kazuさんのナビゲーター の試乗レポート・評価

投稿日: 2014-11-27 02:50:16.0

  • リンカーン
    ナビゲーター
    2006-02-01 00:00:00.0 発売
       

このクルマを一言で表すと?

  • kazu

  • 怒涛のアメリカンフルサイズSUV

このクルマの評価

  • 総合評価

    3.9
  • 外観デザイン

    4.0

    インテリア

    4.0

    走りやすさ

    3.0

ナビゲーターについてのオススメポイント

  • 外観
    とにかくデカイ!!全長5295mm、全幅2035mm、全高1995mm、そして車重はなんと2730㎏もある。このド迫力ボディを目の前にして、「轢かれたら即死だな・・」とすぐに思った。強烈に押しの強い顔もヤバい。多くの国産車はつり目と大型グリルで厳つい顔を頑張って演じているが、ナビゲーターはこの巨体だからそんな粋がる必要もない。にもかかわらず、顔全部がメッキグリルで覆われている。この桁外れの圧力にはひれ伏すしかない。デザイン云々でどんなに頑張っても、物理的な大きさによる圧力には秒殺される。こんな車、体の小さい日本人じゃ絶対に作らないだろう。異次元のサイズだ。

    形状自体は、昔からあるアメリカンSUVそのもの。アメリカの富の象徴のような、大きく豪華なフルサイズSUVだ。
    サイズによる迫力が圧倒的すぎて、細かいデザインがどうこうとか、そういうところには目がいかない(笑)
    実際、外観はオーソドックスで特段変わったデザインがなされているわけではない。

    内装
    ドアを開けると、ステップが出てくる仕組みで、これにより乗降性が良くなっている。たしかにこれだけ大きいと、特に女性や子供は乗り降りが大変である。
    内装は、いかにもアメ車らしい大らかな作りを基礎に、贅沢な空間が演出されている。大振りの本皮シート、幅の広いセンターコンソールには本木目とアナログ時計があしらわれ、なんてことないはずの四角いインパネが、豪華で立派な高級車のインパネに変貌している。
    室内空間はもちろん広く、余裕の3列シートだ。ただ、その広さの種類が国産車と違う。エルグランドのようなワンボックスも豪華で広い室内を持っているが、ナビゲーターの室内はそういうのとは違う。「広い」というより「大きい」のだ。端的に言ってサイズ感が違う。身長2m、体重100キロ超えの巨人たちが一番しっくりくるような空間サイズに思える。
    この大らかな空間にいると、神経を尖らせていることがバカらしくなってきて、細かいことはどうでも良く感じてくるから不思議だ。超大型犬と触れ合ったときの安心感となんか似ている。

    走り
    走りも凄い!搭載されるのは5.4リッターV8エンジン。304ps、50,5㎏mを発生する。巨体もさることながら、エンジンもド迫力だ。低回転から力強くゆるゆると動き出し、溢れるトルクで3トン近い巨体を軽々と動かしていく。しかも静粛性が極めて高く、乗り心地もすごくいい。ラダーフレームの強靭ボディにストロークの長いサスの組み合わせが非常に心地良い。昔のアメ車はただふわんふわんと柔らかいだけで、30分も乗っていると逆にしんどくなってきたものだが、ナビゲーターはただ無駄に柔らかいのではなく、締めるところはちゃんと締めている。大きな船にでも乗っているかのような優雅な乗り心地である。これはアメ車の魅力にハマって病み付きになる人がいるのもよくわかる。

ナビゲーターについての不満な点

  • すべてが大きすぎて持て余してしまうことに尽きる。この巨体はどう考えても日本の道路事情には合わない。こんなサイズの車を停められる駐車場自体ほとんどないだろう。5,4リッターエンジンは税金がバカ高いし、燃費も鬼のように悪い(リッター3キロくらいらしい)。もう何もかもがキングサイズすぎて手に負えないってなりそうだ。
    超大型犬が飼いたくてもそうそう飼えないのと同じようなものか。

ナビゲーターを運転した後の感想

  • 乗る前と乗った後、クルマのイメージは同じでしたか?
  • 運転後の感想について
  • この車はアメリカらしい世界観が存分に味わえる。それはどの国産車にも、他国の車にもない独特の世界観だ。大らかで優雅でのんびりしていて、神経質なところが1つもない。快適な空間に人間とたくさんの荷物を積み込み、どこまでも続く道を何も考えずにゆったり走り続けるのが似合う。
    ただ、これを味わうには、日本はスケールが小さすぎる。せっかくいい味を持っている車なのに、スケールが合わないことで色々と我慢しなければならなくなる。
    アメリカの大地でこれに乗れば、この車の良さを100%感じることができるだろうに。
    スケールが大きいだけに、誰にでも薦められる車ではないが、一度乗ってみる価値はあると思う。

ナビゲーター関連ページ

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    2006-02-01 00:00:00.0 発売
       

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この試乗レポート筆者のプロフィール

    • kazu さん

      検定ベストスコア: 70 点

      ランキング: 6位

  • オークション業を営んでいた経験のある40代男性です。 小さい頃から車が大好きで、自身も今まで30台ほど車を乗り継いできました。好きな車は、国籍、ジャンル問わず、「思想のある車」です。作り手の意志、意気込み、プライド、こだわり、文化、そういったものを感じる車は、どんな車でも魅力があります。単に数値的なものや装備などカタログを見ればわかる表層的なことではなく、物理的運動体としての車の良し悪し、さらには文化的な側面も交えて車を評価してみたいと思います。 机上の知識やわずかな試乗だけではわからないこと、身に付きにくい感覚がたくさんあります。今までたくさんの車を経験することで培ってきた自分の感覚、価値基準をもとに、1人でも多くの方の参考になる記事を提供出来たらなと思っています。よろしくお願いいたします。

    投稿者情報

     都道府県:千葉県
     年齢:40代
     性別:男性
     職業:事務系
     家族構成 : 独身

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