オッチーさんのミニキャブバン の試乗レポート・評価
投稿日: 2018-01-14 01:55:53.0
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- 三菱
- ミニキャブバン
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2015-03-01 00:00:00.0
発売
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このクルマを一言で表すと?
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オッチー
このクルマの評価
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総合評価
2.9
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外観デザイン
2.0
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インテリア
3.0
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走りやすさ
3.0
ミニキャブバンについてのオススメポイント
- 実際はタウンボックスの評価となります。
社用の軽自動車を増車する際、使用中のekワゴンでは積載量が限られているため、軽バンを候補にあげました。
そうなると選択肢は、エブリィとそのOEMか、ハイゼットとそのOEMか、その二つしかありません。
本当は、リヤエンジン、四輪独立サスペンション、四気筒+スーパーチャージャーのサンバーが良かったのですが、既に生産中止、そこでekスペースやデリカD:3でお世話になっているディーラーで取り扱っている、エブリィの三菱版であるミニキャブバンを候補にあげました。
そしていろいろ調べているうちに、リースの場合だと5年後の残価の関係で、バンと乗用車版のタウンボックスでは負担額が大して変わらないことがわかったため、装備が充実しているタウンボックスのほうを選択することにしたのです。
動力性能
ターボ付きなので、出力に対して不満はありません。
運転していて余裕が違いますし、結果的にストレスが軽減できます。
ただあまり回りませんし、そんなにスムーズでもありませんが、これはこれで十分以上です。
燃費に関しては、たった660㏄のエンジンに過給して豊かな力感を出しているので、推して知るべしです。
4AT
当然ながらCVTのようなルーズさは皆無、右足の感覚と力感はちゃんとシンクロしているので運転が楽です。
シフトショックも気になりません。
本当はバンのノンターボに搭載されているAGS(5AMT)のほうが、失速感に慣れたり、アクセルで微調整したりするなどのコツを掴めば、軽い、安い、直結なので燃費も良い、運転も楽しいのですが、三菱(スズキ)はAT(特にCVT)大国の日本のユーザーに嫌われると考えたのでしょう。
アルトRSやワークスはターボでもこのAGSを搭載しているので、実現は可能なはずです。
乗り心地
基本的に路面からの突き上げ自体は優しく処理しますが、特に空荷だと処理後にボワンボワンと跳ねて、ドスンドスンと落とされるようにお尻に響きます。ただ乗員数や積載重量が増えれば増えるほど、軽自動車とは思えないほどフラットで快適になります。
この辺りがベースが商用車だから、なのでしょう。
装備
意外と純正スピーカーが良い音を鳴らします。
助手席側のドアミラーにサイドアンダーミラーがついていて、助手席側の路肩や白線が確認できます。
ただミラー自体が小さくて確認しにくい上に、夜間など外が暗いと役に立ちません。
居住性
ハイルーフなので実質的な広さがあります。
しかし床が高めなので後席のレッグスペースが浅く、着座姿勢が崩れやすい。
荷室
広大と言って良いでしょう。
軽バン最大の特長ですから。
ミニキャブバンについての不満な点
- スタイリング
軽バンはモデルチェンジのサイクルが長く、その間に施行されるかもしれない法規制や社会の変化、それに積載される荷物の重量や容量への対応を考慮したパッケージングとデザインが求められます。
先代のスタイリングは、初代ワゴンRと同じデザイナーが担当したシンプルで機能美あふれるものであり、間違いなく秀作だと言えます。
しかし現行のスタイリングは、先代のイメージを引き継いではいますが、先代の時より更に厳しくなったであろう制約への対応のためなのか、すっきりしない処理が散見されるために、デザインから受ける印象がぼやけてしまっています。
まあ商用車ですから、目立たなくて、多少新しい印象があればよし、としているのでしょう。
そして乗用車版(三菱ではタウンボックス)になると、メッキパーツやエアロパーツによる加飾のために、一層ぼやけたスタイリングになっているように思えます。
乗用車仕様だから商用車臭を消そうとしている意図はわかるものの、個人的にはカングーやデリカD:3のような商用車の潔さや道具感、プロ仕様な感じが好みなので、次に増車するときは乗用車版のタウンボックスではなく、商用車版のミニキャブのターボにしようかと考えています。
操縦性
直進状態でステアリングは固着したように重く、そこから操舵し始めると、重いままで更に蜂蜜のような粘性のあるものをかき回す時に似た抵抗感を感じます。
本来のならば直進時は一定の遊びというか軽いところがあって、そこから切り込んでいくに従って段階的に手応えが増していくはずです。
ですからパーキングスピードでも妙に重いし、横風に弱いのに中立付近の妙な抵抗感のために微調整がやりにくく、結果的にまっすぐ走らせるのが疲れてきます。
乗用車版のタイヤが影響しているのでしょうか?
