Yukimasa KawaiさんのLS の試乗レポート・評価

投稿日: 2014-04-28 22:47:35.0

  • レクサス
    LS
    2006-09-01 00:00:00.0 発売
       

このクルマを一言で表すと?

  • Yukimasa Kawai

  • 世界を見据えた日本製高級車の雄

このクルマの評価

  • 総合評価

    4.4
  • 外観デザイン

    4.2

    インテリア

    4.5

    走りやすさ

    4.0

LSについてのオススメポイント

  • ・世界的に見ると、初代レクサスLS(F10型)は、日本では1989年に「トヨタセルシオ」として発売された。あの年は日本車のビンテージイヤーだったといわれている。セルシオをはじめ、ユーノス・ロードスター、日産R32型スカイラインGT-R、ホンダNSX…その後路上で見かける機会が増え、子供ながらワクワクしたのは、この年にデビューしたクルマだった。セルシオにはその時分乗せてもらったことがあり(もちろん助手席)、こんなに静かでスムーズでとんでもなく速いクルマがあるものかと生意気に感じ入った思い出は、今も鮮明に覚えている。(これは後に知った話だが、欧州の高級車メーカーが徹底的にこの初代を研究し、その後の高級車作りを変えたという逸話さえもある。)

    ・昔話はこの辺にして、本題に戻ろう。2005年にいわば「帰国子女」として日本でもレクサス店が開業となり、翌2006年に日本でもLSとしてF40型が誕生した。2012年に設計変更を伴う大規模なマイナーチェンジ(レクサスではメジャーチェンジというらしい)を行い、あの「スピンドルグリル」が奢られた。ちなみにこのスピンドルグリル、単にポン付けしたわけではなく、それに合わせ外観全体が細部にわたりデザインし直されている。一からデザインを考えるよりも難しい作業だったことがうかがえる。シンプルなデザインでない故、好き嫌いがわかれそうだけど。

    ・LSが世界に先駆けて採用したLEDヘッドライトが、ハイブリッドの600hだけでなく、ガソリンの460でも選択できるようになった。ちなみにサプライヤーは日本の小糸製作所。

    ・内装も水平基調にインパネが配され、かっちりとした印象になった。個々の素材が吟味されている作りこみである。スピードメーターは世界基準に合わせ280km/hのフルスケール。このクルマのポテンシャルがアイコンとしてしっかり示されている。

    ・エアサスやアクセルレスポンス等の特性を変化させる「ドライブモードセレクター」によりコンフォートからスポーツまで計4つのドライブモードが選べ、TPOに合わせた走りが堪能できる。

LSについての不満な点

  • ・ドアロックの機械的な作動音が、拍子抜けするほど安っぽい。

    ・ATのセレクターレバーの手ごたえが華奢である。

LSを運転した後の感想

  • 乗る前と乗った後、クルマのイメージは同じでしたか?
  • 運転後の感想について
  • ※試乗はバイパス国道+市街地だったので、その範囲で感じ取れた印象を記す。
    ・まずノーマルモードで走り出す。遮音性もそうだが、特にメカニカルノイズ自体の静粛性の高さは、世界のライバルに対して今もなおアドバンテージだと感じた。

    ・また、エアコンの効きの良さと送風音の静かさも世界的に見ても随一の性能である。これはLSに限らず、全レクサス共通である。

    ・次にスポーツモードにしてみる。ハーフスロットルでもエンジンの反応が鋭くなり、ギアも低い方をホールドしたまま、リニアに加速する。今までほぼ黒子に徹していたエンジンサウンドも回転が高まるにつれV8サウンドを伝えてきた。サウンドがもたらす高揚感は薄めだったけど、加速度に高揚したのはセルシオのときと同じだった。

    ・市街地でコンフォートモードにする。ゆったり走るのには至極快適だったが、大きめの路面のうねりに対して、ボディがあおられ気味になった。しかしボディ剛性は高い。

    ・電動パワーステアリングは、ドイツのライバルと比して軽めのタッチだが、かといってタイヤと路面のコンタクトに対して手ごたえがないわけではない。日本の道路事情を考えるとなかなかうまいところをついている。高速道路ではどんな印象か気になるところである。

    ・タイヤもLS専用設計のもので、ロードノイズの少なさと雑味がうまく吸収されている。日本ではあえてランフラットは採用していない。

    ・パーキングブレーキは通常全自動で、シフトポディション等でクルマが勝手に判断してくれる。これに慣れてしまうと、そうでないものに乗った時にパーキングブレーキをかけ忘れるかもしれないので注意が必要。

    ・エンジンをストップし、ベルトを外し降りようとすると、電動シートが自動的に後退しオーナーを送り出した。このあたりのアメニティも日本車らしい配慮である。

    ・登場から7年たつが、2013年モデルでのメジャーチェンジの効果もあり、熟成の域に達している。北米では相変わらずの売れ筋らしいが、Sクラスも新型に移行しあちらで伸ばしている。(帰国子女だけど)世界で戦える日本代表の高級車として、伝統ある欧州や成長著しい中国などでの活躍に期待したい。

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    2006-09-01 00:00:00.0 発売
       

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この試乗レポート筆者のプロフィール

    • Yukimasa Kawai さん

      検定ベストスコア: 100 点

      ランキング: 131位

  • 投稿者情報

     都道府県:静岡県
     年齢:20代
     性別:男性
     職業:その他
     家族構成 : 独身

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