むすたんぐさんのパンダの試乗レポート・評価

投稿日： 2015-05-14 22:25:14.0

フィアット

パンダ

2013-06-01 00:00:00.0 発売

このクルマを一言で表すと？

むすたんぐ
500よりもフィアットらしい？

このクルマの評価

総合評価
3.8
外観デザイン
4.0

インテリア
3.7

走りやすさ
4.0

パンダについてのオススメポイント

・デザイン、質感
エクステリアは一見平凡だが、ボリューム感のあるボディ面とSUVチックなディテールのため実際のサイズ以上の存在感がある。インテリアは非常に面白い。円と正方形を組み合わせた「スクワークル」のテーマを随所に取り入れ、ステアリングまでもが四角のような丸のカタチをしている。このステアリングが意外と太く握りやすく、質感も高い。ドアトリムのシボが「PANDA」になっている遊び心もあり、チープだが心地よい空間づくりはさすが小型大衆車のフィアットだと感じた。
・走り、使い勝手
ツインエアエンジンの独特の音と振動は最初は戸惑うが、慣れればそれが愛嬌に思えて、むしろ普通のエンジンだと寂しく感じてしまう。2ペダルMTのデュアロジックをMTモードにし、エンジンをいっぱい回して走るのは本当に楽しい。ステアリングもしっかりしていて高速安定性も高く、エンジンに非力さは全く感じない。エコモードにすれば少しパワーは落ちるが、その分燃費が非常に良くなるのでシーンによっての使い分けができて大変良い。短いホイールベースと5ナンバー枠に満たないボディ幅は扱いやすく、どんな道も躊躇なく走れる。それでいて5ドア5人乗り、後席シートを倒せば荷物もたくさん積めるあたりは、ベース車のフィアット500にはない魅力だ。
・まとめ
現在日本でフィアットといえば500で、パンダは目立たない存在だか、500がどちらかというと少しプレミアムなファッションコンパクトカーなのに対して、パンダはあくまで飾らない実用車に思える。しかし飾らない実用車でありながら、バランスの良いスタイリングに遊び心のあるキャラクター性こそが、フィアット車本来の姿であるように感じた。わかる人にはわかるクルマだと思う。

パンダについての不満な点

ツインエアエンジンのアイドリング時と低速時の振動、音は、好きな人からすると良い点だが、客観的に見れば欠点だと思う。またデュアロジックもクセのあるミッションで、好きでないならオススメできない。あと短いホイールベースのため後席の足元が狭く、国産コンパクトや軽と比べると劣っているように感じる。それでいて価格が国産コンパクトはもちろんライバルのVW up!よりも高いので、割高感がある。