インテリア
乗降性を重視したためか平板なフロントシート(それでも腰が痛くならないのは不思議です)。
雑然としたメーターパネル。
溶けはじめたアイスクリームのような、全体になんとなく丸っこい処理のインパネ(好みですが)。
静粛性
エンジンがフロントシートの下というレイアウト、反響しやすい車内の形状、あるいは防音材の都合なのか、静かとはとても言えません。
安全性
タウンボックスに限らず、軽バンはそのパッケージングの特性上、物理的なクラッシャブルゾーンを確保するのが困難であること。
日本の安全基準を満たしていると言われても、やはり不安です。
商用車の宿命として、先代より機能性、特に積載量を落とすことは許されない、とメーカーの開発主査が語っていたようです。
ですからクラッシャブルゾーンの確保のために荷室を削ることなんてありえないのでしょう。
そのために、安全基準を満たすための各メーカーの努力はすざまじいものと聞いています。
一方で、例えばミニキャブと同じキャブオーバー型のパッケージング形式のハイエースは、日本であれほど絶賛されているにも関わらず、欧米には輸出されていません。わざわざトヨタはプジョーやシトロエンと共同開発という形で別のモデルを用意しているのです。
もちろんパッケージング形式は別物、デリカD:3と同じミニバン形式です。
果たしてこれの意味するところは何なのでしょうか?
自動ブレーキではなく「低車速域衝突被害軽減ブレーキ」という簡易型であること。
これはミニキャブやタウンボックス(三菱やOEM元のスズキ)だけの問題ではなく、これだけ各メーカーで装備が進んでいるのに、基本が商用車だからといって安全に関してショボいのはいかがなものでしょうか?
コストが壁ならば、せめて希望すれば装備できるようにして、選択できる機会だけでも平等にすべきです。
お客様や社会のためにも、です。
そんな中、ライバルのハイゼットはスマートアシストⅢを搭載してきました。
さて、三菱(スズキ)はどう出てくるのでしょうか?
車速連動式ドアロックが、ATをPレンジに入れると解錠してしまうこと(例えばロードレイジ対策で路肩に停車してPレンジに入れるとドアロックが解錠されてしまい、外部からの侵入を許す事態を招くから)。
ボディーカラー
黒、白、銀だけとは寂しすぎます。
電動スライドドア
開閉が遅いし、警告音がうるさい(特に夜間は響く)し、車重も増えるので、オプションにしてほしい。
イージークローサーがあればそれで十分です。
間欠ワイパー
間隔が一種類しか選べない。
オートライト
点灯のタイミングが遅すぎる。安全のためにも早めにしてほしい。
さらに段階踏んでまずスモールランプを点灯させてからなんて配慮は不要、いきなりヘッドランプ点灯で良いと思います。
アイドリングストップが未装備
メーターパネルのインジケーターには既にアイドリングストップのランプが装備されているので、搭載計画は当初からあるようです。
あとは一刻も早く実装するだけですが、再始動時のバッテリーへの負荷やコスト上昇が壁でしょうか?
足踏み式パーキングブレーキ
トルコンのATでも、特に積載時や急坂での坂道発進の際にずり落ちそうになるので、サイドブレーキを使いたいのですが、左右のウオーキングスルー実現のためにサイドブレーキが廃止されているため、それも出来ません。
左足ブレーキにするか、ブレーキからアクセルへの素早い踏み替えを駆使するか、もしくは慣れれば足踏み式でもできないことはありませんが、できればヒルホルダーを装備してほしい。
ステアリングリモコン
オーディオの音量や曲の切り替え、ハンズフリー通話のスイッチがステアリングに装備されていますが、スイッチの配置が横並びで、さらにスイッチの形状、感触、操作方向が同じなので、運転中に手探りで使いにくい。
例えばスイッチの配置を縦方向にするとか、音量は上下で押すスイッチ、選曲は回転させるホイールジョグスイッチにするなど、変化をつけて欲しい。
ミニキャブバンを運転した後の感想
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乗る前と乗った後、クルマのイメージは同じでしたか?
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理由:
当たり前ですが仕事には使えますし、予想より快適でした。
これ程とは思っていなかったので、前回はekスペースを選んでしまったのですが、次はミニキャブのターボ仕様になるでしょう。
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運転後の感想について
- 普通の軽乗用車と比べたら、タウンボックスのほうがはるかに出来がいいと思います。
スタイリングやステアリングの感触には不満がありますが、荷物も積めますし、運転しやすい。
ですから社員は我先にタウンボックスを選んで乗って行ってしまうのです。
ただし、衝突安全性への不安と先進安全装備の不足は痛い。装備の追加なら今後に期待できると思いますが、車体構造に関わるとなると‥‥。
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