nagaさんのフーガハイブリッドの試乗レポート・評価

投稿日： 2018-02-05 02:05:49.0

日産

フーガハイブリッド

2010-10-01 00:00:00.0 発売

このクルマを一言で表すと？

naga
パーソナル高級セダン

このクルマの評価

総合評価
3.5
外観デザイン
3.8

インテリア
3.4

走りやすさ
4.0

フーガハイブリッドについてのオススメポイント

フーガの特徴は、高級セダンの中でもパーソナル色が強いことです。ショーワードリブン系ではなく、あくまで自分で運転して楽しむ高級セダンという位置付けなのでしょう。
その雰囲気は見た目からも醸し出されていて、抑揚のあるグラマラスボディと、高級セダンでは異色のロングノーズショートデッキ具合が物語っています。近頃のマイナーチェンジによってフロントマスクもより精悍なものに変わりました。

室内の高級感は相当なもので、内装の仕上げは国産トップクラスです。シートも厚みがあって適度にコシもあり、品の良い上質なソファーに身を包まれているような感覚があります。そして、遮音性が高く、ドアを閉めると異空間に入ったかのようにシーンと静まり返ります。ハイブリッドモデルは、メーターなどブルー系で統一されていますが、それ以外はガソリンタイプと基本同じです。

フーガハイブリッドに搭載されるシステムは、３０６ｐｓを発生する３．５リッターのＶ６エンジンと６８ｐｓのモーターという組み合わせで、システム出力はなんと３７４ｐｓ！これは６リッターエンジンクラスのパワーですから、パワーは申し分ないです。走らせてみると、とにかく静粛性が高い。どうやら遮音ガラスを採用しているようで、外部の音は相当レベルでシャットアウトされています。走りも超絶スムーズで、文句の付けようがありません。モーター走行からガソリン走行への切り替え時など、走行スタイルの変動の際に生じるトルク変動が大きく出る時がある欠点があったそうですが、そのへんもマイナーチェンジで解消されているとのことです。
足回りの動きも重厚感としなやかさがあって非常に良かったです。ドイツの重量級セダンのような、コシがあって懐の深さがあるタイプで、収束も早くかなり好印象でした。そして、フーガの個性だなと思うのがハンドリングで、日産車らしく運転して楽しむタイプのセッティングがなされています。適度な重さとしっとりした味わいと、回した分だけ素直に向きを変えるダイレクト感とがあって、このあたりの味付けはトヨタの高級車とはだいぶ違うなと感じました。
このハイパフォーマンスでありながら、燃費もリッター１８㎞というのだから驚きです！内容を考えたらコスパはかなり高いですし、おすすめの１台と言えます。

フーガハイブリッドについての不満な点

文句の付けどころがあまりないのですが、エクステリアデザインがちょっとボテッとした感じがあって、もう少し洗練度が高かったら最高なのになあと思いました。

フーガハイブリッドを運転した後の感想

乗る前と乗った後、クルマのイメージは同じでしたか？
運転後の感想について
もっと注目されていい車だと思いました。これだけの内容でAパッケージ５２３万円なら十分お買い得です。自動ブレーキなども当然のように付いてますし、このハイパワー、この低燃費、高級感、走りの性能なら満足でしょう。
ただ、強いて挙げれば、ベンツやBMWのような統一されたブランド世界観というのが弱いかなという印象でした。目を瞑って乗ってもフーガだとわかる、そういう個性、アイデンティティが欲しいところです。