さろらく。さんのミライース の試乗レポート・評価

投稿日: 2015-03-25 04:03:00.0

  • ダイハツ
    ミライース
    2011-09-01 00:00:00.0 発売
       

このクルマを一言で表すと?

  • さろらく。

  • ダイハツが作ったスズキ車。

このクルマの評価

  • 総合評価

    2.5
  • 外観デザイン

    1.8

    インテリア

    2.8

    走りやすさ

    1.7

ミライースについてのオススメポイント

  • ダイハツ曰く「第3のエコカー」。ハイブリッドでも電気でもなく、今までの技術の延長線上で、低燃費な実用車を作る。マツダのスカイアクティブと同じような思想の車です。09年の東京モーターショーにコンセプトモデルが発表され、その時点で10.15モード燃費はリッター30キロ。これを市販車でもクリヤー出来るのかというのが注目だったわけですが、見事リッター32キロを達成しました。

    モーターショー時点では、今の形とは全く違う3ドアのコンパクトクーペみたいな形でしたが、実車は全くオシャレではない誰もが頭に描く軽自動車そのもののデザインです。でもこれで良いんでしょう。こんな目立たない車なのに、驚異的な低燃費を実現しつつ、価格は十分に安い。ハイブリッドや電気自動車のような、価格上昇分を燃費で取り返すには何年乗れば・・・的な計算をする必要は有りません。

    車の白物家電化が進んでいると言われてきましたが、ある意味究極の白物家電車と言えるでしょう。イースを選ぶ際にデザインを気にする人なんて殆どいないんじゃないでしょうか?よく冷えるのか?どれぐらい入るのか?氷はすぐ出来るのか?そんな冷蔵庫みたいな車です。

    実際に運転してみると、色々なところがペナペナです(笑)。ダイハツの軽でここまでペナペナの車って印象にありませんが、走向していて悪路などにさしかかっても、ガタピシ音がしないのはさすがに最新型の軽だなと思います。とりあえず運転していて大きく困ることはなく、それでいて燃費は抜群によいわけですから、車に全く興味はないが移動手段としてどうしても必要、そんな人にはぴったりな車です。

    この車がデビューして以降、スズキとの間で仁義なき燃費競争が繰り広げられました。ユーザーにしてみれば燃費は良ければよい程嬉しいことですから、燃費合戦大いに結構だったはずなのですが、実際はコンマ何キロのレベルの数値を競い合う貧しい戦いになってしまいました。スズキは燃料タンクを半分にしてしまい、燃費はよいけど航続距離は伸びないという、全くユーザーの事を考えていないおかしな方法で「燃費1位」の看板を奪う始末です。

    有る意味、イースの発売によって不毛な燃費競争が始まり、結果カタログ上の燃費争いはユーザーの為にはならないと解ったのが、イースの存在意義としてオススメ出来る点かも知れません。

ミライースについての不満な点

  • 前記したようにモーターショー時点では、なかなか格好良い車だったんですよね。3ドアで車体もコンパクト。主に二人乗りとしての使い方を前提として、サイズの小ささ=軽量化にも繋がってたはずです。ところが市販車として出てきたモノは、全然違う形で見事なまでの実用車。全く持って色気のかけらもないデザインで、ここ10年程度の軽自動車の形そのものという感じです。

    せっかく第3のエコカーとまで言っている新型車が、こんな変わり映えしない形で良いのか?と車好きは思ってしまいますが、ダイハツにとってこの形は、過去の反省を活かしたデザインだとも言えるのです。ダイハツは数年前、軽自動車のフラッグシップとも言うべき流麗なフォルムを持つスペシャリティーカー、ソニカを投入するも失敗。さらにその数年前には、性能の追求よりも低価格とデザイン性を全面に打ち出したエッセを販売するも、こちらも思ったほど台数は伸びませんでした。

    この2台の反省から、性能が凄くても、デザインが優れていても、高品質であっても、オシャレであっても、軽自動車は売れない。残念ながら軽自動車は、貧乏性の日本人の国民性がフルに出てしまうカテゴリーで、結局、安いとか、広いとか、燃費がよいとか、そう言う事柄が正義になるのだと考えたわけです。

