michihiro888さんのゴルフオールトラックの試乗レポート・評価

投稿日： 2017-09-22 07:00:05.0

このクルマを一言で表すと？

一見、ゴルフヴァリアントを近年流行している「なんちゃってSUV」に仕立て上げたのかな、と思ったが、いや違う。ガチで本気モードで作り上げられている。
まずは、搭載されるエンジンが専用の1.8リッターターボで180馬力。GTIに迫る。さらにトランスミッションは、この高出力高トルクに対応するために、専用の湿式モデルが組み合わされる。もちろん駆動方式は４WDだ。
ここまで聞いて、これはほかのなんちゃってSUVとは全く違うことがお分かりいただけるだろう。最低地上高は165mmとゆとりあるもの。かなりあれた路面でも底打ちする心配もなく雪道も安心だろう。
ちなみに、この車のドライブプロファイル機能には、専用の「オフロード」が用意されている。まるで専用オフローダーのような制御がブレーキ、ABSともに行われる。これで350万円以下から購入できるのだから、バーゲンプライスである。運転感覚は、ちょっとアイポイントの高いゴルフヴァリアント。四駆化のための重量増はパワフルなエンジンが打ち消してくれる。またすべてのゴルフ同様、異様なまでの静粛性としっとりとした乗り心地の良さは継承されている。現状において最善のゴルフではなかろうか？

不満点を見つけようとしてもなかなか見当たらないことが不満である。意地悪に細かい不満点を探してみると、例えば、リアのウォッシャー液がダラーっと垂れてくることとか、アイドリングストップのOFFスイッチが本国仕様の助手席側のままであることくらい。

乗る前と乗った後、クルマのイメージは同じでしたか？
理由:

1.8リッターのエンジンのパワフルさが心地よかった。
運転後の感想について
この車はもしかすると「ベスト・オブ・ゴルフ」かもしれない。できれば、ヴァリアントではなく、ゴルフを使って全く同じエンジンを積んだSUVに乗ってみたいと思った。だれもがスキーをステーションワゴンに積んで雪道を走る、という時代ではないのだから。また、1.4リッターと1.8リッターとではかなりパワーの出方が違う。1.8の方が数字上はパワフルだが、重量増を打ち消すための1.8リッターエンジンであって、四駆でなければ1.4でも十分なのだろう。なにせ二回り近く大きなボティを持つパサートヴァリアントは1.4リッター乾式である。
とにもかくにも、雪国にすんでいて実用的でちょっとおしゃれなワゴンを探している人にとっては最良の選択かもしれない。

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