辛口系男子さんのレヴォーグの試乗レポート・評価

投稿日： 2014-06-25 13:34:06.0

スバル

レヴォーグ

2014-06-01 00:00:00.0 発売

このクルマを一言で表すと？

辛口系男子
スバル発、日本代表スポーツワゴン

このクルマの評価

総合評価
3.9
外観デザイン
3.6

インテリア
3.9

走りやすさ
4.0

レヴォーグについてのオススメポイント

★試乗したグレード
レヴォーグ 1.6GT-S EyeSight（AWD, CVT）
レヴォーグ 2.0GT-S EyeSight（AWD, CVT）

【動力性能】
馬力300ps、トルク40.8kgf・mを誇る2.0が余裕なのは言うまでもないが、
1.6でも充分な力強さを感じることができた。
特に2.0に関しては、エンジンを２千回転チョイあたりまで回せば、
平地だろうが上り坂だろうが関係なく、強力な加速を見せてくれる。
1.6の場合は、もちろん2.0よりも余分にエンジンを回してやる必要はあるが、
それでも３千回転あたりまで回してやれば上り坂でも強力に加速してくれる。

【乗り心地】
スポーティーな締まり具合だが、ショックはしっかりと丸められており、
不快感のない上質な乗り心地だ。

【居住性】
試乗したグレードはSグレードということで、シートのホールド感が
しっかりしているものの窮屈な感じはなく、ドライビングポジションも
いい感じに決まる。

自分（身長180cm）のドライビングポジションに前席を合わせた状態で
後席の広さをチェックしてみたが、意外なほどに広さは充分。
ヒザ周りはかなり余裕。頭上のスペースも、ワゴン形状の恩恵もあってか、
握りこぶしを縦にしてもまだ余るぐらいの余裕があった。

【静粛性】
エンジン音はよく抑えられており、アクセルを踏み込んでエンジンの
回転数を上げた時も、決してうるさいとは感じなかった。
エンジン音の音質もがさつな感じはせず、比較的上品でなめらかだ。

【内装質感】
ダッシュボード、ドアの内張り、シフト周りのコンソール部に至るまで、
目につきやすいところや手を触れやすいところにはソフトな素材が
使用されており、見た目にも触った感じでも質感は高い。

【装備】
個人的には全く興味はないものの、
一般的には、さらに安全支援に磨きがかかった「アイサイトver.3」が
装備されている点は、注目されるところだろう。
試乗したSグレードではヘッドライトもLEDヘッドライトが標準装備。
パワーシートやパドルシフトも標準装備されている。

【カーステ音質】
試乗車には純正オプションの「パナソニックビルトインSDナビ」
が装備されていたので、そのオーディオの音質をチェックしてみたが、
特に良いと感じるところはなかった。

レヴォーグについての不満な点

【動力性能】
ターボでしかもCVTということもあってか、
アクセルワークに対する加速応答がリニア感に欠ける。

2.0に関しては、エンジンの回転数が２千回転に達するまでは
さほど力強さは感じないのだが、２千回転を超えると急激に力強さが増す。

1.6に関しては2.0よりもさらにリニア感があいまいで、
エンジンを同じ回転数まで回してもイメージ通りに
トルクが発生する時としない時がある。
そのため、試乗中に「あれっ？」（回転数だけが上がってトルクが伴わない）
と思うことがたびたびあった。
その点、2.0のほうは２千回転を境に反応が明確に変わるので
クセがわかりやすい。
1.6は単純に特定の回転数を境に反応が変わるというわけでもなく、
クセがわかりにくいと感じた。

【乗り心地】
欲を言えばもう少し「しなやかさ」があるとなお良いと思うが、
スポーツグレードとしては現状のままでも充分しなやかな部類だと思う。

【居住性】
後席シートのシートバックが少し短めで、ヘッドレストを引き上げないと
頭を支えてくれないので、シートバックはもう少し長くしてもらいたい。

【静粛性】
ロードノイズ（？）がうるさい。
自分が今までに試乗してきたクルマと比べると
そのノイズの周波数がかなり高めだったので、
これが本当にロードノイズなのかどうか
イマイチ確信が持てないところもあるのだが、
とにかく「コォーーー！」という感じの音で、
これがやけに耳障りに感じた。
（なぜかわからないが、その音は2.0GT-Sよりも
　1.6GT-Sのほうがマシな感じに聞こえた）

【内装質感】
試乗したSグレードはシフトレバーにも上質な革が使われており、
触感は良いのだが、動かしたときの感触がダメ。
乾いた感じの摩擦感があり、何となく安っぽい操作感だ。

【装備】
「アイサイトver.3」は前しか見ておらず、他社の安全支援装備のような、
隣のレーンを走る斜め後方の車両の存在を知らせてくれる装備などは
付いていない。
前方はドライバーが見ているのだから、機械はむしろ、
ドライバーから見えにくい、あるいは見えないところに対する
安全支援を優先的に装備すべきではないかと、個人的には思うのだが。。。

また、こまかい話だが、これぐらいの価格帯のクルマであれば、
リヤビューカメラやオーディオ操作用のステアリングスイッチぐらいは
標準装備してほしかったところだ。

【カーステ音質】
純正オプションの「パナソニックビルトインSDナビ」のオーディオの音質は、
音像がボヤけているというか、どこで音が鳴ってるのかが
全体的にボヤけていて、聴いていて気持ちが悪い。
高音も伸びないし、低音も軽い音で、全体的に安っぽい音に感じる。

音質を気にするのであれば、オプションのダイヤトーンスピーカー、
ダイヤトーンサウンドナビを選んだほうが良さそうだ。

レヴォーグを運転した後の感想

乗る前と乗った後、クルマのイメージは同じでしたか？
理由:

2.0がパワフルなのはスペックから見ても当然だが、
1.6でも思った以上に力強かった。
一方、アクセルワークに対するリニア感の無さは残念なところで、
特に1.6に関しては想像以上にCVTっぽさを感じさせる感触だった。
運転後の感想について
動力性能的には1.6でも充分なのだが、
試乗時に感じたあのリニア感の無さを考えると個人的にはかなり不満だ。
逆に言えば、そこが気にならないという人にとっては、
費用面を考えると1.6は魅力のあるグレードと言えるだろう。

ただ、お金のことを気にしないのなら、やっぱり2.0のほうが良いと思う。
なぜなら、「1.6にしか無い、1.6ならではの良さ」というのが無かったから。
なので、1.6はあくまでも、「多少妥協をしてでも出費を抑えたい」
という人向きだと思う。

厳しいことも書いたが、ステーションワゴンの代名詞と言っていい
「レガシィツーリングワゴン」の後継車種として、
劇的に変化して登場した一発目としては上出来だとも思う。

スポーティーなステーションワゴンの日本代表として、
誰もが認める不動の存在になってもらいたいクルマだ。

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レヴォーグ

2014-06-01 00:00:00.0 発売

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この試乗レポート筆者のプロフィール

- 辛口系男子さん
  
  検定ベストスコア： 80 点
  
  ランキング： 95位
自分が購入する（買い替える）クルマの候補を選ぶために、新型車が出たらよく試乗に行きます。なので、常に「購入者視点」での厳しい目で試乗レポートを書いています。買う可能性のないクルマへの「試乗のための試乗」や、このサイトでの単なる「ポイント稼ぎのための試乗」は一切していません。

投稿者情報

都道府県：大阪府
年齢：40代
性別：男性
職業：その他
家族構成 : 独身