しないスピード領域でのフラットライドな乗り心地。戦後アメリカ車をお手本にしていた日本車が、80年代後半に欧州車、特にドイツ車をお手本とした時のようなあやまちを、ものすごくハイレベルな次元でやってしまったのが今回のクラウンです。

    クラウンには長年培われたクラウンならではの良さがあり、それが外車を買えない&買わない人にとってクラウンを選ぶ理由のひとつだったはずです。日産のセドグロフーガはモデルチェンジ毎に方向性が変わるので、クラウンのような一貫した味付けは生まれませんでした。またレクサスは世界市場を相手にしているため、同じトヨタでありながらクラウンの世界観とは違う高級車です。

    またユーザーの年齢層が上がりすぎている事が、クラウンモデルチェンジ毎度の課題になっていますが、その事と15年ぶりのフルモデルチェンジが、開発陣に伝統のクラウンらしさを「古くさいだけ」と勘違いする要因になってしまったのではないでしょうか?

    クラウンらしさという点ではデザインにも疑問です。フロントマスクは先代からの流れを上手く消化した、新しいクラウンマスクになっていると思いますが、後ろ姿は貧弱尻すぼみでまったく高級感は感じられずカムリやレガシィあたりの雰囲気です。6ライトやファストバックを採用するにしてももう少しやりようがあったはずで、フロントの重厚感をリアにも再現して欲しかったところです。

    実用上はメリットも多い1800ミリの全幅ですが、やはりプロポーションには難があると言わざるを得ません。80年代税制上5ナンバーサイズにしばられていた頃、日本の高級車はみな細長でバランスが悪いと、小林彰太郎氏や徳大寺氏が嘆いていました。その再来のようにこのクラウンも妙に細長く、6ライトウィンドーとファストバックのなだらかさがそれを助長してしまっています。

クラウンを運転した後の感想

  • 乗る前と乗った後、クルマのイメージは同じでしたか?
  • 理由:
    クラウンらしさがなくなってしまいました。
  • 運転後の感想について
  • クラウンらしさが無くなってしまったらクラウンを選ぶ理由はなくなります。トヨタは日本で一番大きなクルマメーカーですから、未だにクラウンを買わなければいけない人はいるでしょう。でもそういうつながりの無い人にとって、なんか欧州車っぽいクラウンを買うぐらいなら、素直に欧州車、ベンツのCクラスとか買った方が幸せですよね(全幅も1810ミリですし(笑))。

    トヨタの失敗は、レクサスを日本に導入した結果、クラウンのポジションがマーク2ぐらいになってしまった事です。今回の新型クラウンも新型マーク2だったとしたら、数々の刷新が好意的に受け止められたでしょう。マーク2が健在であれば、クラウンはクラウンらしい世界観を維持できていたと思います。

    このプラットフォームをトヨタが何代に渡り使うかはわかりませんが、今後モデルチェンジの度に、クラウンらしさに回帰するセッティングになると予想します。クラウンがクラウンらしくなくなったら存在する意味はありませんから。

    ロールスロイスは、ロールスロイスらしさを追求した結果、一周回って若者(当然お金持ちのですが)に人気が出てきたらしいです。クラウンもクラウンらしさを古くさいと考えず、伝統として世の中に上手く提示すれば、その世界観を好む層が出てくると思うのですが。

クラウン関連ページ

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    クラウン
    2018年06月 発売
       

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この試乗レポート筆者のプロフィール

    • さろらく。 さん

      検定ベストスコア: 78 点

      ランキング: 77位

  • どうやらみなさんと比べて得点が辛い傾向があるようです。相当気に入ってベタ惚れでない限り、5点はそうそうつけないと思います。と言うかここまで細かく点数つける必要有るのでしょうか?全体で5項目ぐらいでよいと思うのですが(笑)。

    投稿者情報

     都道府県:埼玉県
     年齢:50代
     性別:男性
     職業:販売・接客系
     家族構成 : 独身

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