    乗る前にぐるりと車を見ているときにも思ったのですが、本当全てにおいてペナペナです。ドアの開閉音と言い、鉄板の印象、内装(特に後席ドア)のプラッチックを押した感じ、とてもダイハツの軽自動車とは思えないペナペナ感。言ってみればダイハツが作ったスズキ車みたいな感じです。

    乗ってみてもガタピシ音自体はあまりしませんが、エコタイヤのせいか遮音材省いているのか、走行音はそれなりにします。この辺りも何というかスズキ的。低燃費実現の要アイドリングストップですが、試乗したのが夕方でライトオンだった為、停止前にエンジンが止まっちゃうのは体験できず。普通のアイドリングストップ車と同様、停止してからエンジン止まっていました。

    この「時速7キロ以下になったらエンジンストップ」の際に、制動に違和感が出ないのか?再加速したらどうなるのか?と色々試したかったんですが、体験できず残念でした。ちなみにアイドリングストップからの再始動は、普通に自分でエンジン再始動してる感じで、派手にセルモーターが回って、毎度毎度キュルキュル始動します。他社はこのアイドリングストップ後の再始動に気を遣ってるようですが、取りあえずダイハツの人は気にならないようです(笑)。

    車についてる燃費計によると、街中自己中心的なエゴ運転ならリッター20キロ越えはかなり余裕です。ただ交通の流れに乗って、普通に運転すると(それでも車間距離を取って無駄なアクセル操作はしてません)リッター15キロ程度でしょうか?

    よく「ふんわりアクセルでスタート」なんて言ってますけど、車は始動時が一番燃料を食うわけですから、ふんわりアクセルでノロノロ走る車の為に信号に引っかかる車が増えると、むしろ全体の燃費は悪化するはずなんですよね。車はスムーズに流れている時が一番燃費がよいのは、高速80キロ~100キロの燃費が一番良いことでもわかる事なんですけど。

ミライースを運転した後の感想

  • 乗る前と乗った後、クルマのイメージは同じでしたか?
  • 運転後の感想について
  • 安くて燃費だけが良い車が欲しければどうぞ。個人的には全く魅力を感じません。ダイハツ軽ならのしっかりした感じが無くなっちゃってるが大きな減点ポイントですね。オススメの点でも記しましたが、低レベルなユーザー不在の燃費競争のきっかけとなったミライースですが、ライバルのスズキは大いに反省して、車としても魅力的な上に燃費が良いという新型アルトを発売しました。

    一連のホンダ軽がヒットを続けているのも、燃費に拘りすぎるより車としての魅力を重視したからだと思います。前記したエッセとソニカの失敗は時代とずれていたからです。燃費は良くて当たり前の時代になりました。今求められるのは、燃費が良くてプラス何らかの魅力が有る車です。スズキは気づいたこのことに、ダイハツは気づいて次のミラを準備しているのでしょうか?それともお得意の名前すり替え、主力車チェンジなんでしょうか。フェロー→フェローマックス→マックスクオーレ→クオーレ→ミラクオーレ→ミラ→ミライース→イース?

    イースが主力車になるようでは、これからのダイハツは厳しいと思います。

ミライース関連ページ

  • ダイハツ
    ミライース
    2011-09-01 00:00:00.0 発売
       

この試乗レポートは参考になりましたか?

