アイランドさんのアクセラスポーツの試乗レポート・評価

投稿日： 2015-11-09 23:23:59.0

マツダ

アクセラスポーツ

2013-11-01 00:00:00.0 発売

このクルマを一言で表すと？

アイランド
妥協なき「影」のフラッグシップ

このクルマの評価

総合評価
4.7
外観デザイン
4.8

インテリア
4.7

走りやすさ
5.0

アクセラスポーツについてのオススメポイント

現在の愛車（20SツーリングMT）でめちゃくちゃ気に入っていいるのでほぼベタ褒めですが、ご容赦いただきたいと思います。

エクステリア
魂動のコンセプトカー、シナリを彷彿させるデザインですね。
アテンザと比較するとアクセラはより攻撃的で、ボディのサイズが小さいこともあってか
サイドラインやフェンダーのうねりもより強く表現されている感じです。
特に斜め後ろからの姿は美しいの一言です。ロングノーズショートデッキスタイルが
際立ち、とてもかっこいいです。

インテリア
決して「高級」ではありません。しかし「上質」です。
人の性質、直感的に心地よいと感じるインテリアを「高級」にせずにどう実現するかが
突き詰められています。
特にいいなと思うのがシートで、前席のみならず後席もバックレストが長く、適度なサポート感の
ある形状です。Cセグ車で後席のバックレストがしっかり肩まであるのは珍しいので、いかにシートに
こだわったかがよくわかります。アクセラのサイズで後席においてもいかに快適性を損なわないように
できるかを真剣に作り込んでいます。
絶対的な容積はミニバン等ほどはありませんし、車の全体的な方向性もスポーツ指向が強いので開放感
よりも包まれ感が強いですが、狭苦しくはありません。

走行性能・燃費性能

足回りは素晴らしいの一言ですので私はエンジンについて述べたいと思います。
ATではややわかりにくいガソリンエンジンの本当の性能がMTではよくわかります。
2リットルエンジンはアイドリングトルクが強力でクラッチミートするとぐいっと車体を
引っ張ります。
そのままアクセルを少し踏むと1500回転くらいですぐに厚いトルクを立ち上げ、かなり
トルクに余裕があるのが感じ取れます。
高圧縮ロングストロークのエンジンなので、高回転までぐいぐい回すよりもトルクを活かして
走るタイプのエンジンです。
もちろん回してパワーを路面に叩きつけても構いません。
よくできたシャシーとボディのおかげで安心感のあるまま一気に速度が伸びていきます。
燃費もいいです。普通に流すだけで田舎や郊外なら18～20km/lは余裕で狙えます。
街中でも15km/lくらいは走ってくれます。これで何の不満がありましょうか。

その他
ドアの開閉音が心地よい低音で、高級感があります。
乗り込むとメーターが心臓の鼓動のように点滅し、エンジンをかけると
HUDが立ち上がってまるでSFマシンの中にいるような感覚になります。
こういう男の子の心をくすぐる演出は個人的にはすごく好きです。

アクセラスポーツについての不満な点

不満な点はありません。
絶対的な容積が必要でないなら誰もが一考に値する車だと断言できます。
価格も作り込みの凄さを考えればどのグレードもバーゲンセールに近いです。
XDもディーゼルターボ、豪華絢爛な装備を考えれば絶対的に高いわけではありません。

アクセラスポーツを運転した後の感想

乗る前と乗った後、クルマのイメージは同じでしたか？
運転後の感想について
「走る」、「曲がる」、「止まる」の性能だけではありません。
「乗る」、「走る」、「降りる」の各ステップにおいて人の感覚を大切にしながら妥協なく作り
込まれた車です。
マツダの世界最量販車種だからこけるわけにはいかないという思いがあったにしても、売価200万
～300万円の車としてここまで作り込んでいる車は他にないでしょう。
アクセラは世界最量販車種でありながら日本ではデミオよりもマイナーで、CM等での扱いも
フラッグシップのアテンザや最近流行りのSUVであるCX-5、CX-3に比べるとやや弱いかなと
いう印象があります。
しかし乗ってみるとすぐにこの車がアテンザやCX-5をも食える車だとわかります。
だから私はこの車をマツダの「影」のフラッグシップと表現し、誰もが一度は触れてみるべき
日本車として強くお勧めしたいと思います。