new-mauさんのケイマン の試乗レポート・評価

投稿日: 2014-09-12 03:33:06.0

  • ポルシェ
    ケイマン
    2012-12-01 00:00:00.0 発売
     

このクルマを一言で表すと?

  • new-mau

  • 自由自在の機動性

このクルマの評価

  • 総合評価

    3.8
  • 外観デザイン

    4.6

    インテリア

    3.6

    走りやすさ

    4.0

ケイマンについてのオススメポイント

  • 都内のレンタカー会社のキャンペーンを利用し、格安で現行ケイマン2.7リッターPDK仕様に乗る機会があったので、その時に受けた印象について書かせていただきます。

    外観は先代987モデルと比較して、かなりスポーツカーらしい押し出しの強い存在感を放っているように感じました。ホイールベース長やキャビン(フロントウィンドウ)位置、ルーフラインも見直されたようで、プロポーションはかなり麗しく見えます。フロントのダクトは大型化され、形状も変更されたようで、ワイド感が強まり、正面から眺めると、フェラーリの360モデナに近い印象を受けます。
    乗り込むと、非常にシートの位置が低いことが直ぐに分かりました。初代986ボクスターを運転したことがありますが、それよりも更に低くなっているようです。また、各部のスイッチやハンドル部の手触りも上質感があるものとなっていて、ライバルのSLKやZ4などと比べても、優位にあるように感じます。
    フロントの隔壁は専用設計車らしく、非常に低いものとなっていて、一般セダンやハッチバックとは一線を画す、開放的な前方視界が、特別な雰囲気を味合わせてくれます。
    エンジンを掛けると、予想していたよりもずっと賑やかに始動したことが印象的で、特に車外から聴いていると、アイドリングで回転が落ち着くまでは、“騒がしい”と言ってもいいほどの音量でした。今よりずっと規制の緩かった15年前に製造された986ボクスターのそれよりも明らかに上回っています。もちろん排気系の恣意的な演出であるのですが、規制の厳しい昨今の自動車としては珍しい仕立てだと思います。(ちなみに試乗車はオプションのスポーツエキゾーストは非装着でした。)
    パワー感は、全域において十分といえるレベルのものでしたが、反対にとりたててパワフルな印象はありませんでした。2.5リッター時代の986ボクスターと比較すると、確かにより大きな力感は感じ取れますが、圧倒的な差はないように感じます。
    エンジンは、非常に滑らかで、トップの7500付近まで淀みなく綺麗に回り切ります。回せば回すほど、調律がとれてくるフラット6のサウンドも、何者にも代え難い素晴らしいミュージックです。ただ、先述したように、パワー感においては、低回転域でも十分な力量を供給している上に、馬力の絶対値の観点からみてもわかるように、高回転域で爆発的な盛り上がりがあるわけではないので、あえてレッドゾーンまで引っ張る理由づけに乏しさを感じてしまいました。ポルシェのユニットとして、刺激性という観点では若干物足りなく感じたのも事実で、上位グレードのSやGTSでなら、その物足りなく思った性能が補完され、ポルシェらしい刺激性を味わうことはできるのでしょう。
    一方、ボディーの剛性感は凄まじいものがあります。コーナリング中のパワー印加や路面不正など意にも介さないような盤石性を体感でき、コーナリングの限界は、私のような素人の運転では、一般道路においてほとんど到達出来ないほどの高みにあると感じました。PSMなどの4輪ブレーキ制御も巧みで、まるで運転が上達したように錯覚してしまいます。


ケイマンについての不満な点

  • ブレーキが何故かノーズダイブ気味。微速域のコントロール性がイマイチで、信号でスムースに停止するのが難しかった。ペダルタッチも、986と比べて、踏み始めから真ん中辺りまでの踏み応えが、国産車らしい曖昧な感じが若干して、気になった。
    試乗車は、PASMなしのパッシブ式ダンパー仕様だったが、300kmのロングドライブは、かなり疲れた。その点も、986のほうが優秀な気がする。
    室内の小物入れが少なすぎる。986では用意されていた、リアの障子式小物入れBOXがこの981にはなかった。
    右ハンドル仕様は、シートの中心線からハンドルが大きく左にずれていた。セミバケット式の拘束性の高いシートだと、ハンドルを正しく持った時に腕の角度が左右に不等長となり、また身体も捻れてしまうので、長い時間を運転すると、その違和感が我慢出来なくなってくる。
    ミドシップ(リアエンジン)右ハンドル車お約束のペダルオフセットも見て取れる。疲れてくるとペダルの踏み間違えが起こる可能性が増えてくるだろうし、第一ポルシェのような走ってナンボのスポーツカーにおいて、運転者と車を結びつけるインターフェイス部分に無視出来ない瑕疵があるというのは、大きな問題だと思う。
    日本においては不便ですが、せっかくのポルシェの走りを十分に楽しむためには、左ハンドル仕様車をおすすめします。

ケイマンを運転した後の感想

  • 乗る前と乗った後、クルマのイメージは同じでしたか?
  • 運転後の感想について
  • よくできたスポーツカーです。

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この試乗レポート筆者のプロフィール

    • new-mau さん

      検定ベストスコア: 79 点

      ランキング: 55位

  • 投稿者情報

     都道府県:栃木県
     年齢:20代
     性別:男性
     職業:学生
     家族構成 : 独身

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