KDPさんのCX-3 の試乗レポート・評価

投稿日： 2015-04-05 18:29:53.0

マツダ

CX-3

2015-02-01 00:00:00.0 発売

このクルマを一言で表すと？

KDP
良路での機動性に優れるSUV

このクルマの評価

総合評価
4.2
外観デザイン
5.0

インテリア
4.0

走りやすさ
3.7

CX-3についてのオススメポイント

試乗車のグレードはXD Touring 4WD(6AT) のナチュラルサウンドスムーザー無しのモデルです。

一見してデミオベースとは思えない存在感。
面の張りの豊かさ等、サイズアップによる方向性は欧州車流とも思えます。
そのスタイリングは紛れも無くSUVと言えるものですが、最低地上高は160ｍｍしかなく、オンロード使用に特化されていると言えます。

運転席に納まり、シート高を一番下げてみると、私のジュリエッタ以上の囲まれ感。
ウエストラインもかなり高目で、コックピット感覚を強く好む方にとってはとても居心地の良い空間かもしれません。
デメリットとしてはパーキングチケット等が取り難い事。

リヤシートは173ｃｍの自分のドライビングポジションのままですと膝とシート間はギリギリ拳一つ程度。
リヤのサイドウィンドウも小さく、開放感を求める方には狭く感じられてしまうかもしれません。
私的には外が見えすぎるよりも落ち着く感じがしました。

エンジンを始動すると紛れもないディーゼルエンジン音が聞こえてきます。
ただし、音圧レベルは低く、全く煩いとは感じませんでした。
走り出してみると、1300ｋｇを超える重量、4WDを感じさせない軽やかな発進。
勿論、発進時にはディーゼルエンジン音が侵入してきますが、意識するのは発進時のみ。
6ATは歯切れよく変速し、アクセルのオンオフ時のトルコンの滑り感も感じられず、とてもダイレクト感の強い気持ちの良いATと感じました。
一定速からちょっとアクセルを踏んだ時等、エンジンのトルクがダイレクトに駆動輪に伝わっている気持ちよさが味わえました。
その際のエンジントルクはCX-5のような豪快さはありませんが、充分な余裕を感じさせてくれます。

乗り心地は若干固め。
特にリアサスペンションは比較的細かい凹凸も振動として伝えてくる感じがしました。
大径タイヤを採用しているが故に、路面の荒れた舗装路でも快適に走れると予想していましたが、ちょっと意外でした。
その代り、ワインディングでの軽快さは予想以上。
適度にステアリングもクイックで、固めのサスペンションのおかげでロール剛性も高く、見た目以上に俊敏なコーナリングを披露してくれます。
その際のブレーキタッチもカッチリとしていて気持ちよかったです。

総じて、控えめながらディーゼルエンジン音が気にならなければ、また、普段の使い勝手、オフロード性能を求めなければ、とても個性的な満足度の高いモデルだと思えます。

CX-3についての不満な点

SUVでありながらオフロード性能が期待できない。

リアサスペンションの振動減衰能力。

CX-3を運転した後の感想

乗る前と乗った後、クルマのイメージは同じでしたか？
理由:

もっとゆったりとした乗り味を予想したが、良路は好印象だったが、荒れた舗装路では乗り心地が粗く感じられた。
運転後の感想について
スタイリングや室内のデザインは非常に満足度が高いが、オフロードを走れずとも、私がSUVに求める荒れた舗装路面での余裕を持った乗り味が得られず、ちょっと予想外だった。
その分、良路のワインディングでの俊敏さは予想以上だった。
15Lディーゼルのトルク感、トルコンATのダイレクト感は魅力的です。