  • はい
  • はい
  • いいえ
  • いいえ
dummy 人中、 dummy 人の方がこの試乗レポートが参考になったと評価しています。

他のカーソムリエの ミライース の試乗レポート・評価

  • ミライースの乱
    平成ジローさんの投稿

  • コスパよし
    城西さんの投稿

  • 2台持ちにいい車です。
    ファーウェイさんの投稿

  • スポーティーな顔
    syoさんの投稿

  • ダイハツのブレッド&バター
    両手にカピバラさんの投稿

  • 社用車におすすめしたい車
    くびとばさんの投稿

  • 見た目がカッコいい
    nori_vvさんの投稿

  • 軽さとシンプルさ
    reireiさんの投稿

  • 現代版、昔の軽自動車
    TAKさんの投稿

  • 新型でイメージ一新
    卓袱台返しさんの投稿

  • 新時代の軽自動車の在り方
    Take on meさんの投稿

  • 安全性と燃費の両立
    旭日旗さんの投稿

  • 完成度の高い第3のエコカー
    かぜさんの投稿

  • シンプルベーシックな軽
    znさんの投稿

  • 燃費マニアから変貌
    nagaさんの投稿

  • 燃費王
    B2-UNITさんの投稿

  • 普段の足
    METAFIVEさんの投稿

  • 高橋一生さん出演
    Luv U Tokiyoさんの投稿

  • ハンサムになりましたね
    yuiko mikamiさんの投稿

  • ホンモノの軽自動車
    tanuzouさんの投稿

  • 昔のクルマ?・・・・
    なべちゃんさんの投稿

  • 過不足なし
    w203さんの投稿

  • 安い!
    aduma112さんの投稿

  • 軽自動車の原点
    じじてんみこさんの投稿

  • エコを意識した軽自動車
    tanuzouさんの投稿

  • まさにエコ&スマート
    まいまいさんの投稿

  • アルトさえモデルチェンジしなければ
    カーソムリエCEOさんの投稿

  • 偉大な功績
    パン君さんの投稿

  • いいよね! ミライース
    muchachoさんの投稿

  • 最先端の技術を軽に…究極の低燃費
    Zero Fighterさんの投稿

  • エコでスマートな車
    ファ爺さんの投稿

  • 第3のエコカー
    AI300さんの投稿

  • 安さと燃費を感じる車
    Ryoujiさんの投稿

  • 燃費スペシャルの進化型
    のぉーぶるさんの投稿

  • 軽自動車はこうでなくちゃ!
    tyhk38さんの投稿

  • 基本を磨きあげた努力の車
    kazuさんの投稿

  • 現代の秀逸な下駄
    アウピー乗りさんの投稿

  • 通勤にぴったりです。
    FOCUSさんの投稿

  • 軽自動車の原点回帰
    Super Deluxeさんの投稿

  • エコカーのスタンダード
    近鉄かとさんの投稿

  • 驚愕の燃費
    クルマニアさんの投稿

  • 価格がリーズナブルなECOカー
    自動車研究員さんの投稿

  • すこぶるコスパ良し
    っけさんの投稿

  • 燃費スペシャル
    みくさんの投稿

  • しっかり実用車!
    bellmarkさんの投稿

  • ある意味アスリート的な車!
    DELAYASさんの投稿

  • ミライースで未来いいっす(^^)
    遠藤友信さんの投稿

  • 脅威の燃費性能追求が目標
    Kerokero KEROTAさんの投稿

  • 超燃費性能と快適性を引き替えにした車
    momongaさんの投稿

  • ソフトな乗り心地
    tomotomo.さんの投稿

  • いいっす!
    しぃぼぅさんの投稿

  • 超エコロジー&超エコノミー
    kurukurumaniaさんの投稿

  • 通勤または営業専用機
    Rouge RX-7さんの投稿

  • 頑張らなくても燃費が良いクルマ
    uzusio2000さんの投稿

  • 期待のエコーカー『第三の選択』
    Dreamsさんの投稿

  • 軽快でシンプルな街乗りカー
    しょうぼうじどうしゃ じぷたさんの投稿

この試乗レポート筆者のプロフィール

    • さろらく。 さん

      検定ベストスコア: 78 点

      ランキング: 77位

  • どうやらみなさんと比べて得点が辛い傾向があるようです。相当気に入ってベタ惚れでない限り、5点はそうそうつけないと思います。と言うかここまで細かく点数つける必要有るのでしょうか?全体で5項目ぐらいでよいと思うのですが(笑)。

    投稿者情報

     都道府県:埼玉県
     年齢:50代
     性別:男性
     職業:販売・接客系
     家族構成 : 独身

新着カーソムリエレポート(毎日更新)