Ryo FuruichiさんのGLAクラスの試乗レポート・評価

投稿日： 2014-10-31 03:05:16.0

メルセデス・ベンツ

GLAクラス

2014-05-01 00:00:00.0 発売

このクルマを一言で表すと？

Ryo Furuichi
新ジャンル！でも安心感はやはりメルセデス

このクルマの評価

総合評価
4.2
外観デザイン
4.0

インテリア
4.2

走りやすさ
4.0

GLAクラスについてのオススメポイント

このクルマを目の前にしてまず感じたことは、写真で見ていた印象よりもはるかに立派であること。Aクラスの派生車にも思えるが、実は外装はほとんどがGLAオリジナルということで、ボリューム感のあるデザインがGLAであることを強く主張しているように感じ取れた。運転席に座ってみると、これは紛れもなくメルセデスベンツである。ドアにあるパワーシートのスイッチを触るだけで、「ベンツに乗っている」ということが体にインプットされる。ATのセレクターも近年のメルセデスの流れに則ってコラムに来ている。このシフトの入りも、初期のものに比べて良くなっていると感じた。走りに関しては、適度にソフトな足回りと重厚感で、この点でもメルセデスに乗っているという感覚が持てるのは良いところ。取り回しも特に不満を感じることはなく、街中でも扱いやすいと感じた。全高もルーフレールを入れて１５５０ｍｍ以内に抑えてあるのが非常に有難い。

GLAクラスについての不満な点

ATのレバーは、近頃の他のメルセデスと同様コラムのスイッチになっているが、従来シフトレバーがあった場所の処理がお粗末に感じられたところがまずひとつ。コラム化はSクラスに始まったが、Sは当然それなりの処理が施されている。また、その他EやCなどの上級車種もそれなりにできている。かといってGLAに木目もどうかとは思うが、特に今回の試乗車の内装には赤ステッチまで入っていたので、現状のセンターコンソールの素材は特にミスマッチに思えたし、手抜き感を抱いてしまったのが非常に残念である。
次に、ドアミラー鏡面の端につくランプ。死角にいる車両の存在を教えてくれる非常に有難い機能であるが、都市部ではこれが常時点灯状態になってしまって、かえって注意喚起の役割が薄れてしまうのではないかというところが残念である。
それから、コラムのATレバー、ドアにあるパワーシートのスイッチまでくれば、ステアリング調整も電動が欲しくなるところ。

GLAクラスを運転した後の感想

乗る前と乗った後、クルマのイメージは同じでしたか？
理由:

多少フワッとした乗り味かと想像していたが、適度なソフト感で、でもしっかりとしていた。メルセデス特有の重厚感も演出されているのだと感じ取れた。
運転後の感想について
今回試乗したクルマは、実は仕様をしっかりと確認するのを忘れてしまったのだが、価格は５７０万と聞いていた。その価格と装備の記憶を照らし合わせると自ずと仕様が判明した。まずホイールデザインからしてグレードはGLA２５０　４MATIC　Sport。オプションは、レーダーセーフティパッケージ、ダッシュボードの赤ステッチからしてAMGエクスクルーシブパッケージ、パノラミックスライディングルーフ、メタリックペイント、以上のオものが付いていた。価格表を参照すると、これはフルオプション状態である。これだけいろいろと付いていれば私にしてみれば何も不満はない。
走り出してみると、インパネ形状からしてBクラスとの共通性を意識していたのだが、これがBクラスとは全く違うのである。重厚感があると感じた。それが２リッターエンジンによるものなのか、四輪駆動によるものなのか、A、Bのすべてのグレードを乗り比べていないのでそれは定かではないのだが、明らかにEクラスの４気筒に近いと言ったら言い過ぎかもしれないが、そのように私は感じた。そのような走り始めの好印象は、速度を上げても変わることはなく、街中では非常に乗り心地がよく、エンジンも不足を感じることもなく、実に安楽であった。コンパクトなのか、クロスオーバーなのか、でもオフロードもしっかりこなせるSUVだという、考えるとわからなくなってくるような新しいジャンルのクルマであるが、やはり乗ってみれば不思議と安心感がわいてくるところは間違いなくメルセデスである。