KDPさんのマークX の試乗レポート・評価

投稿日： 2015-02-08 00:27:41.0

トヨタ

マークX

2009-10-01 00:00:00.0 発売

このクルマを一言で表すと？

KDP
スパイスをきかせた貴重な６気筒FRセダン

このクルマの評価

総合評価
4.9
外観デザイン
5.0

インテリア
4.9

走りやすさ
4.3

マークXについてのオススメポイント

250G“Sパッケージ・G’s”に試乗してみました。

メーカーからリリースされているモデルとは思えない程のアグレッシブスタイリングに、街中で見かける度に試乗してみたいと思っておりました。

ディーラーで実車を目の当たりにすると、程よくローダウンされた車体と黒いホイールが更に低重心感を強調し、フロントタイヤからフロントバルクヘッドまでの距離感はまさにFRといった印象で、早く運転してみたいという衝動に駆られます。

FRならではの高めのセンターコンソールに囲まれた良い意味でのタイト感を感じさせる運転席に納まり、シートを一番低くすると、足を前方に投げ出しつつ、ステアリング近めという私好みのポジションが自然にとれました。これだけでもこの車との距離感が縮まったような気がします。
シートのホールド感もかなり良好。

エンジンを掛けてみると、４本出しのマフラーであるにも関わらず、非常に静か。
試乗コースは比較的流れの速いバイパス路～多少のワインディング路～市街地という感じでしたが、ロードノイズは大きめに感じるものの、静粛性は非常に高く、マフラー音を意識する事は殆ど無く、かすかにスムーズな６気筒エンジン音が届く程度。
外からの遮音も行き届いており、音に関しては高級車然としたマークX の特性はちゃんと引き継がれています。

一番特徴的なのはボディの剛性感とサスペンションの設定。
いい塩梅の硬質感とでもいいますか、欧州車のようなカチッとした剛性感を前面に出した設定とも違う、良い意味での緩さを残した乗り味。

ステアリングの操舵に対するレスポンスや路面からのインフォメーションもアグレッシブなスタイリングから想像するよりも若干、穏やかな印象です。

サスペンションの設定は固めではありますが、ここまでローダウンして良くこれだけの乗り心地を確保したなと感心する位、良好です。

逆にアクアG'sに有ったソリッドな乗り味を期待すると、もっと固くても・・・と思う方も居られるかもしれません。

市街地での取り回し性も比較的良く、全長4800ｍｍもあるようには感じませんでした。
4350ｍｍの私のジュリエッタの方が気をつかう感じです。
死角の少なさ、このあたりは日本車は本当に良くできていると実感します。

燃費に関しては・・・交通の流れも良く、それ程踏まなかったにも関わらず燃費計が試乗前平均7.7ｋｍ/Lが試乗後7.8km/Lになった程度。
決して、燃費は良くありませんが、私的にはスムーズな６気筒エンジンで乗れるのならと割り切れます。

リヤシート周りも広く、適度に囲まれ感があり、とても居心地が良く感じられました。

総じて、ドライバー主体の趣向が強まっているものの、セダンとしての理性はちゃんと残されており、流石メーカーチューンドだと感心させられました。

今やこの価格帯では貴重な６気筒FRセダン。
運転してみるとやっぱり気持ちいい。

マークX　G's、改めて６気筒FRセダンの良さを再認識させてくれました。

マークXについての不満な点

特になし。

マークXを運転した後の感想

乗る前と乗った後、クルマのイメージは同じでしたか？
理由:

もっとソリッドな乗り味かと思いましたが、良い意味での穏やかさもちゃんと残されていました。
運転後の感想について
改めて６気筒FRセダンの気持ちよさを味わえました。
更にG'sは特徴的なスタイリングや乗り味を持っていますし、コックピット感の強い運転席もとても心地よかったです。