狭霧さんのノートの試乗レポート・評価

投稿日： 2015-09-06 11:58:34.0

日産

ノート

2012-09-01 00:00:00.0 発売

このクルマを一言で表すと？

狭霧
マルチパフォーマンスコンパクトカー！

このクルマの評価

総合評価
3.6
外観デザイン
3.6

インテリア
3.5

走りやすさ
4.3

ノートについてのオススメポイント

ノーマルグレードであるＸ　ＤＩＧ－Ｓ、マニュアルモデルのＮＩＳＭＯ　Ｓに試乗。まずはノーマルグレード。先代のモッサリしたデザインから一新、スタイリッシュなデザインとなった。ヘッドライトは日産お得意のブーメラン型となり、グリルは２パーツ構成に。サイドにはスカッシュラインと呼ばれる特徴的なラインが引かれ、立体感、塊感が出ていてかっこいい。内装の作りもこのクラスのコンパクトカーとしては十分なもの。ピアノブラック調のインストパネルをはじめ、ブルーを基調としたメーターは美しい。今回試乗したスーパーチャージャーモデルにはＥＣＯモードスイッチなるものがあり、そのボタンを押すとメーターの照明が切り替わり、アクセル開度に合わせた色調変化があり、エコ運転を促す。運転席・助手席・後部座席共に座り心地も悪くなく、広さも十分で、身長１８０ｃｍの私が運転席でポジション出しを行い、後席に乗っても狭さは感じなかった。そして走りの部分であるが、１２００ｃｃである事を感じさせない加速で、スーパーチャージャーの恩恵を感じる。低速域から高速域までスムーズに効いているので、スポーティさは無いが、日常使用ではむしろ使いやすい按配である。気になる燃費も特に意識もせずに２０ｋｍ/Ｌを記録したので、おサイフに優しい。また、安全装備も充実しており、老若男女・用途問わず違和感無く安全にドライブできる車だ。
そして特にオススメしたいのがＮＩＳＭＯ　Ｓである。フルエアロで外装はもはやノートの原型を留めておらず、ホットハッチ然としていてこれまたかなりカッコイイ。日産のＮＩＳＭＯコンプリートカーラインナップの中でもデザイン的には一番良く出来ていると感じた。内装も専用シートや専用スエード調ステアリングなど、かなり走る気持ちを高揚させてくれる。そして肝心要の走りの部分だが、このクラスであることを考えれば、文句は一切無いと言いきれる。もちろん大排気量スポーツカーにような絶対的加速力は無いのだが、クイックな加速と粘りのあるコーナーリングが非常に魅力的。さすがはＮＩＳＭＯが作りこんだだけ合って、剛性感が高く、足回りのマナーが素晴らしい。街中でも【使いきれる】スポーツ度合いなので、いつでもどこでもスポーツ走行を楽しめる。ただ、トルクフルな加速を楽しむためには、マーチＮＩＳＭＯと同じく５,０００回転以上を維持したアクセル＆シフトワークを要求されるので、それなりにテクニックを要求される車でもある。ただここは車を飼いならすと言った意味でも、スポーツカー好きを唸らせる部分であると思うし、日常使用域での使い辛さが無いので、むしろ好印象だ。

ノートについての不満な点

先代で標準装備であった2段マルチトランクがディーラーオプションとなってしまい、後部座席を倒した際のフラットなラゲッジスペースを得るために追加資金が発生してしまう。あのマルチトランクが先代の一つの大きなウリであったのに、このオプション化には疑問が残る。
メーターのデザインはいいのだが、光の映り込みが酷く、速度が読み取れないことも。また、ただでさえキズの入りやすいメーターパネルに光が入り込むので、細かくついたキズがかなり目立ち、気になる。

ノートを運転した後の感想

乗る前と乗った後、クルマのイメージは同じでしたか？
理由:

見た目とは裏腹、近場へのお買い物から高速走行、加速度合いまで何でもこなす優秀な車であった。
運転後の感想について
ノーマルモデルに関しては、ただただトータルバランスの取れた車であった。他社のコンパクトカーに比べて一歩ぬきんでている部分が無いと言えば無いのだが・・・。ただしＮＩＳＭＯは別である。コンプリートカーメーカーであるＮＩＳＭＯが作り上げただけあって、その完成度は言うまでも無く高い。乗り込む前にワクワクさせてくれるエクステリアに、どんどん走りたくなるスポーティな走行性能。そして犠牲にされていない実用性。文句の付け所が無い日本のコンパクトスポーツカーだ。