new-mauさんのA8 の試乗レポート・評価

投稿日： 2015-01-15 04:21:37.0

アウディ

A8

2010-12-01 00:00:00.0 発売

このクルマを一言で表すと？

new-mau
別格

このクルマの評価

総合評価
4.3
外観デザイン
4.2

インテリア
4.4

走りやすさ
4.0

A8についてのオススメポイント

アウディA8 4.0T FSI クアトロ　を都内でほんの少しの時間ではありますが試乗させて頂いたので、その時に受けた印象について書かせて頂きます。
装備されていたオプションのマトリックスLEDヘッドライトの性能を試す事は残念ながらできませんでしたが、ヘッドライトの全く新しいグラフィックの処理自体が大変未来的で、非常に魅力に感じられました。以前からアウディは他社に先んじてLEDを灯火類に採用し、その配列の工夫によりグラフィカルなアクセントを加えて遊びを演出してきましたが、今回のマトリックスLEDヘッドライト装備車のものは、そのデザインが更に昇華されていて、良い意味でSF的であり、素直にカッコいいと思えるものになっていました。
乗り込むと、流石はアウディ車の旗艦モデルなだけあって、インテリアの創り込みの精密さが、格下モデルとはレベルがちがうものになっている事に感心させられます。格下モデルではありながら、特別グレードである為に５００万円以上もA8に比べて高価な値付けがされているRS7のインテリアの質感が非常に残念なものになっていたことを思い出すと、アウディがLセグメントに必要と考える優先順位の中にインテリアの上質が非常に高い位置にあることがわかります。（１０年以上前のアウディは、エントリーモデルのA3あたりであっても、そのインテリアの質感が上級モデルと同等（に感じられる程に高かった）だった事を考えると、現代のアウディが如何に内装コストを削っているか　ということもまた、同時に思い出されます。）
アクセルは意外な事に、試乗したどのアウディスポーツ系モデルと比較しても、がっしりとして踏み応えがある事に
驚きます。ソールが厚い皮靴を履いて運転する事を前提にした設定なのでしょう。
喜ばしい事に、電動パワーステアリングの躾も、試乗したどのアウディ（RS7,RS4,A6）と比較しても自然なフィーリングを有していて、好感が持てます。
エンジンはベントレーと共通の最新型４リッターツインターボです。RS７ほどの迫力はありませんが、踏み込めば乗員を驚かせる程の加速は見せてくれます。しかし、アクセルに操作に対して過敏に反応するようなものにはなっておらず、回転フィーリングの洗練も乗じて非常にしっとりとした乗り味になっています。
さらに感動を覚えたのはシャーシの盤石性です。フロアのしっかり感は別格で、体感的にはRS７の２倍は分厚く感じられます。それはもちろん安楽平穏な乗り心地や遮音性にも効いており、さすがは船艦Lセグメントと唸るばかりでした。
オプション装備されていた、バング＆オルフセンの最高グレードのオーディオシステムも、FMラジオでしか試せなかったのが惜しいほどの美音を発していました。