kazuさんの5シリーズツーリング の試乗レポート・評価

投稿日: 2015-03-20 00:51:20.0

  • BMW
    5シリーズツーリング
    2010-09-01 00:00:00.0 発売
       

このクルマを一言で表すと?

  • kazu

  • ツーリングこそディーゼルがイチ押し

このクルマの評価

  • 総合評価

    4.1
  • 外観デザイン

    4.0

    インテリア

    4.1

    走りやすさ

    4.3

5シリーズツーリングについてのオススメポイント

  • ツーリングにもディーゼルモデルがあり、これはセダンの523dと同じエンジンが積まれている。184psの出力以上に、38.7㎏mという怒涛のトルクが魅力。この最大トルクをわずか1750回転から発揮するので、もの凄く運転がしやすい。アクセルをほんのわずかだけ踏めば、坂道だろうがなんだろうがモリモリ力強く進んでいく。たぶん、アクセル開度20%以内で、日常生活はすべて事足りるのではないだろうか。ほんのわずか踏んでるだけで、8ATが次々にシフトアップしてくれて、滑らかに加速していく様子はなんとも頼もしい。たまにアクセルを踏み込むと、その瞬間グワンと大きな力で押し出され、シートに背中が張り付く。ガソリンエンジンのように6000~7000回転まで回ったりはしないが、次々にシフトが変わるATとの組み合わせもあって、官能的な加速を見せてくれる。

    ツーリングは、セダンに比べてファッション性、機能性が高く、ワゴンボディがもたらす付加価値によってセダンとはまた違った世界観がある。それは、セダンに比べてゆったりのんびり優雅なものであって、豊かさだとか大人の余裕を味わう要素がより大きい。
    そういうツーリングならではの世界観には、この余裕のトルクで走るディーゼルエンジンはとてもマッチしているように思う。
    個人的には、ツーリングの場合は特に、ディーゼルをおすすめしたい。

5シリーズツーリングについての不満な点

  • BMW全般に言えることだが、エンジンが室内寄りにレイアウトされていることから、センターコンソール部の幅が広く、足元の左右への張り出しが大きい。そのせいで前席の足元スペースが狭く、運転席も助手席も長く座ってると体が外を向いた感じで斜めになりがちだ。このことを指摘する人がほとんどいないので、みんな気にならないのかなあ?と不思議に思うのだが、自分的には、BMWの致命的な欠点の1つだと思っている。

    あと、個人的な感覚で、ドライバーオリエンテッドにインパネが運転席側に傾いた作りは、平衡感覚的な部分でどうも違和感を感じてしまう。
    運転の際、「何がまっすぐなのか?」という感覚を、人間はとりあえず視覚で判断してるのであって、目の前にあるインパネが道路や進行方向に対して垂直であることや、自分の座っている向きが進行方向に対してまっすぐであることで、平衡感覚を保っているところが少なからずある。BMWは独自の思想に基づいた車作りをしているため、ドライバーに向いたインパネをメリットとしてとらえているが、それはデメリットにもなりうると、運転していると感じる。

5シリーズツーリングを運転した後の感想

  • 乗る前と乗った後、クルマのイメージは同じでしたか?
  • 運転後の感想について
  • ツーリングという車は、私から見るととても贅沢な車に思える。今でこそワゴンは普通にあるが、ひと昔前は、日本にワゴンタイプの車は商用車以外ほとんどいなかった。それもあってか、ワゴンボディというのは、どこか「働く車」、「実用のための車」というイメージがあって、そのイメージは自分の中に完全には消えていない。
    だからこそ、BMWのようなハイブランドな車でワゴンボディを選ぶということが、とんでもなく贅沢で粋なものに思えてしまうのだ。こんなに高級な車なのに、あえて王道のセダンボディを外して、商用車の香りもする(自分の中でそう思っている)ワゴンボディを買うなんて、なんて贅沢なことをするんだろう。。と思ってしまうわけだ。
    私らの世代かそれ以上では、セダンボディの方がカッコいいと思ってる人が多いと思うのだが、「あえて見た目もカッコ悪くなってしまう(と思っている)ワゴンを買う」という、そのお洒落さが、逆いカッコいいと感じるのである。
    こういう高級車の場合、ワゴンボディは、実用のためというよりは、ファッション性や自己表現のためという要素が大きい。自分は必要に迫られない限りはセダンを選んでしまうので、高級車ワゴンで自己表現する人達の「粋」な心が、時にうらやましく感じる。

5シリーズツーリング関連ページ

  • BMW
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    2010-09-01 00:00:00.0 発売
       

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この試乗レポート筆者のプロフィール

    • kazu さん

      検定ベストスコア: 70 点

      ランキング: 6位

  • オークション業を営んでいた経験のある40代男性です。 小さい頃から車が大好きで、自身も今まで30台ほど車を乗り継いできました。好きな車は、国籍、ジャンル問わず、「思想のある車」です。作り手の意志、意気込み、プライド、こだわり、文化、そういったものを感じる車は、どんな車でも魅力があります。単に数値的なものや装備などカタログを見ればわかる表層的なことではなく、物理的運動体としての車の良し悪し、さらには文化的な側面も交えて車を評価してみたいと思います。 机上の知識やわずかな試乗だけではわからないこと、身に付きにくい感覚がたくさんあります。今までたくさんの車を経験することで培ってきた自分の感覚、価値基準をもとに、1人でも多くの方の参考になる記事を提供出来たらなと思っています。よろしくお願いいたします。

    投稿者情報

     都道府県:千葉県
     年齢:40代
     性別:男性
     職業:事務系
     家族構成 : 独身

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