kazuさんのチェロキー の試乗レポート・評価

投稿日: 2014-08-29 23:07:12.0

  • ジープ
    チェロキー
    2014-05-01 00:00:00.0 発売
     

このクルマを一言で表すと?

  • kazu

  • チェロキーという名前のまったく別の車

このクルマの評価

  • 総合評価

    3.8
  • 外観デザイン

    4.4

    インテリア

    3.7

    走りやすさ

    3.7

チェロキーについてのオススメポイント

  • 「オフロードを走る車のことを『ジープ』と呼ぶ。」と勘違いしている人もいるくらい、ジープという名前はオフロード車としての認識、知名度がある。
    そしてそのジープの名前が付いた、「ジープチェロキー」はというと、
    30年前に、ジープのオフロード性能に普段使いのオンロード性能を両立させた車として登場した。
    いわゆるSUVのはしりである。日本でも当時のクロカンブームに乗ってバカ売れした。
    私もチェロキーは旧モデルに何度か乗ったことがあり、またチェロキーの兄貴分であるグランドチェロキーを所有していたこともあった。

    その頃のチェロキーを知っている人間からすると、現行チェロキーはまったく別物。
    チェロキーの名前は付いているものの、
    「チェロキー伝統の~」とかいう枕詞を使えるのは、ジープの顔でもある「7本のスリット」が入ったグリルくらい。
    良い意味でも悪い意味でもすっかり違う車になってて驚いた!

    まずは、外観。
    誰が見てもジープとわかる四角いクロカンワゴンから、スタイリッシュSUVにすっかり生まれ変わった。
    これをジープチェロキーの正常進化と呼ぶことについては賛否あるでしょうが、
    外観そのものはなかなかいいんじゃないでしょうか!
    特に顔が個性的で、初めて見たときは「なんだ?この車!!」と誰もが思う。
    カピバラのような顔つきだが、なぜかお化け的な怪しい雰囲気が漂っていて惹かれてしまう。
    こんな雰囲気を感じさせる顔も珍しい。この顔だけで、「これは意外と売れるんじゃない?!」と期待感を持たせる。

    サイドやリアの眺めは、巷で流行りのSUVのそれで、
    現代的でスタイリッシュなデザインのSUVたちと比べてもまったく遜色ないもの。
    マツダのCX-5とかボルボXC60、ホンダCRーVなどと比べてもデザイン負けしていない。
    ただ、これらのSUVと違うのは、下半身がちゃんとオフロードポテンシャルをアピールしているところ。

    巷に溢れるSUVたちは、「乗用車にオフロード的外観を盛って、クロカン風に仕立てた車」。
    言わば丘サーファーみたいなもの。
    なんちゃってSUVなんですよね。
    でもチェロキーは「オフロードカーをオンロードカーに寄せていった車」。
    スタート地点が違う。
    だから、見た目が似通ってきたとはいえ、
    四角くクリアランスを大きく取ったフェンダーなど足元を見ると、
    オフロード性能には歴然とした差があるだろうことがわかる。

    内装も見事に現代的な車に仕上がってました。
    昔の無骨で何も飾り気のないチェロキーに比べたら、雲泥の差!!
    現代のお洒落なSUVの内装そのものです。
    現代の車に備わっている装備はほとんどあるし、お洒落にまとまってて高級感もそれなりにある。
    誰もこれがオフローダーとは思わないでしょう。

    運転席に座って走らせてみる。
    当時のトラックと乗用車の合いの子のような印象はまるでない。
    ほとんど乗用車ライドです。
    もちろん、カーブなどではそれなりに揺さぶられるが、総じて走りは乗用車。
    運転席から見える景色は、都会的SUVのそれと何ら変わらない。
    今までセダンなどを運転していた人もすんなり馴染めると思う。

    私が試乗したのはロンジチュードというエントリーモデルで、
    これには直列4気筒、2400ccのエンジンが搭載されている。
    このエンジン、「タイガーシャーク」というカッコイイ名前が付いているらしい。
    これがまたなかなかいいエンジンなんですよ!!
    低回転でもトルクが出るので、重たいチェロキーを難なく引っ張っていく。
    しかも回しても面白い!この手の車には似つかわしくない、乾いたサウンドを立てて
    フォーンフォーンと回っていく。
    営業マンに聞いたら、「アルファロメオの血が云々・・」と言っていた。

    ロンジチュードでも非力感は何も感じなかった。むしろ「これで十分じゃないか?」という印象。
    車体はそれなりに重いのだが、その重さを感じさせないくらい普通にぐんぐん走ってくれた。
    エンジンパワーもそうだが、9ATの効果も大きいのかもしれない。
    加速していくと、同一のリズムで次々と変速していくから、
    常にエンジンの美味しいところを拾ってくれてるのだろう。

    ロンジチュードはFFだし、本格的にオフロードを楽しむ場合はどうなのかわからないけれど、
    オンロードベースで走る人にはこれで十分じゃないかと思う。
    価格も400万切ってるし、レギュラーガソリンで燃費もそこそこ良いらしい。

    今回は乗れなかったが、上級グレードには、
    V6、3200cc、272馬力のエンジンを搭載した、トレイルフォークとリミテッドというのがある。
    これらは四駆だし、特にトレイルフォークはオフロードに特化したモデルだから、
    チェロキー全部入りを味わいたいならこういうモデルがいいのかもしれない。

チェロキーについての不満な点

  • 特別なかったです。
    もっと長く乗って、オン、オフ含めて色々試してみたら出てくるかもしれないけど、
    あまりにも激しい変貌ぶりに唖然としてしまい、
    終始新鮮な気持ちで接してたので、粗がいまいちわかりませんでした。

チェロキーを運転した後の感想

  • 乗る前と乗った後、クルマのイメージは同じでしたか?
  • 理由:
    昔のチェロキーを知っている人はこの新型の登場はびっくりしただろうと思う。
    私もびっくりしました!
    これはもはや別の車です。
    なので、違うと感じた内容と言われたら、「ほぼ全部」と答えることになりそうです。
  • 運転後の感想について
  • チェロキーという名前を抜きにしてひとつの新車としてとらえたとしても、魅力的な車であることは間違いないでしょう。
    なんたって顔のインパクトがすごい!
    この顔と、都会的でスタイリッシュな外観、オフロードもいける出自の良さ、気持ちの良いエンジンと9AT・・
    買いのポイントはたくさんあります。
    ちなみに、あの細長い目みたいなのは、メインランプじゃないそうです。そこもまた面白いです(笑)

チェロキー関連ページ

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    チェロキー
    2014-05-01 00:00:00.0 発売
     

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この試乗レポート筆者のプロフィール

    • kazu さん

      検定ベストスコア: 70 点

      ランキング: 6位

  • オークション業を営んでいた経験のある40代男性です。 小さい頃から車が大好きで、自身も今まで30台ほど車を乗り継いできました。好きな車は、国籍、ジャンル問わず、「思想のある車」です。作り手の意志、意気込み、プライド、こだわり、文化、そういったものを感じる車は、どんな車でも魅力があります。単に数値的なものや装備などカタログを見ればわかる表層的なことではなく、物理的運動体としての車の良し悪し、さらには文化的な側面も交えて車を評価してみたいと思います。 机上の知識やわずかな試乗だけではわからないこと、身に付きにくい感覚がたくさんあります。今までたくさんの車を経験することで培ってきた自分の感覚、価値基準をもとに、1人でも多くの方の参考になる記事を提供出来たらなと思っています。よろしくお願いいたします。

    投稿者情報

     都道府県:千葉県
     年齢:40代
     性別:男性
     職業:事務系
     家族構成 : 独身

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