kazuさんのプレオの試乗レポート・評価

投稿日： 2014-12-21 08:06:58.0

このクルマを一言で表すと？

プレオは、ダイハツミラのＯＥＭ供給車である。変更点は、エンブレムと、一部オプションを標準装備としているかどうか、専用ボディカラーの設定くらいなもので、大きな変更はない。よって、評価もミラとまったく同じである。
ミラ自体が素性の良い車なので、プレオもまたおすすめの一台と言える。プレオは、今流行りのトールワゴン系ではなく、従来からあるオーソドックスな軽の形だ。実はというか、やはりというか、軽はこのボディスタイルが一番バランスが取れている。トールワゴンは室内スペースを高さ方向に広げた結果、物理的運動体としてみた場合にすごくいびつで、どこかに無理をしなければならず、不自然さ、無理やり感がある。しかし、プレオはそういったものがなく振る舞いがナチュラルだ。背も必要以上に高くないことで重心が低いのが効いている。車重も軽くノンターボでも軽快だ。ついでに足を固める必要がないから心地良いソフトなセッティングにすることができる。走る、曲がる、止まるの基本動作がすべて真っ当。
本来軽はこういうものなのだろう。背の高さだとか流行の外観などに興味がない人は、プレオのような軽を選んだほうがいい。

今はこういった背の低い軽が評価されるのが難しい点。トールワゴンなどに比べたら圧倒的にまともなのだが、地味で華がなく、わかりやすい商品力、個性を持ち合わせてないので、埋もれてしまう。素性はいいのだから、もう少しデザインで頑張るか、パノラマルーフを標準装備して背の高さに変わる解放感を手に入れるとかしてキャッチーな魅力を備えたらいいと思う。

乗る前と乗った後、クルマのイメージは同じでしたか？
運転後の感想について
いろいろ乗り比べてみると、トールワゴン、スーパーハイトワゴンはたしかによく出来ているなあと思う。それは、元々いびつなものを、まともにするためにすごく努力をしているという意味で。
でも、そんなときにプレオのような従来型の軽に乗ってみると、「あーこれでいいじゃん！」と思ってほっとする。何も無理していない。必死に隠そう、ごまかそうと努力をする必要がない。
重心が低く、軽い、ただそれだけで、何もしなくてもまともに走ってしまう。すごく自然なのだ。

いろんな車があっていいと思うから、それは否定するつもりはないけれど、どんなに頑張っても物理の法則にはかなわない。だったら、物理的に見て比較的無理なく作られた車の方が、出来上がった車も良くなる可能性が高いはず。そういう目線で見たときに、プレオのような背が低い従来からの軽は、なんだかんだいいよなあと思うのだ。

dummy 人中、 dummy 人の方がこの試乗レポートが参考になったと評価しています。