Red lightさんの308SW の試乗レポート・評価

投稿日： 2015-07-04 08:43:05.0

プジョー

308SW

2014-11-01 00:00:00.0 発売

このクルマを一言で表すと？

Red light
「ゴルフ　ヴァリアント以外！」ならこれ

このクルマの評価

総合評価
3.8
外観デザイン
4.0

インテリア
3.6

走りやすさ
4.3

308SWについてのオススメポイント

○HBモデルと全く変わらない走行フィーリング。ワゴン化のネガは、重量面、剛性面でも感じない。ちなみにラゲージの広さはこのクラスの標準。
○革命的な1.2L 3気筒ターボエンジン。しっかりとパワーが出ているうえに３気筒と思えないほど滑らかに回る。そんなエンジンに組み合わされるATは、トルコン6速タイプだが、流行りのDCTでなくてもダイレクト感は上々。
○身軽なフットワーク。プジョーの伝統通り、タイヤは路面を掴んで離さないのだが、さらに従来型より小型・軽量化されたというボディがさらに軽快感を後押し。
○そこらじゅうに散りばめられたフランス人のお遊び。LEDヘッドライトの中には宝石のようにカットされたレンズが並べられ、室内に目を向けると208から始まった、ハンドルの上とされたメーター配置もさることながら、さらに今作ではタコメーターがアストンマーティンよろしく逆回転。スポーツモードスイッチをONにすればメーターが真っ赤になり野太いエキゾーストサウンドが・・・と思いきや、なんとこれはスピーカーから音を出しているだけ！！しかも、ちゃんと排気口の方角から音がする。わざわざサウンドジェネレーターなる謎のデバイスを使い、排気音を必死で演出しようとする日本人を嘲笑うかのようなこの潔さよ！！
○スッキリとしたデザインのインテリア。コントロール類を全てタッチパネルに集約したというデザインが、本当に使いやすいかどうかは短い試乗では判断しかねるが、少なくともデザイン上は貢献している。
○座り心地の良いシート。208より大きいこともあり、サイドのサポート感は控えめだが、腰回りを包み込む感触は他メーカーでは感じ得ないプジョーの美点。

308SWについての不満な点

×先ほど褒めたばっかりのタッチパネルだが、HBに続き２回目の試乗でも、オーディオの切り替えすら満足に操作できなかったことを一応報告しておかねばならない事。
×208よりドイツ車寄りに感じた乗り心地。具体的に言うと208より足が少し硬く感じた。208の猫足を期待して乗ったのでちょっと肩透かし。HB試乗時がおろしたての車だった為、今回2000キロ程度マイレッジを重ねた車両で確認したが、それでもやはりまだ硬さを感じる。欠点というには酷だがプジョーの大事な個性は少し薄まる。

308SWを運転した後の感想

乗る前と乗った後、クルマのイメージは同じでしたか？
理由:

軽快でフラットな乗り味だったのだが少しドイツ車的。プジョーを味わうなら２０８か？
運転後の感想について
この車がメルセデスSやBMW i3などを破り、欧州 COTYに選ばれた理由を考えるに、やはり革新の3気筒エンジンなしにこの栄誉は得られなかっただろうと思う。やはり最大の驚きはパワープラント。凝りに凝った内装の良し悪しは判断が難しいが、このクラスで「見慣れすぎたゴルフ以外で！！」と車を探している人には間違いなくぴったりな選択。そしてワゴン化のネガは全くないので購入の際は各々のライフスタイルに合わせて選べばいいと思う。