Red lightさんのロードスターの試乗レポート・評価

投稿日： 2015-06-01 19:51:57.0

マツダ

ロードスター

2015-05-01 00:00:00.0 発売

このクルマを一言で表すと？

Red light
なんてったってアイドル

このクルマの評価

総合評価
3.9
外観デザイン
5.0

インテリア
3.5

走りやすさ
5.0

ロードスターについてのオススメポイント

○ロードスターの伝統を引き継ぐ、爽快感たっぷりな乗り味。先代NCまでは、比較的軽量・コンパクトであったとはいえ、徐々に大型化、重量化の一途をたどっていたロードスターの歴史上、初めてダウンサイジング・軽量化を実現した今回のND型であるが、その甲斐あって先代NCよりも確実に軽快感が増して、それこそ偉大なる初代NAロードスターのそれに一歩近づいたといえる。ND型が偉いのは軽量化を環境性能・電子デバイスによる安全性といった現代の自動車に要求されるポイントをちゃんとおさえたうえでそれを実現しているということ。
○意のままに操れるハンドリング性。昨今のマツダ車と同じくリアのスタビリティをしっかりと確保しながら、ロードスター特有の軽快感をスポイルしないよう絶妙なセッティングがなされている。これにはエンジンから人間の位置まで、走りのために徹底的に考えられたパッケージがもたらす素性の良さが多大に寄与しているにちがいない。
○ドライバーをとことん楽しませるドライブトレーン。サウンドチューニングが素晴らしいエンジンとコクコクと決まる6MTを操り、発進・停止を繰り返すだけで、それは立派な娯楽。特にアクセルのセッティングが絶妙で、早すぎも、遅すぎもしない為、初乗りであろうと欲しい回転数にエンジンをピタッと合わせることができる。「スポーツカーって、速さが全てじゃないよな。」なんていう分かったようなセリフをどうしても吐きたくなる。
○美しいエクステリアデザイン。写真で見ると「ちょっと目つきが悪すぎない？」と心配だったのだが実車はそのサイズ感もあって、かわいらしさと妖艶さが同居した素晴らしい仕上がり。特に艶かしい曲線を伴って張り出されたリアフェンダーとそこに収まる、今の基準では決して大きくないタイヤ・ホイールの辺りが僕のお気に入り。「何でもでっかいホイールを履かせればいいってもんではない！」って言われた気がしてハッと悔い改めさせられる説得力のあるデザイン。

ロードスターについての不満な点

×仕方ないのだろうが・・・少なすぎる物入れ。「運転の邪魔だろうが！物を置くな！」ごもっともですが・・・。特にあのちっぽけなトランクに入れる物が何も思い浮かばない。
×価格。エンジンはダウンサイジングだが価格は据え置き・・・か少し上がった？存在するだけで偉い車ではあるが、スペックが明らかになるがごとに価格面も期待した人、結構いるはず。まぁ、軽で200万越えのスポーツカーがあることを思えば、今や説得力がないわけではないが。

ロードスターを運転した後の感想

乗る前と乗った後、クルマのイメージは同じでしたか？
運転後の感想について
1989年の誕生以来、ロードスターは車好きの「アイドル」であり続けた。そしてND型に切り替わった今も同じ。それは２５年以上、時代に合わせ徐々に進化・変化をしながら僕ら車好きが思い描く「ロードスター像」をきちんと実現し続けたマツダ　エンジニアの絶え間ない努力の歴史そのもの。今も昔もアイドル。自動車界のキョンキョンとは、ロードスターのこと。