Red lightさんのCX-3 の試乗レポート・評価

投稿日： 2015-05-02 18:28:17.0

マツダ

CX-3

2015-02-01 00:00:00.0 発売

このクルマを一言で表すと？

Red light
ジャンル：CX-3

このクルマの評価

総合評価
3.9
外観デザイン
4.0

インテリア
3.7

走りやすさ
5.0

CX-3についてのオススメポイント

◯ベース車であるデミオの美点をそのまま引き継いだ、しっとりとした手応えのステアリングフィールと、車体全体からにじみ出る接地感。昨今のよくできたFF車に共通する「後ろ足で踏ん張る感じ」がしっかりと演出できている。欧州コンパクトと比較しても「走りの質感」では肩を並べたか、ヘタすればそれ以上に仕上がったと、贔屓目無しに言える。
◯デミオよりも良好な乗り心地。おそらくゴムの厚い、大きな径のタイヤがそう感じさせてくれているのだと思うが、SUVルックの思わぬメリット。
◯クラスの標準を大きく上回る内装の質感。上級グレードでは、デミオがそうであったようにインパネの一等地に合皮を張り込むなど、分かりやすく豪華な仕立てがされている。
◯トルクフルな小型ディーゼルエンジンによる走りは軽快そのもの。無駄に車高とアイポイントを上げていないパッケージと相まって、SUVライクな車を転がしている感覚は皆無。いい意味で乗用車的。
○立体駐車場に収まる車高。
○6MTモデルの用意。今や存在するだけでマル。

CX-3についての不満な点

×同クラス国産車の標準を大きく上回る、輸入車並みの価格。試乗した上級グレードで約２７０万円。この車を「大きなデミオ」と捉えてしまうと明らかに高い。
×低い車高のためか、他のSUVと比較すると開放感の乏しい室内と視界。乗用車並みといえばそれまでで、不満はないが、SUVのそれを期待すると裏切られる。
×狭い荷室。これまたSUVのそれを期待すると裏切られる。載せたいものが載るか、購入前に各自確認したほうがいい。

CX-3を運転した後の感想

乗る前と乗った後、クルマのイメージは同じでしたか？
理由:

見た目とは全く異なる乗用車ライクな乗り味。SUVらしい乗り味を求める方の期待とは違うが、僕のように地に足のついた、走りの安定感を求める人間にとっては好感触。そんなCX-3のキャラクターからして、雪国の方以外は、迷うことなく、AWDではなくFFを選択すれば良いと思います。
運転後の感想について
この車は「SUV」と考えるよりも「少し大きくて洒落たコンパクトカー」と考える方が正しい。その質感と相まって、例えば若夫婦が共用のファーストカーとして迎え入れるような場合、最良な選択ではないかと思う。で、乗った感じが何かによく似ているなぁと考え、思い出したのはメルセデスのGLA。あちらも乗用車的な乗り味が身の上ではあるが、オフロード向け仕様が用意されるなど、まだ泥っぽさを残そうとしているフシがある。それに対してCX-3は、泥っぽさを一切感じさせない。そう考えていくと、消去法的ではあるが、この車は今まで無かったジャンルの車と言えるのでは？（ジュークがいるって？いいえ、あの奇抜な顔だけでもう別。）
ただ、話しは変わるが、SUVっぽいタイヤを履かせ、車高を上げておきながら、必死で乗用車に近づける車の作り方が、このCX-3で行くところまで行き着いたように見える。もうこの車を最後に「SUV＋？？」のクロスオーバーは、どんどんと新鮮味を失っていくと思う。そのくらい影響力のあるプロダクトがCX-3である・・・とは言いすぎだろうか？