nagaさんのヴォクシーの試乗レポート・評価

投稿日： 2017-10-06 13:21:57.0

トヨタ

ヴォクシー

2014-01-01 00:00:00.0 発売

このクルマを一言で表すと？

naga
静粛性や上質感はハイブリッドが上

このクルマの評価

総合評価
3.3
外観デザイン
3.2

インテリア
3.4

走りやすさ
2.7

ヴォクシーについてのオススメポイント

ヴォクシーは、現代のファミリーカーのスタンダードとも言える車です。大きな室内空間の確保、シートアレンジの多彩さ、収納スペースの多さ、使い勝手の良さなど、あらゆるところに工夫、配慮がなされているのがわかります。価格も含め、ファミリー層のニーズを片っ端から取り入れ、欠点をとことん排除して作られています。ミドルクラスミニバンを探している人なら、ヴォクシーを買って大きな不満を持つことはないように思います。
特に凄いなと思ったのは、低床化です。例えば、歩道から乗り込もうとすると、歩道の縁石の高さと室内の床の高さがほぼ同じで、そのまま歩くようにすーっと乗り込むことが出来ます。この床の低さは、お年寄りや小さな子供も楽ですし、荷物の出し入れも非常に楽です。よくこれだけ床を低くパッケージングしたなと感心します。
室内空間も窓の傾斜が少なくスクエアな形をしているので、とても広々しています。先代よりも縦方向にも横方向にも大きくなった印象で、実際３列目シートの足元スペースなどは以前より大分広くなっていますし、３列目をたたんで２列目シートを大きくスライドさせて、思いっきりくつろぐこともできます。
車が大きくなったものの、窓枠の下端を下げて視界を確保したりなど全方位に対してしっかり配慮がなされています。他にも長く使用することで気付くたくさんの配慮ポイントがたくさんあるのでしょう。

ハイブリッドとガソリンエンジンとを乗り比べると、静粛性、スムーズさ、上質感の点ではハイブリッドの方が上です。特にスタート時のモーターによる滑らかな発進やモーターのトルク感は、ハイブリッドならではの上質感があります。ただ、ハイブリッドはガソリンよりも４０万近く高いので、その価格に見合うメリットがあるかどうか、よく考えてから選ぶとよいと思います。

ヴォクシーについての不満な点

厳ついフロントマスクや車のサイズ感からすると、一見してそれなりに高級な車というイメージがあるのですが、厳しいコストの制約の中苦心して作られているので、ところどころに安っぽさを感じるところはあります。

ヴォクシーを運転した後の感想

乗る前と乗った後、クルマのイメージは同じでしたか？
運転後の感想について
ミドルクラスワンボックスは、これぞ日本の車作りの真骨頂ではないかと思います。限られた予算の中で、ファミリーカーとして多種多様なニーズを盛り込んだ車を作らなければならない。と同時にユーザーの不満を片っ端からなくしていかなければならない。これらを非常に高いレベルでバランスして作られていることが、とてもよくわかります。走行性能だとか、１つ１つの項目で比べれば、もっと優れた車はたくさんあるかもしれません。しかし、これだけのたくさんのニーズを満遍なく盛り込んで、しかもリーズナブルな価格に抑えているという、車開発の総合力で言ったら、日本車の右に出るものはないように思います。この車を評価するポイントはまさにそこで、そういった視点で見た場合、ヴォクシーはある意味世界に誇れる名車と言えるのかもしれません。