rererereo11さんのCLAクラスの試乗レポート・評価

投稿日： 2014-03-11 22:38:48.0

メルセデス・ベンツ

CLAクラス

2013-07-01 00:00:00.0 発売

このクルマを一言で表すと？

rererereo11
メルセデス劇的進化第一章

このクルマの評価

総合評価
3.3
外観デザイン
3.6

インテリア
3.2

走りやすさ
3.7

CLAクラスについてのオススメポイント

CLAクラスはA/Bクラスのプラットフォームを使用して作られたFFベースの4ドアクーペである。ボディタイプだけの事を言えば、兄貴分にはCLSクラスがいる。しかし、このクルマはCLSを意識はしていないという。若い世代をメインターゲットにしたこのクルマを、2013年デトロイトショーでワールドプレミアされた写真を見た時、僕は『え、なにこれ…』と第一印象に思った。CLAより先に世に出た兄弟車のAクラスは先代モデルまでのデザインから上手く脱却していて、若々しく、かつ、スポーティー。メルセデス車の新たなデザイン方向を示した一台だと個人的に評価は高かった。その反面、CLAはずんぐりむっくりしていて、Aクラスの様なスタイリッシュさが無く、尚更えっ…と思ったのである。しかし、今回試乗会で実車を見てみると…ボディプレスも凝っていて、デザインも秀逸。カッコいいじゃん！と思わせてくれた。

それでは、まずスペックから見てみよう。今回はCLA180とCLA250に試乗する事が出来た。CLA180のパワーユニットは1.6L直4ターボエンジンで最高出力は122ps 最大トルクは200N・m、CLA250のパワーユニットは2.0L直4 ターボエンジンで最高出力は211ps 最大トルクは350N・mとなっている。CLA250には4MATICと呼ばれる4WDモデルがあるが、そのモデルの発売は少し後になるそうだ。そして、兄妹にあたるAクラスにもあるトップグレード A45 AMG 4MATICのCLA版 CLA45 AMG 4MATICも日本導入はされるものの、少しあとになる為、今回試乗は出来なかった。トランスミッションは欧州車、日本車共に採用が急速に拡大している、7G−DCTと呼ばれる、7速デュアルクラッチトランスミッションを搭載している。
今回試乗したCLA180/250共に18インチホイールを装着している事や、日本仕様は全車スポーツサス…という事で分かると思うが、スポーツ志向なクルマに仕立て上げられている事がよく分かる。Aクラス、Bクラスにも共通して言えるが、デザインや走り、内装などを若々しくする事でターゲットを今までメルセデスには興味があまり無かった若年層にしているのがよく分かる。ただ、少し気になるのはデザインを重視しているが故に、後方部のルーフデザインが低めに処理されているので、後部座席に大人が座ると窮屈になる。個人的には『後部座席に大人をよく乗せる』という方にこのクルマはあまりオススメしない。レッグスペースはそこまで狭くはないので、長距離ドライブでなければ大人でも大丈夫かな？とは思うが。

　走りに関しては、先程も述べたように全車18インチホイール標準装備や全車スポーツサスペンション装着という事などで分かるとは思うが、テイストがスポーティ志向なので乗り心地も決してコンフォートとは言い難い。まだ走行距離を刻んでいないという事も理由の一つかも知れないが、少し硬さが目立つかな？と言った印象を持った。ただ、その硬さは不快な気分にさせる硬さではない。伝えづらいがガチガチには硬めてはないけど、スポーティーというワードを意識したら硬くなっちゃいました。と言った感じ。
さて、今回試乗した2台の内の一台である、CLA180は最高出力122psとパワフルなエンジンではない。むしろ大人しいくらいだが、これはこれで良いのかなと思った。というのも実際日本で使うのならかっ飛ばして走る…なんて事はあまりないだろうから、あまり心配することもないだろう。一方でCLA250は最高出力211psとパワーに余力があるので余裕あるドライブを楽しめる。実際、首都高で速度を上げた時にCLA250はスッーと伸びていくような加速を見せてくれた。これなら楽しい長距離クルーズも出来そうだ。

注目したいのは走りやデザインだけではない。インテリアもエクステリアと同様、フレッシュさを感じる仕上がりとなっている。インパネ周りはヘッドレスト一体型シートや
最近注目度が高い安全装備が標準装備。安全装備に関しては、衝突のリスクを低減させるレーダー型衝突警告システム CPAシステムを標準装備としている。これは衝突を軽減させるもので、前走車や障害物と衝突してしまう可能性がある場合にディスプレイや音で警告、それでもドライバーが反応しない場合はブレーキアシスト機能が働き、事故を最小限に抑制する事が出来るのだ。ちなみに、セーフティーパッケージという18万円のオプションを付ければCPAプラスと呼ばれる、緊急ブレーキシステムが装備される。安全の為に、家族の為に…と思うのならば、この18万円はムダにはならないかなと僕は思う。

今までの良さは残しつつ、どんどん新しい技術を投入し、さらに飛躍するであろうメルセデス。今までメインターゲットではなかった若年層のユーザーにも手が届きやすい価格帯のラインナップの充実化も進み、幅広い年層のユーザーを獲得出来るようになった。
そして、2014年には新型C-classの発売、GLA-classの発売などますます面白い事になりそうなメルセデスベンツ。今後も目が離せない。