マンダムさんのアルトの試乗レポート・評価

投稿日： 2018-04-08 14:18:26.0

スズキ

アルト

2014-12-01 00:00:00.0 発売

このクルマを一言で表すと？

マンダム
チープシック

このクルマの評価

総合評価
4.4
外観デザイン
4.4

インテリア
4.4

走りやすさ
4.3

アルトについてのオススメポイント

FグレードのAGS車を購入して半年、15000キロを走行時点でのレポートを致します。

【外観】UP！の3ドアにも似たスタイルは個性的で、ちょっと旧い欧州車の風情があります。ギラギラとした虚勢や加飾を好まない方にオススメです。

【室内】良くも悪くも簡素です。しかし必要充分だし、不便はありません。
後席は足元がかなり広く驚きます。それでいてボストンバッグと手土産くらいならラクに積めるラゲッジルーム。
シートは秀逸です。骨盤が反り返り過ぎず、硬さがちょうどいいです。腰痛持ちの私はこのシートもアルトを選んだ大きな理由のひとつでした。

【走行】乗り心地の良さに驚きました。軽量なのに剛性感があるし、ちゃんと真っ直ぐ走ります。電動パワステはキレ過ぎる感じがして、ややクセあり。
静粛性は、タイヤのゴロゴロ音が一番耳につくくらい静かです。タイヤをちょっとグレードアップさせてみたくなります。

【5AGS】長年マニュアルばかり乗り継いで来ましたので、基本マニュアルモード固定で乗ってます。
所謂『ダイレクト感』というヤツでしょうか、気持ちいいです。
Mモード、Dモード、どちらも慣れれば問題はないかと思いますが、シフトの仕組みを理解された方が良いと思います。CVTも試乗してみましたが、どちらか悩むくらいの出来でした。ただ私はブレーキに頼って減速するのがイヤなので、AGSを選びました。

【燃費】マニュアルモード固定でリッター26.5〜28キロです。頑張ればカタログ値は出るかも知れません。
ただ、ある程度元気よく走ってもリッター25キロを割ることが私の使用環境では今のところ無いので、走りを楽しんだ方が良いかと思います。

【総評】このアルト、今主流なハイト系とは対極のクルマです。
『どうせ買うなら』と思うと、どうしてもアレコレ装備が充実した、立派そうなものに目が行きます。
しかし、引き算する事でセンスを上げるというのもあるはずで、自然吸気の普通のアルトは、そんなクルマだと感じてます。

アルトについての不満な点

【AGS】先ず自然吸気版のエンジンでは、低速トルクが足りないなと感じます。ターボRSやワークスだとだいぶ違うと思いますが。

マニュアルモードは、ジワジワと惰性で減速し続けた場合なかなか１速に落ちないので、頃合いを見て1速に落としてあげないとズルズルと2速発進をすることになります。
あと、交通渋滞などでノロノロ運転を強いられる場合はDモードをオススメします。ジャダーみたいな振動の後に、ポンといきなりクラッチが繋がってしまいヒヤッとした事があります。

そのDモード、概ね良好なんですが、登りや下りに過敏に反応して、不本意なシフトダウンをする傾向があります。
アクセル開度にもよるんでしょうけど、多少面食らいます。

【視界】斜め左後方の視界は、ハイバックタイプのシートとキックアップしたサイドウインドウ、それに太めのCピラーが相まって、良好とはいえません。
ただこれはデザインとの表裏だと思いますので、慣れるしかないかなと思います。

【外装色】もっとハッキリして落ち着いた色があれば良かったと思います。紺、モスグリーン、濃いグレーなど。